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唄者(うたさー)

私はアコーディオン弾きです。すると、よく
「楽器弾けるんなら、歌もうたえるんでしょ?」
って言われますが、そんなことはありませんっ(きっぱり)

これって
「ピアノ弾けるんだから、フルートも吹けるんでしょ?」
っていうのと同じ。
もちろん、楽器だから、音感とか音楽センスとかは共通だし、両方得意な人もいるけど、でも、みんながそうじゃない。
声も楽器だから。

で、私はというと、音程を正確に歌えているかは、わかるけど、じゃあ、すぐに正しい音程を出せて、それをキープできるかっていうと、それはない。
これも訓練がいることだから。
訓練すればできると思うけど、今の所、歌うトレーニングをする予定はないです。

どうしてそう思うかというと、歌も楽器もそうだけど、
 「歌うために生まれてきた人が、ちゃんといる」
から。

札幌で活動している時、シャンソン教室の伴奏ピアニストをしてたんだけど、そこに習いに来るマダムのみなさん、素人だけど、いい声をお持ちだったし、上手かった。
先生も、プロ歌手だったから、当然、見事だった。
他にも、「歌うために生まれてきたんだなあ」という人をたくさん見てきたから、何も私が歌わなくたっていいよね~って思う。
それより、私は、アコーディオン弾いてるもん。
アコーディオンは、私の声の替わりだから。

昨日、布施明の曲の譜面作成の依頼があり、YouTubeで聴いた。
次々と、いろんな曲が出てくる。
上手い。
やっぱり、すごいよなあ。

ずーっと聴いてたら、井上陽水と玉置浩二とタモリが飲みながら、ギター弾いて歌ってるMステのお正月特番をやってた。
1992年っていうから、もう20年前。

玉置浩二がギターをぽろんと弾きながら、てきとーなシチュエーションで語り出すと、タモリも乗ってきて、歌い出す。
お互いに、ときどき、目で打ち合わせて、即興で歌う。
これがねえ。
さすがのクオリティ。
ときどき、ほんとにお酒を飲んでこれで遊んでるらしいけど、スタジオだと「仕事」になっちゃうから、なかなか「完成しない」ってタモリがぼやいてたけど、それでもすごいわ。
改めて、タモリの芸達者ぶりも堪能したし、リクエストにこたえて、その場で陽水と玉置浩二が歌う「夏の終わりのハーモニー」も絶品。

今日のタイトルの「唄者(うたさー)」は、沖縄方言(うちなーぐち)で
歌うたいのこと。

久しぶりに、いい時間を過ごせたわ。

また明日。

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