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空気を読んだ結果の

オリンピック競技の学校ぐるみでの観戦の際、オリンピックのスポンサー企業の飲料を優先的に持ち込み、他のメーカーの製品の場合はラベルを剥がしましょう~

という文書が、生徒に配られたそうだ。

え?

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商業主義も来るところまで来たか~という感じ。

これは、ハフポストの7/20の記事によれば、観戦説明会の際に、五輪組織委の担当者から注意喚起があったというけど、学校現場でそこまでする?
学校とか警察とか病院とか、公の場所では、そんなことは口に出さないのが当たり前と思っていたけど。。。。いや、病院や警察はもうそんなことはないわね。だから、とうとう学校まで~ということかしら。

でもなあ。

学校は、未来を担う子供たちを教育する場所だからなあ。

そんな品のないことしてはいけないと思う。

さすがに、学校現場では、言う通りにはしなかったけど、スポンサー名を特定せず、ペットボトルのラベルは一律で剥がす。。。とか、なんかビミョーに、同意もせず、注意喚起を無視もせず、という路線。

「学校という場で、そんなことはしません!」
という、気概のある先生はいなかったのかなあ。

学校に対して、そんな注意喚起をする組織委の担当者も担当者だけど、その意を汲もうとする方も、なんというか、品がないというかセンスがないというか。そんなことをしたら、大騒ぎになるに決まってるのに、それを想定できなかった「想像力のなさ」もあるかな。
想像力がなくて、炎上するパターン、最近多い気がする。

最初は、学校現場で、ここでいっちょポイントを稼いでおこうって、へんな忖度をする職員さんがいて、文書を作って配っちゃったのかと思ったけど。

学校に限らず、日本の社会は、「空気を読むこと」が重要視されていて、子供たちの間も、空気の読みあいでぴりぴりしてる。
そんな中で育てば、素直な子は自然と「権限を持つ人の意を汲もう」とする。素直な子は、言われるとおりにおベンキョウもするから、成績もよく、いい大学を出て、お役人にでもなって、周りにならい「出世することが人生の目標」と思えば、時の総理大臣の意を汲み、指示されなくても公文書の書き換えをしちゃって平気。。。ということにもなるんだろうな。

おそらく、この騒動で名指しされたスポンサー企業は、大企業で、災害時に飲料を無償で配ったり「社会に貢献する」ことも意識して行っているから、今回のことは、直接、指示したりはしていないと思う。ほんとに余計な忖度をされて、これで大いに企業イメージを下げられただろうけど、でもまあ、違う場面では無言の圧力をかけるくらいのことはしているだろうし。
五輪自体の品のなさが露呈している時点で、スポンサー企業も同じ。

オリンピックがらみでは、本当に弱り目に祟り目というか、いや、弱ってはいないけど、次々と物議をかもす事態が発生していて、つまりは、そこを牛耳っている人が、いかに「今の世の中」がどう動くのかを知らないのかということが明らかになってる。

「いくらなんでも、このヒトじゃまずいでしょ」
という人を、イベントの担当者に任命して、炎上して、辞退。。。
これを何度繰り返してる?
「このヒトじゃまずい」の根拠となる「五輪の理念」を、まったく考えていないからなんだろうなあ。

私が生まれ育って、おそらくここに骨をうずめるであろう国が、どんどん下品になっていくのは、いやだなあ。

また明日。


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