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Stille Nacht

クリスマスがやってくる。

ここ数年、今頃は大通り公園で開催の「ミュンヘンクリスマス市」に毎週出ていました。「ドイツ民謡バンド」で出演です。

札幌市はミュンヘン市と姉妹都市で、年末のクリスマス市も今年で19回目を迎えるはずでした。が、コロナのため中止。私も引っ越しちゃったので、もし開催となっていたら、何かと大変だったと思います。

11月末からクリスマスまで、約一ヶ月、大通公園の2丁目会場いっぱいにオーナメントやビアガーデン、ソーセージやナッツの出店が並ぶ、大規模なお祭りで、会場内を楽器を持って歩くのがはばかれる程の人出です。確か、去年は150万人を超える過去最高の来場者でした。

中央のプチステージでは、いろんなイベントが行われ、子供たちの合唱隊やアマチュアバンドも出演する音楽イベントも毎日ありました。が、ミュンヘンクリスマスなのに「ドイツ音楽のバンドがないんですよね」音楽部門を仕切っている知人がそうぼやいて「kibanaさん、なんとかなりませんかね~」と言われたのが3年前。アコーディオンなので、フォークダンスの伴奏何かもするし、なんといっても「オールジャンルOK」を売りにしている私なので、そんな話になりました。

まあ、ドイツの音楽はクラシックが有名だし、ドイツ民謡って「夜汽車」とか「ローレライ」とか、音楽の教科書に載ってたような曲ばかり。たしかにドイツポップスグループってのも聴かないしなあ。モンゴルとか南米とかで世界中の音楽をコピーする日本人も、ドイツ音楽には食指が動かないらしい。

「わかりました!」

というわけで、「かすみか雲か」「別れ」「野ばら」などを演奏する、とても珍しいドイツ民謡バンドの結成となったのでした。

最初は、いつも声をかけてるメンバーでの編成だったので、コントラバスやギターなんかだったんだけど、ドイツなら管楽器バンドだよなあ~と、チューバやトランペット、トロンボーンを入れた管中心の編成にし、なんとか手に入れたドイツ民謡のポップアレンジのCDから、面白そうな曲を拾い、フォークダンスのおばさまたちに、雪のちらつく中、踊ってもらい、私の店の常連さんでコーラス隊を結成し「乾杯の歌」をジョッキ片手に歌ってもらう・・・というステージを毎週末やりました。

衣裳も、ホントは違うんだけど、隣町からスウェーデンのマントを借りて、男性陣に来てもらい、女性は胸当ての部分をドイツっぽく手作りし、なかなか華やかなステージだったと自画自賛してます。

何より、楽しかった!

「あのお。。。。ローレライ、演奏しませんか?」ってプロのミュージシャンにはなかなか頼めませんよ、はい。「ロ、ローレライって、あのローレライですか?」それでも快く引き受けてくれるメンバーと一緒に、ノリノリのお客様と最後は歌ったり、本当に楽しいステージでした。

いつもは夕方のイルミネーション点灯の時間に出演なんだけど、最終日は 20時からクロージングステージ。最後の最後は、楽器を置いたメンバーで「きよしこの夜」をドイツ語のアカペラで歌い、消灯・・・・という演出をしました。

昨日の動画で、きよしこの夜を日本語、英語の字幕で作ったんだけど、ふと思いついてドイツ語バージョンも入れました。

思い出しちゃうな。

来年はどうなるのかな。

また明日。

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