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原料製造課のメリット3選 〜大手製薬メーカーの製造職に約8年勤務した筆者が答えます〜

はじめに


私は入社後の研修期間を経て
原料製造課に配属されました。
配属から退職までに
固形製剤、液剤の医薬品製造に携わって来ました。
医薬品を作る工程は
医薬品の剤系によって全く異なります。
そのため具体的な製造方法を語ると言うより
皆様が気になる事を中心に書いていこうと思います。

今回は原料製造課で働いていて感じたメリットを
3つご紹介します。

原料製造課のメリットその1


1つ目は入社後の一番の変化でもありますが

体力や筋力がつく

という事です。
医薬品は例えば錠剤ですと
一錠あたり数十gととても軽いですが
一度に数万〜数十万錠製薬することも普通にあるため
必要となる各原料も30kgするものもあります。
そのような減量を専用の釜に投入する際は手作業のため
体力や筋力が必然的に必要になってきます。


原料製造課のメリットその2


2つ目は

医薬品の各原料の成分知識が身につく

と言う事です。
薬には主成分となる原料の他にも
ビタミン成分や添加物、ph調整剤や賦形剤等
様々な原料が入っています。
入社時は分からなくても
それらを自分自身で秤量し調合することによって
自然と成分の知識を身につけられる筈です。


原料製造課のメリットその3


3つ目は

協調性や計画性が身につく

と言うことです。

製造職は意外かもしれませんが
協調性がかなり重要となる仕事です。
と言うのも
ほとんどの場合2人以上のチームで薬を製造するため
相手と仕事を分担していかに早くそして正確に
決められた時間内で進められるかが重要になります。
また、
決められた手順を決められた時間内に進めていくためには
それなりの計画性も必要となります。
毎日同じように問題なく作業が進められれば良いですが
トラブルが起きた際にも焦らず対応できるように
しっかりと計画を立てチームメンバーと円滑に作業を進める事が
重要になり、意識することで身につけていくことが出来ます。


まとめ


如何でしたか?
皆様が想像する原料製造課の仕事とマッチしていましたでしょうか?
初めはかなりきついと感じる事もあるかもしれません。
ですが、慣れて来れば余裕ができ
より効率良く作業できるようにするにはどうするべきか
と考えられるようになり、
ステップアップして行くことでやりがいを感じられる仕事だと
私は思います。

ここまで読んで頂き
有難う御座いました。

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