共存への道はでこぼこ…
学校からは教室へ入らず、
放課後に担任に会ってから
部活へ参加することを
許可してもらった長男君。
とはいえ、自力で登校することが
できなかったので私が車で
送って行くことになりました。
その当時、週2日の出勤でした。
私が仕事の日はお休みで、
週3日の登校です。
夏休み中は同じ部活に入った次男君と
一緒に登下校してくれたので
私は気持ち的にも体力的にも
ちょっと楽でした。
長男君が言うことには、
「他の子たちも夏休みで部活だけだから、
自分も他の子たちと同じで
ちょっと楽な気持ちで
学校へ足が向いたよ」
自分が選んだ道とはいえ、
他の子たちとは違うことに不安だったり、
引け目だったりを感じていたんですね。
そして二学期に入ってからは
また、仕事のない日に
私が連れていく日々。
しかし、十日ほどたったある日、
帰宅した長男君の様子がおかしい。
ポンっとテーブルに出したのは
たくさんの付箋が付いた画用紙。
どうやら担任がクラス全員に付箋を配り、
長男君に運動会への
参加を促すメッセージを書かせて
作ったものらしい。
担任からすると、
長男君が来るのをクラスみんなが
待ってるよと伝えたかったのでしょう。
私はそのメッセージを見て
「みんな待ってくれてるんだ」と
ちょっとほっとしたのですが
長男君からすると
そんな風には思えなかったそうです。
本当に登校を待ってくれている子たちは
LINEでメッセージをくれたり、
部活の時に来るのを知っていて
手紙を靴の中に入れてくれていたりして
やり取りをしていたのです。
でもその付箋メッセージの中には
話をしたこともなかったり、
どちらかというと
仲が良くない子たちからのものもあり、
担任が付箋を配ったから
「仕方なく書いた」ことが容易に想像でき、
長男君からしたら恐怖ですらあったようです。
物事のとらえ方において
私自身は標準的で、
長男君も私と同じように感じるものだ
と勘違いしていたようです。
長男君には長男君の世界があり、
感じ方があり、
考えがあるということを
しっかり理解しなくてはならないと
感じた出来事でした。
(時々、忘れてしまって
長男君と衝突し、反省しています…)
不登校との「共存」を選びましたが、
我が家の場合は模索しながらでした。
学校との連携も難しく、
担任の意思なのか
学校の方針なのか計りかねることも。
そのまま時間が経って
中学二年生が終わってしまった状態です。
今となっては
もっとやりようがあったのではないか
と思いますが
当時はあれが精いっぱいだったなあと。
「共存の道」もでこぼこで、なかなか大変です!