裁判のAI化(つぶやき)
今は技術革新に伴い、2025年はこうなる、2030年はこうなる、
といった未来を予測する本が多く出ています。
しかし、裁判官の自動化、知財闘争の自動化など、高度な分野における自動化の話は聞いた事がありませんでした。
今後、AI裁判官の登場はあるのか、考えてみました。
はじめに
国による差はあるものの、裁判は時間とお金がかかる、もっと簡単で安く
できればよいのに、という思いは多いようです。
AIによる迅速な判断が出来れば、もっと簡単に出来るのでは、と、多くの方が思われているのではないでしょうか。
AIによる判断
裁判の審理の過程において、AIを活用するケースは既にあるようです。
例えば、中国の特定の省では、量刑の判断をAIが補助するシステムが既に
あるようです。
しかし、裁判自体をAIが行うケースは見つかりませんでした。
また、AIの活用事例として、ニューヨーク市で2,008年から2013年の間に市で行われた罪状認否手続きの審問に参加した55万4689人に被告人のうち、裁判官が実際に釈放した40万人と、AIが仮想で釈放した40万人を比較し、どちらの判断が正しかったのか(釈放した人のその後の犯罪率)を調べたサイトがありました。
参考サイト:https://forbesjapan.com/articles/detail/35558/2/1/1
結果は、AIが圧勝していたようです。
AIによる判断は無理なのか
AIの活用事例はありますが、裁判自体を行うケースはありません。
単純に過去の事例からこの判断が正しい、多数決ではこの判断が正しい、
とは出来ない所が、AI採用の難しさなのでしょうか。
確かに、多数派が優位に働いたり、論理的なロジックのみで勝敗が決まっては困ります。
そう考えると、まだまだ人間による裁判が続くと思います。
考察
裁判の全てをAIが行うのは難しくても、量刑判断、進捗管理、思考漏れ
チェックなど、一部分をAI化する事で、裁判の迅速化にはつなげることは
出来そうです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?