「特定重要技術」に関する基本指針の原案について

讀賣新聞にて、
「経済安全保障の強化に向け、政府がまとめた「特定重要技術」に関する基本指針の原案が判明した。」
との記事がありました。
特定重要技術について知識もありませんでしたので、勉強も兼ねて調べてみました。

記事
「経済安全保障の強化に向け、政府がまとめた「特定重要技術」に関する基本指針の原案が判明した。音速の5倍以上となる「極超音速」や人工知能(AI)など計20分野で調査研究を進め、大規模な資金を投入する特定重要技術を選定する考えを盛り込んだ。基本指針は9月にも閣議決定する。」

 日本が中長期的に国際社会に向けて確固たる地位を確保し続ける上で、情報保護や支援を行う分野を特定した、という内容のようです。
 他国の国家や企業に依存し過ぎると、関係が悪化した際に利用に障害が生じる可能性も考慮し、日本国内での技術確保を行う目的もあるようです。

 20分野は、「コンピュータ、人体、領域(宇宙、海洋など)、工学・素材、ネットワーク、エネルギー」に分かれます。
 他の国際社会も力を入れている分野と思いますが、日本独自の
技術かどうかは分かりませんでした。

 気になったのは、研究資金で、5000億円規模を目指す「経済安保基金」から拠出する計画、の所です。
 比較対象が間違っている可能性がありますが、米国や中国は半導体等の産業支援で5兆円を超える金額を投資していますし、欧州もデジタル移行に向けた半導体やコンピュータに17.5兆円を投資する計画を出しています。(欧州は2030年に向けた計画)
 金額が全てではないのかも知れませんが、投資額の違いが、今後の日本の未来につながっていくようで、少し、懸念を抱きました。

 9月に向けて、更に情報も出てくると思いますので、引き続き、注目していきます。


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