身代金ウイルス　データ復元

　データを暗号化して、元に戻すために金銭を要求するランサムウェアに対し、警察庁が新たな対抗策に乗り出しました。暗号化されたデータをもとのデータに復元する事に成功し、身代金支払いの未然防止に成功しました。

　ランサムウエアの攻撃に対して、従来は２つの対抗策を実施していました。
　1.企業や自治体側の「予防」
　2.犯罪集団の摘発
　これに加えて、第3の方法として、データ復元に対策をしぼり、今回成功しました。
　担当したのは、4月に発足した「サイバー警察局」「サイバー特別捜査隊」です。IT企業や研究者の中途採用で専門緑が高い集団で構成されているという事です。

　従来の予防は、いくら自衛策を強化しても隙間が存在し、完全な対策は限界があるとされており、摘発についても一部のグループを摘発しても新たな実行グループが登場するなど、完全解決は困難と言われていました。

　今回の警察庁の成功により、新たな解決方法の提案となったかも知れません。日本の技術力の高さを世界に示したといえ、今後、欧州の複数当局と連携し、国際的な包囲網の形成に向けて動いていくようです。