【ゲーム業界就活】面接用エピソードの具体例

これまでセガの新卒採用サイトと IR 資料を読み込むことで、求められる人材像の要件を明確化させてきました。次のステップとして、それらの要件に対して、どのようにアピールしていくとよいのかを考える必要があります。

もちろん、「部活の全国大会で入賞した」とか「学生時代に起業して事業売却した」とか、卓越した実績があれば話は早いのですが、そういう方は少ないと思います。

ここでは、ごく普通の学生生活だった場合でも、アピールできるようなエピソードの具体例を考えていきたいと思います。

要件ごとの具体例

要件:終わりない革新と創造に挑み続けられる

これは、「殻を打ち破るようなブレークスルー」を「一回だけでなく、継続できる」という二つの要素があります。例えば、こんなエピソードが考えられます。

「数学のテストで 30 点くらいしか取れなかったが、試験範囲を勉強するだけでなく、基礎の部分をやり直すことで 60 点とれるようになった。さらにそこで満足せず、間違えた問題を徹底的にやり直すことで、実力テストでの点も 1.5 倍に伸びて、得意科目になった。苦手なものに挑戦して乗り越え続けていくことにやりがいを感じる」

要件:期待に応えるだけでなく、期待を超えるクオリティを追求できる

これは、指示されたこと以上のことをやったエピソードがあると良いでしょう。

「先生から後片付けを指示されたが、道具を片付けるだけでなく、使い勝手が良いように分類したことで褒められた。指示を受けるときにはその意図を考えて、言われたことをやるだけで満足せず、自分にできる最善を尽くすようにしている」

要件:あらゆることに遊び心を大切にしている

これは、ゲーミフィケーション的な内容がわかりやすいかと思います。

「皆で掃除をする時に、担当箇所を誰が一番綺麗にできるか競争することにして、一番の人には他の人からジュースを買ってもらえることにしたら盛り上がった。工夫次第で嫌な作業も楽しくすることができると考えている」

要件:自分とは違った価値観や経験、スキルをもった多様な仲間との協働で目標を達成できる

他の価値観から学べるということと、新たな価値を生み出せるということが言えると良いでしょう。

「地元のお祭りで中高年の人たちと一緒に準備を進め、いろいろな慣習に由来や意味があることを学んだ。また指示に従うだけでなく、集客のために SNS を活用してはどうかという提案を行い、実現させることができた。伝統を上の世代から引き継いだ上で、自分たちの世代が新たな要素を加えていくことで、より良いお祭りになっていくのではないか」

要件:広い事業領域に挑戦できる
要件:セガでなければいけない理由がある

広い事業領域というのはセガの特徴なので、セットで考えると良いでしょう。

「スマホのカジュアルゲームにマーケティング機能を持たせることに興味を持っている。例えば、東京ジョイポリスに来てほしい客層に対して、優先的にアプリ内で入場券の割引クーポンが獲得できるような仕組みにするなど。異なる事業領域のシナジーを高められれば、他社との差別化につながると考えている」

などなど。いくらでも考えられるかと思います。

注意点

上記は、あくまでも例なので、くれぐれも「そのまま面接で言わないように」してください。

まさか、と思われるかもしれませんが、本当にそういう方がいます。

私がセガを受けた時の集団面接での出来事なのですが。当時、面接での受け答えの例がセガの新卒募集サイトに載っていて。その解答例をそのまま答えている人がいました。当然、その人は不合格でした。

自分なりの創意工夫ができない人は、そもそもゲーム業界のようなクリエイティブな世界には向かないです。

また、嘘をつく人もダメですね。ゲーム業界は本当に性格の良い人が多いのですが。それは、「自分が楽しむよりも人を楽しませたい」人たちの集まりだからだと思います。そういった人たちの中では、ズルい性格の人たちは自然に淘汰されていきます。

面接官は、嘘やズルさにはとても敏感です。背伸びせず、正直に。等身大の自分で勝負しましょう。

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