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外大駅伝部まるっと図鑑16区

私たちはチームメイトのことをより深く知るために、お互いにインタビューをし合い、それぞれの素顔に迫った「外大まるっと図鑑」を連載中です。
毎日更新されていますので、是非ご覧ください!

3年矢尾桃子 
 「たくさんの人へ恩返しを」


水泳との出会い
福井県出身の矢尾さん。5歳から中学3年生まで地元のスイミングクラブに通っていました。小学3年生の頃からは選手コースに入り、練習は週に5日。幼い頃からアスリートとしての日々を過ごしてきました。小柄で細身だった彼女にとって、練習内容はとてもハードで、時には泣きながら泳いだことも。日々の厳しい練習を積み上げた結果、泳力はもちろん、心肺機能が自然と強化されていました。
小学校のマラソン大会をはじめ、地域のマラソン大会では何度も優勝。この頃から、走ることに楽しさを覚えはじめました。小学6年生に上がり、今度はトライアスロンに挑戦しました。なぜなら、当時、国体開催地の福井県で、トライアスロン競技の少年の部に出場するという目標を立てたからです。
中学時代はその目標を達成するためにスイミングクラブと陸上部を掛け持ちしていました。そんな多忙な日々を毎日送っていたと考えると、本当に尊敬します。

矢尾さんの幼い頃は、どちらかというと恥ずかしがりやで、人見知りの性格でした。しかし水泳やトライアスロンというスポーツを通して、たくさんのお友達や先生方、サポートして下さっていた関係者の方と関わることで、次第にどんな人とでもコミュニケーションがとれるようになったり、堂々と人前で話せるようになりました。また体力はもちろん、精神力も培われ、今ではそれが彼女の強みとなり、自信に繋がっています。

矢尾さん(右から2番目)


陸上、駅伝への思い

高校は勉強と部活動を両立させるため、福井県の北陸高校に進学。400mHオリンピアンの吉田良一先生が顧問を務める陸上部に入部しました。別の種目の部員は大勢いたものの長距離部員は数少なく、練習メニューを自分で考えたり、時には1人で練習をすることもありました。
 
高校1年生の時、初めて都道府県対抗駅伝のメンバーに選出されました。当時はサポートの立場でしたが、駅伝競技に全員で取り組むチーム力にとても感動し、来年は絶対に走ると決意しました。それからさらに努力を続け、高校2、3年生の時には選手として襷をつなぎ、駅伝競技にさらに惹かれていきました。普段は少人数で練習していた彼女ですが、夏休みや年末年始は福井県の長距離合宿に参加。学年、年齢関係なく、たくさんの長距離選手と一緒に練習できることがとても新鮮で楽しく、より一層頑張れたそうです。この話をする矢尾さんの姿はとても生き生きとしていて、嬉しそうでした。

笑顔で握手を交わす矢尾さん(左)と顧問の吉田良一先生(右)



高校時代の経験が力に

大学では、寮生活をしながら駅伝を通して自分の可能性を広げたいと、関西外国語大学に進学。1年生の時は授業が多く、勉強と部活動の両立に苦労の日々。2年生では、新型コロナウイルスの影響で緊急事態宣言が発令され、チームでの練習が禁止されました。他の多くのメンバーが地元に帰る中、矢尾さんは寮に残り、必死に練習に励みました。アップダウンのあるコースを自分で探し、メニューを考え、練習に取り組んだそうです。結果、毎日の努力が実を結び、彼女は急成長。日本学生ハーフマラソンでは自己ベストを更新し、第4位。駅伝では長距離区間を任され、チームの鍵を握る選手になりました。高校時代に培ってきた、自分で考え行動するという経験が、自粛期間に活かされたんですね。現在も毎年自己ベストを更新し続けているそうです。
 
最後に、彼女の頑張りの源を聞いてみました。「これまでお世話になった家族や先生、地域の人に喜んでもらいたい。そして何より走ることが大好き。」と笑顔で語ってくれました。休みの日は銭湯に行って、そこのおばあちゃん達と話をすることが楽しみ。また、人に喜んでもらうことが好きで、サプライズなどをよくする。そんな、誰にでも優しいところが彼女らしいですね。謙虚で、何事にも熱心な矢尾さんはたくさんの人から愛され、尊敬されています。

取材後記   (1年・西田涼夏)
普段は優しく、周りのみんなを癒やしてくれる矢尾さん。しかし、陸上になると人が変わったように真剣で、力強い走りが印象的です。今回矢尾さんを取材して、矢尾さんの陸上に対する強い思いを感じることができました。また、今矢尾さんが結果を残せているのは、幼い頃から何事にも努力してきたからだと思います。矢尾さんの人柄や陸上に取り組む姿は、沢山の人のお手本です。これからもみんなから愛され、尊敬される先輩でいてください。

最後までご覧いただきありがとうございました。
次は矢尾桃子さんに襷を繋ぎます!

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