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先輩にインタビュー③


3人目は4期生の伊藤早紀さんです!

 早紀さんは、愛知県岡崎市出身、岡崎学園高校(現在の人間環境大学附属岡崎学園高校)を卒業し、大好きな陸上を続けるため関西外国語大学へ入学しました。女子駅伝部総部4年目の初めて1~4回生が揃った年ですね。教職を取りながら、カナダのカルガリー大学へ3ヶ月間留学の経験もされています!4回生の時には、キャンプテンとしてチームを引っ張り、富士山女子駅伝では、初めて駅伝のアンカーを務めチームに貢献されていました🎽
 現在は地元に戻り、母校の人間環境大学附属岡崎学園高校で英語教員として担任も務めながら、
女子駅伝部の監督としても活躍されています🏫

駅伝での襷渡し:左


そんな早紀さんのインタビューを務めさせていただくのは、3回生の札場と1回生の後田です🎤

学生時代の早紀さんの知られていない意外な一面や現在のご活躍をお届けできたらと思います!

Q&A方式で紹介させていただくので、最後までお読みいただけたら嬉しいです。


-----それではスタート!----------------------------------

Q1. 4学年そろった時のチームの雰囲気はどうでしたか?また、チームでの活動で難しく感じたことはありましたか?
a.  入った時の雰囲気は、とても賑やかで元気いっぱいで、先輩からの声掛けが多く、アットホームで温かかったです。4学年そろい、これでチームとして成り立ちこれからが楽しみのチームでした。


Q2. 留学ではどんなことを感じましたか?
a.  留学に行く前は、陸上という狭い世界でしか生活していなかったです。初めて陸上に関わらない生活を送り、寂しく感じたり、陸上がなかったらどうなってしまうだろういう気持ちがありました。実際はそんなことはなく、陸上以外でもできることというか、どんな自分でも受け入れてくれる場所は世界のどこかにはあると知れたからこそ、どんな自分でもいいと思えて、いろんなことに挑戦したいと思いました。

美桜:具体的なエピソードがありましたら教えていただきたいです!

早紀さん:それまでは速く走れるかどうかが基準となる陸上競技の世界でしか過ごしてこなかったけど、ホストファミリーや、現地のランニングクリニックで知り合った人、お店や駅で話した人、同じく留学にきている人たちと交流する中で、競技基準ではない世界で過ごすことが、当たり前のことなのですがとても新鮮でした。
 日本では当たり前にできること(買い物する、電車やバスに乗る、外食するとか)もうまくできなくて、言葉がつたなくて伝えることもうまくできない自分を、出会った人たちは理解して受け入れようとしてくれたんです。面倒くさがらずに輪に入れてくれて、わかるまで話してくれたし、伝わるまで聞いてくれました。

 何もできないような自分を受け入れてくれる世界があるということを知れて心から実感できた時に、自分がいれる場所、失敗しても受け入れてくれる場所、世界にたくさんあると思いました。だからこそ、いろいろなことに挑戦していろいろな自分に出会いたいと思ったし、そういう世界があることを先生になって伝えたいとも思いました!

美桜:私も留学を通して一番変わったことは、物を見るときの視野が広がり、多角的にものを見られるようになったことだと感じます。私も小学校から陸上中心の生活で、初めて世界をこの目で見た時の不思議な気持ちと、こんなにもいろいろな人がいて、いろいろな生き方の人がいて、何か安心したというか、考え次第で選択肢はたくさんあるのだなと気づかされました。現地の方の心の温かさにも強く共感します☺

Q2-2. 留学で苦労したことなどはありますか?
 最初は何が「楽しい」のかワクワクしていたけど、授業でも生活でもできないことのが多すぎて、自信をなくことのが多かったです。
 自信がないから何もできないのではなく、できなくても自分から伝えたり動いたりすれば、できるようになることが増えて「楽しい」ことが増えました。「楽しい」は待っていたら来なくて、自分から挑戦する、自分から求めるから楽しくなるとわかりました。だから、それまで、受け身でつまらない苦しい辛いって考えることが多かったけど、そう思う前に、楽しい、嬉しい、そうなるように自分から動こうという考えに変わりました。

Q2-3. 印象に残っているか観光地などはありますか?
a. 留学先で印象に残っているのは、カルガリー全体のパレードとカルガリータワーは、今でも印象に残っています!

Q3. LEOCさんのご飯でお気に入りのメニューはありますか?
a. 覚えているのは鶏のレバーが毎週出ていたこととか、土曜日がパンの日だったことで、特に朝ごはんが美味しいことが印象的でした🍞

乃愛:私はレバーが大好きです!今もよく出ています。木曜日の麺やどんぶりの日も楽しみです♪

Q.4.学生時代の休みの日はどんなことをして過ごしていましたか?
a. あまり出かけないタイプなので料理をしたり、
テレビを観たり、銭湯に行ったり、1人でリフレッシュすることが多かったです。先輩や後輩と出かけて、ご飯に行くこともあって、競技やチームのことと、これからのことなどいろんな話をしました!

美桜:私もあまり外出をしないタイプですが、同期はもちろん学年の超えて遊びに行く機会も多く、休みの日が楽しみです!

乃愛:最初は寂しいと感じることが多かったですが、同期や先輩が誘ってくれることが多く、充実した休日を過ごせています!


Q5. 苦しかった時もあると思いますが、どのように乗り越えていましたか?
a. 4年間を振り返ると思うように走れなかったことの方が多くて、ケガもたくさんしました。そんな時も乗り越えられたのは、走るのが好きだったなと今思います。先輩、同期、仲間に恵まれて、チームが好きでした。早く役に立ちたい気持ちが強くありました。しかし、3回生までは駅伝を走るチャンスをつかめませんでした。
 4回生のときには、キャプテンを務めることになりました。はじめは、これからさらによりよいチームを作っていくんだ!と意気込んだのですが、全日本(仙台)の連続出場を途絶えさせてしまい、やめたい、と思った時期もありました。ですが、そんな自分でもキャプテンを務めさせてもらっていることに感謝の気持ちを持ち、最後までやり切ろうと思うようになりました。もうひとつの全国大会である富士山女子駅伝には出場権獲得を目指してチーム皆で奮起しました。
 そして最終期限最終日の5000m記録会で大逆転し、出場権を勝ち取ることができました。富士山女子駅伝では、全国駅伝で初めて選手として走るチャンスを得て、最終7区を走らせていただきました。名物の急な上り坂を上り切り、フィニッシュ地点で待つ仲間の輪の中でゴールできた時は、達成感に満ち溢あふれる感動を得ることができました。

乃愛:富士山女子駅伝の思いが当時はたくさんあったと思いますが、その当時の感情など覚えている範囲で教えていただきたいです。

早紀さん:先ほど、お話したように全日本を逃した時に、悔しい、情けない、申し訳ない気持ちがたくさんありました。先輩方がつないできたものをつなげなかったことが一番辛かったです。でも、このまま終わらせることは一番だめだと思いました。

 走りで引っ張ることはなかなかできなかったけど、選考までに自己ベストを出せたことは、何かしらチームに影響を与えられたのかなと思います。アンカーはタイムも悪かったし、順位も落としてしまって情けない走りだったけど、ここまで陸上ができたこと、大学4年間を関西外大で過ごさせてもらったこと、キャプテンをやらせてもらったこと、いろんな人にいろんなことの感謝の気持ちを込めて走らせてもらえた。走っただけだったけど、全日本逃したのもあって走れただけでも嬉しかったし、最後にチームでタスキをつなげて良かったです。


美桜:富士山女子駅伝の出場が決まる前の記録会で、順位変動がぎりぎりまであったことなどのお話を山本先生からもお聞きしました。そんなふうにして先輩方が全力で襷をつないできてくださった想いを私たちもつないでいきたいと感化されました。
★下記のリンクもぜひご覧ください!↓↓↓
https://fb.watch/uqG9mWWIc5/

伊藤早紀さんは1番左。あと二人は同期生。真ん中は加藤遥香さん、右は中村星香さん。


Q6. 今も走ったりされていますか??
a.  今は全然走ってない!生徒が走るの見て、それで自分も走った気分になってます。


Q7.いつからどのようなきっかけで教員になりたいと思いましたか?
a.  小学校から大学までの全てのステージで自分を大きく成長させてくれた、尊敬できる先生にたくさん出会ってこれました。だから振り返ると自分の根本にはこんな先生になりたいというのはずっとあったと思います。
教職の授業や教育実習を通して、大変さも理解したけど、それ以上に教えて伝わる面白さを感じました。また、生徒と実際に関わらせてもらったことで、今までにうまくいかないこと、悩んだことは沢山あったからこそ、陸上を通して経験したきたこと、学んだことを伝えられれば、誰かの力になれるかもしれないと思いました。

 そうしたら、今まで経験したことを活かせる仕事が教職で、誰かのために活かしたいし、自分にしか伝えられないこともあるんじゃないかと考えるようになって、最終的に教員になろうと決めた感じかな!


Q8.教職に向けた勉強は大変でしたか?
 教職の勉強は大変だったけど、部活はもちろん、留学や資格や教職、なりたいものに向けていろんなことに挑戦している先輩や同期、後輩と一緒だったし、山本先生はそういう挑戦を応援してくれる先生だったから頑張ろうと思えることのが多かった!


Q9. 今の1日または1週間のスケジュールはどんな感じですか?

1日の流れ
6:00        朝練
〜7:00     朝食、出勤準備
8:00        出勤
              授業、教材研究、会議など
16:30      午後練
〜19:00  
         夕食後選手のケアなど
21:30        帰宅

a. 平日はこんな感じ!
 土曜も授業がないだけって感じです。授業ない時間はテレビ見たり、スケジュール組んだり、残った仕事やったり仮眠したりって感じかな。
 日曜は練習はないから自由に過ごせるけど、寮生を治療に連れていったりすることもあって、基本的には部活中心で動くことが多いです。

伊藤さんと教え子の生徒さんたち!右奥が伊藤早紀先生!


Q10. 英語教員としてお仕事している上で大変だったこと、うまく行ったことはありますか?
a. 英語は基本的には嫌いな生徒が大半で、クラスの中でも知識レベルが全然違って、その中でどうしたら興味を持ってくれて、みんなが参加できる授業ができるのか、楽しいだけではなくて、理解しながら英語レベルを上げるにはどうしたらいいか考えるのは大変で、今も絶賛悩み中です。
「わかりやすかった」「そういうことか」と言ってもらえた時は、うまくいったかなと感じれる!


Q11. 教員になって嬉しかったことはなんですか?
a.  うまく力になれなかったことの方が多くて、自分が伝えていることが正解なのか、どうしたら結果を出させてあげられるか、選手と同じように悩むので、選手が上手く走れたり結果が出たりした時の笑顔を見れた時は本当に嬉しいです。
 高校生で出し切ってしまったり、身体が変わりうまくいっていたことがいかなくなったりすると思います。入った時とずっと同じ熱意で続けることは難しいと思っているけど、大学の楽しさを伝えて続ける人が増えればいいなと思っています。

卒業生と早紀先生!:中央


Q12. クラスを持つ中で楽しいことや難しいと感じることはありますか?
a.  担任で楽しかったことは、やっぱり行事とかかな。準備は話し合いが進まなかったり、意見が分かれたり大変なところもあるけど、やっている時、終わった時は、どんな小さなことでもクラスで1つのことをやり遂げるっていうのは楽しさを感じるかな。
 一人一人育ってきた背景も違えば価値観も当然違う中で、一人一人理解してあげること、どう指導していけば社会に出た時に困らないのか考えて接すること、一人一人違うからこそ指導は難しいなと感じます。あと、合う合わないは必ずあって、クラス全員が友達になれるとは限らないから、クラスメイトとして、クラスの一員としてどう関わりを持たせるかとかは難しいです。

Q13. 教員になってみて想像と違ったことはありますか?
a.  生徒に教える伝えることは想像できていたけど、課題をフィードバックしたり、テストを作ったり、成績をつけるのはなかなか時間がかかりました。事務的なことも多いですね。教員だから自分の裁量でできることも多いけど、部署(生徒指導部とか)や教科など、あるのは知っていたけど、やってみるとやはりいろんな先生と関わり合いながらやる仕事も多い。

Q13-2. 教員の業務でこんなこともやるのか!とおもったことはありますか?
a.  入試問題を作成するのとか、英語で成績証明書を作ったりとか、英語科として授業ではない仕事は知らなかった!


Q14. 現在教師の立場となって、教える上で大切にしていることは何ですか?
a.  一方通行にならないことです。
話を聞きながら相手のことを理解して、成長するために必要なことは何か考えて話すこと、理解してもらえるように伝え方を工夫しています。


Q15. 過去の自分へ・今の外大駅伝部へ伝えたいことはありますか?
a. 周囲の人のために、明るく笑顔で過ごせるように自分を大切にしてほしいです。また、自分たちの駅伝部が好きだといえるチームを大切にしてほしいです!

右から2番目が伊藤さん


以上になります!
ありがとうございました☺

~編集後記~

 私も外大女子駅伝部の良いところは、学年関係なく仲が良く、明るく元気なところだと感じています。交流を深める姿やコミュニケーションを取ることなど自然とできている雰囲気になっているのは、早紀さんのような先輩方が作ってくださった大切な伝統の一つだと感じました。苦しい、辛いと感じることはそれぞれあると思いますが、初心を忘れずに私も大学での競技生活を全力で楽しみたいです。また、下の世代へこのチームの良いところを繋げていけたらなと強く思うのと同時に、外にも発信していけたらな思います。競技だけでなく、留学や地域貢献活動などさまざまな経験をさせていただけるこの環境に感謝の気持ちを持ち走りで恩返ししたいと思います。
                                                札場

 早紀さんのインタビューを通して関西外大駅伝部の歴史をたくさん知ることができました。学年関係なく仲が良いことや、辛い時に励まし合えるチームの雰囲気など、関西外大駅伝部の良いところを改めて感じることができました。また、苦しいことがありながらもキャプテンとしてチームを引っぱっていくという強い意志や責任感がある方だと思いました。早紀さんがおっしゃっていたように、自分やチームを大切にして私も走ることを楽しみたいです。
                                                  後田

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