見出し画像

先輩にインタビュー⑧


 8人目のインタビューは、田中千智さんです。
田中さんはマネージャーを務められ、4年間チームを支えてくださいました。
現在はカタール航空で客室乗務員として活躍しておられます。

カタール航空の客室乗務員になるまでの道のり
 2018年に関西外国語大学を卒業後、オーストラリアのブリスベンに8カ月間、ワーキングホリデーに行きました。そのワーキングホリデー中に、タイのLCCのひとつであるノックスクート航空で採用募集があることを知り、気軽な気持ちで受験したそうですが、見事に客室乗務員としての採用が決まりました。その後はノックスクート航空に就職が決まったことで、そこでワーキングホリデーを中断し、2019年からタイ・バンコクで客室乗務員として働き始めました。それから1年半の期間、ノックスクート航空で客室乗務員として乗務されていましたが、2020年頃からのコロナ禍によって航空業界は大きなダメージを受けることになり、残念なことに勤務していた航空会社も倒産してしまいました。その後日本に戻り、2020年12月から1年半の期間、日本の金融会社で秘書として働きました。その後、コロナ禍が落ち着き始めて再開された航空業界採用に再度応募し、2021年6月からピーチアビエーションの客室乗務員として採用され、人生で2社目の客室乗務員として働くことになりました。ピーチでは、国内線、国際線の両方で約1年半乗務しましたが、カタール航空の客室乗務員採用があり、更なるステップとしてカタール航空の採用試験を受け採用が決まり、2023年11月から現在に至るまで、カタール航空の客室乗務員として、ドーハを拠点に、お仕事と生活をされています。

なぜ卒業してから留学に?
 2年生の春学期にオーストラリア・ブリスベンへ半学期留学の留学を終えたときに、休学してもう一度留学に行くかどうかを考えました。しかし、そのときは特にこれを学びたという具体的な内容をイメージできなかったので、在学中に2度目の留学をすることはありませんでした。
田中さん自身の中で本気で将来の目標が見えてきたのは4年生になってからだったそうで、それが外資系航空会社で客室乗務員として働くというものでした。将来の目標を決めた理由が2つありました。1つ目は、会社がビザを発行してくれるため、駐在のように何年か日本で働いてから派遣されるというような時間的なステップを経ずに、海外で働く、英語を使って働くという目標をすぐに実現できるからです。2つ目は、日系航空会社より外資系航空会社の方が様々な国籍や価値観の方と働けるので楽しそうだと思ったからです。外資系航空会社となると優れた英語力が求められますが、当時はまだ英語力に自信がなかったため、英語力を伸ばして、さらに海外経験を積むために、大学卒業後にワーキングホリデーに行くことを決めました。

カタール航空を選んだ理由/客室乗務員のやりがい
 田中さんには、中東の航空会社で働いてみたいという夢がありました。なぜなら、中東からは就航地が多く、国籍関係なく世界中を飛び回ることができるからです。カタール航空はアジア人クルーが多く、みんなよく働き、チームワークもよく国籍問わず助け合い、そういったカタール航空の風土が自分に合っている感じがするとお話しされていました。また、カタール航空の制服が自分の好みにとても合っているそうです。実際に選考過程で制服を着用する機会があり、制服がその人に似合うかどうかも合否の判断基準に含まれている航空会社もあるそうです。

 フライトを通して世界中の様々な国に行けることが客室乗務員の醍醐味とお話しされていました。自分が行きたい国を会社にリクエストし、リクエストが通れば希望の行先のフライトに乗務できることもあるそうです。また、カタール航空の就航地として、日系航空会社が飛んでいない国にも飛ぶこともあり、日本に住んで日本で働いていたら簡単には行けないような世界中の様々な国に行けることが魅力だということです。田中さんが今までで一番好きだったフライトはオーストラリアのブリスベンフライトだそうで、「大学在学中、卒業後に留学とワーキングホリデーに行った国であるため、数年ぶりに戻れた時はとても嬉しかったです!」とお話されていました。
 外資系航空会社なので、クルー同士はもちろん、搭乗されるお客様も様々な国籍の方がおられ、言語の壁を越え世界中の国の方と関わることができ、「世界中のお客様に喜んでいただけること、それが客室乗務員として働く一番のやりがいです」とお話しされていました。


取材後記(4年 上本歩未)

 私も外資系航空会社で働いてみたいという希望があったのですが、これまで実際に外資系航空会社で客室乗務員として勤めている方から、直接お話を伺う機会が今までなかったので、今回のインタビュー企画はとても貴重な経験となりました。お話を伺うなかで3社の航空会社を経験されていると聞いたときはとても驚きましたが、積み上げてきたその一つ一つのキャリアが今のお仕事につながり活かされているのではないかなと感じました。コロナ禍の大変な時期を乗り越えてから、外資系航空会社の客室乗務員として働くという夢を叶えられ、世界中を飛び回り活躍されている田中さんのお話を聞き、将来、私も外資系航空会社の客室乗務員になるんだと改めて決意するきっかけとなりました。

これからの田中さんのご活躍を心よりお祈りしております。

最後までご覧いただきありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?