#壱 5/27の日記

寝ぼけ眼で朝の情報番組を観ていた。日テレ系列でやってる、手を上から下に円を描くようにして下ろしたら番組のタイトルロゴが現れる、あれである。
それが終わってからも、惰性で日テレを観続けた。カタカナの「ス」のポーズでおなじみのあれだ。まず最初のニュースは、NEWSの手越くん(ニュースだけに)の芸能活動自粛に関するもの...の筈だった。瞬間、よく食べてそうな女子アナが「速報です」と告げた。そして「京アニ放火犯逮捕」という旨の文が読まれ始めた。それとほぼ同時に、画面上部にも「速報」のテロップが躍った。

その後、物思いならぬ京アニ思いに耽りつつ、一路学校を目指す。路面電車の横を通る時、ついつい幕(行き先などを書いてるやつ)を見てしまうのは鉄オタの性であろうか。「試運転」や「回送」といった珍しい幕を見せてないかと期待するが、登下校中にその類いに遭遇したのは過去に2回だけである。

午前中は代わり映えのない授業ばかりであった。僕程度の青二才には、それを面白く書くことは難しい。
だが、体育の授業のことだけはどうしても書いておきたい。
今回の内容は身体測定であった。自慢にもならないが、去年の身長は確か170.0だったはず。最近久しぶりに会った中学の友達が178cmだと言っていたのだが、どうも見た目的には僕も大して変わらないように思われた。「僕もそれなりに伸びたに違いない」と、期待に胸を膨らませてCカップぐらいにはなっていたと思う。だがしかし、現実ってモンは意外とキビシイ。
_結果は170.9cm。
全身の筋肉が弛緩していくのを感じた。下手したら力どころか幽体も抜けていただろう。そのぐらいの脱力感であった。
一方僕より低いと思われた友人は171.3cmだった。憎いよコノォ、ど根性ガエルである。

午後からは正に徒然なる授業ばかりであった。この場合の「徒然なる授業」とは、「ぼーっとしてたら終わる授業」のことである。
英表の先生は、2年生の頃から「カモ」とか「甘い」と噂されていた先生だ。名前はとある歌手と似ている。
その授業、受けて立たんと楽しみにしていたが、予想を遥かに上回るカモであった。
わざと不正解だと分かっている回答をしてもドンキホーテ・ドフラミンゴよろしく「うっふっふ」と笑うだけ。ただし声は林家パー子に似ている。僕も魔が差して周りの友人に唆されるままにやってしまったが、存外楽しかった。

この後は友人と帰宅し、本来の意味で徒然なる夜を過ごしたのみである。特に書くことは無い。

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