またRRRの話。夢創作をずっとしてきたのでRRRで夢創作するならどんな設定や物語にするのかについて考えたかった。

※最初の夢のツイ見て嫌だ!!!!!!って人は見るのやめよう!(そのために伏せ)
※恋愛要素は一切ないです!!
※ストーリーへの影響もない!はず!恐らく!!
※ネタバレはある
※普通に映画のストーリーを追ってるのでかなりの長文。











夢主の設定はイギリス軍本部の屋敷の使用人。
庭師。田舎育ちで庶民の出。女性よりは少女と称するくらいの年齢。

天気が年間通して悪いイギリスでは育つ植物は少ない。
夢主が暮らしていた田舎ではまともな医者もおらず、庭にある薬草(ハーブやスパイス)だけが治療の頼りだったが、種類は少なく、ゆえに救われない人も多かった。
故郷を病の恐怖から救いたい一心で独学に励み、植物学者を志したが、学校へ通う資金は無い上に女性であるためにそれは叶わなかった。
そこで夢主は性別を偽り、イギリス軍の施設の庭師となることで、植民地であるインドへ渡る決断をする。
インドには豊かな自然と豊富な薬草がある。それを学び、故郷に持ち帰ることを己の使命とした。

インドで見たのは、イギリスによる酷い圧政だった。
自分の立場が随分マシに思えるほど、イギリス軍人のインド人への差別は目に余るものだった。
夢主は酷く心を傷め、この人達から、この国から、奪い取ってしまうように感じて苦悩する。
そんな夢主に共感してくれたのが、総督の姪であるジェニーだ。
夢主は植物学の勉強のひとつとして博物画を描くことをルーティンとしていたのだが、それが素晴らしい絵画だったことから、心が優しく、絵を描く事を好んでいたジェニーと交流を重ね、友人となった。
また、ジェニーは夢主が女性であることを知る人物である(お互いが知り合った時に夢主から教えた)。

インドに渡って暫く経ち、総督の妻であるキャサリンが一人の少女を屋敷に連れ帰ってくる。
素晴らしい歌と芸術の才能を持つゴーンド族のマッリである。
夢主は、野に咲く花を手折るように理不尽に連れ攫われてきた少女に同情した。
愛する故郷から離れて異国の地にやってきた自分と重なったためである。
そして、自分は助けてあげられるような立場ではないけれど、せめてマッリを慰めてあげたいと考えるようになる。
夢主は勉学に優れていたので、市場などで現地の人と触れ合い、独学で言葉を学びはじめる。
インドは多国語の国であるため最初は難儀したが、あらゆるインドの言葉を彼女は日常会話が可能なレベルで習得した。

ある日、夢主は市場で薬草や野菜を調べていた。何か元気が出るような、心を慰めるようなものが欲しい(マッリのため)と言うが、ただの八百屋の主人には詳しいことは分からなかった。
そんな時、これがいい、と現地民が横からアドバイスをしてくれた。
それが、アクタル(ビーム)である。
アクタルは、密かにジェニーに恋をしていたが故に、夢主を見かけたことがあった。ジェニーと穏やかに談笑する夢主を見て(そして女性だと気付いている)、ジェニーと同様に心が優しい人間だと感じ取っていたために助けてくれたのである。
夢主とアクタルは度々市場や町中で出会い、薬草に詳しいアクタルを夢主は「先生」と呼んで慕うようになる。
アクタルには無二の親友と呼べる兄貴分(ラーマ)がおり、夢主も何度か挨拶を交わすくらいの仲になった。
二人の友情は遠くから見ているだけでも眩しく、微笑ましく、自分とジェニーの関係を重ねて見てしまうほどで。
だから夢主はアクタルがラーマといる時は挨拶をするくらいで邪魔をしないようにしていた。(このためにラーマは毒蛇の毒から助けられるまでビームが薬草に詳しいゴーンド族であることに気付かなかった、ということにする)

そして舞踏会が行われた日。ジェニーに招かれアクタルが屋敷を訪れる。二人のやりとりに恋の予感を感じ取り、自分が慕う二人のことを全力で応援したい!と思うも束の間、夢主は部屋から出たアクタルとマッリの会話を盗み聞きしてしまう。
独自にインドの言葉を勉強していた夢主は一瞬で理解してしまった。
アクタルが本当はビームという名であること。ゴーンド族の守護者であること。英国軍が追う人間であること。
余りにも残酷な事実に、夢主は狼狽える。
大切な友人であるジェニーを傷つけたくない。かわいそうなマッリを助けてあげたい。先生に捕まって欲しくなんかない。
様々な思いに心が引き裂かれそうになるも、一介の使用人である夢主にはどうすることも出来なかった。
しかし残酷な真実はまだ終わりではなかった。
その日の夜、ビームがイギリス軍の本部を仲間と共に強襲する。
それを止めたのが、彼の無二の親友であるラーマだったのだ。英国軍が追うゴーンド族の守護者を捜査している警官がいることは夢主は知っていた。しかしそれがラーマだとは思わなかったのだ。
アクタルと、ビームといる時の彼の眩しい笑顔は、とても同じ国の罪のない民を負う警官には見えなかったのだ。
夢主は、現場で車の中にいたジェニーを避難させた。
夢主の耳には、全ての声が届いていた。
ビームを兄さんと呼びながら泣き叫ぶマッリの声。無二の友に裏切られ吼えるように慟哭するビームの叫び。
こんな悲しい声を聞くために、言葉を覚えたわけじゃないのに。
インドにまで来て、自分は、誰も、誰も救えない。
無力に打ちひしがれながら嵐のような夜は、残酷なほど静かに終わっていった。

(ここまででintervalか……顔)(長い)

ビームが見せしめに鞭打ちの刑に処される日。
夢主もまた、離れたところから様子を伺っていた。
二人が親友であったことを知るジェニーも総督夫妻と共に見守っているはずだが、どんなに辛いだろう。
友に裏切られ、その友に鞭を打たれる先生を思うと、あまりにも辛い。
先生と共に笑っていたラーマは、本当にこんなことをしたくてやるような非道な男なのだろうか?
様々な思考が混沌と混ざる夢主の心を晴らすような歌が響き渡る。
ビームの歌だ。
ビームは、かつての友にトゲのついた鞭で打たれながらも、足に重りをつけられ引き上げられながらも、晒し者にされながらも。
ここで屈したら、この国の美しい森で生まれた自身ではない、と。
己を鼓舞するように歌う。
その美しい歌は、夢主が今まで見てきたインドの美しい自然そのもののようだった。
そして。
「ここで屈したら、この国の美しい森で生まれた己ではない」
その言葉が痛いほどに夢主の心に、民衆に響く。
民衆もビームと共に、思ったのだ。「ここで屈したら、この国の美しい森で生まれた己ではない」と。
屈してたまるものか。このままでは自分は自分でなくなってしまう。そんなもの生きているといえるのか。
この男はこんな風にされても己を曲げないのだ。ならば自分達だって。
イギリスに屈してなるものか。
ビームが床に伏して倒れたと同時に民衆の怒りは爆発し、激しい暴動が起きる。
武器も持たない人々が英国軍人を圧倒した。
夢主は、「あぁ、あなたはやはり私の先生だ。いつでも大事な事を教えてくれるんだ」と涙を流す。
自分もこのままでは、自分として生きている意味がない。
自分には何ができるだろう。
そんな風に夢主は考え始める。

それでも時は無情に流れ、ビームの処刑の日がやってくる。
自分がこんなにも辛いなら、お嬢様はどんなに辛いだろう。
そんな感傷に浸る間もなく入ってきたのは「ビームがマッリと共に逃亡した」「それを手引きしたのはラーマだ」「ラーマを裏切り者として投獄する」という情報だった。
ビームとマッリが逃亡できたことに安堵を感じつつ、ラーマのことが気になった夢主は、人目のない夜にラーマが捉えられている場へ忍び込む。
檻の向こうで鎖に縛られながら自分を鍛えることを止めないラーマに圧倒されるが、夢主は会話を試みる。
ラーマがビームの安否を尋ねたので、「依然見つかっていない。一緒にいた人達も町から姿を消したから合流しているんじゃないかと思う」と伝えると、ラーマは心から慈しむような微笑みをたたえてよかった、と呟く。
夢主は。
あなたのことを知りたい。その思いでここまできた。とラーマに言う。
そこで夢主はラーマの壮絶な人生を知る。
故郷をイギリス軍に襲われ家族を亡くしたこと。父との約束。故郷に許嫁を残して警官となり大義のために生きた4年。
ビームと出会った日々。
ラーマの言葉はけして多くはなかったが、今までの二人を見ていた夢主にはよく分かった。
ラーマにとってビームがどれだけ大事なのかを。
自分以上にどれだけ残酷な現実に傷ついたかを。
彼の大義がどれだけ大事だったかを。
何故なら夢主も、故郷を救いたい思いで、この地までやってきたのだから。
ならば、どうしてあなたは、大義を捨てるような真似を?と問うとラーマはそれを否定する。
目標の為の過程に結果は求めない、と。
ビームは武器等なくても人の心を動かした。武器にした。
武器を持つことが大義の終わりではない。始まりなのだ。ビームは、私の弟は、その力を持っている。
だから、けして私は、大義を捨ててなどいない。
夢主はラーマのその誇り高き生き様に強く胸を打たれる。
「あなたもだ」「先生の歌が皆を振るい立てたように、私もあなたの生き様に強く心が動かされている」
「あなたが諦めないなら、私も諦めない」
そうして夢主はその場をあとにする。
ラーマと、先生……ビームと、マッリと、お嬢様……ジェニーのために、自分が出来ることをする。
そのように覚悟を決めた。

しばらくしてラーマの処刑の日が決まる。
夢主はジェニーにラーマとビームの事情を話し、力になりたい。しかし危険なことだから、命をかけるつもりでいる。と伝えると、ジェニーも自分もそうしたい、と同意する。
ジェニーを危険に晒すことはしたくはなかったが、それ以上に悲しみで沈んでいたジェニーの瞳に再び光が宿ったことで、夢主は更に固く決意を固める。
その日から夢主は軍とは別に独自でビームを探し始めた。ビームはラーマの事情は知らないが、きっとラーマを放っておくことなんてしない、という確証が夢主にはあったのだ。
処刑まであと2日に迫った時、夢主はビームと再会する。ビームはラーマの許嫁であるシータと偶然出会い、彼の真実を知り、助けに来たのだ。
夢主はビームとジェニーを引き合わせ、ラーマ奪還の手助けを共にする。




そして、エンディングへ……といったイメージですね。
長いよ。全部書くなよ。抜粋しろよ。でも書きたかったから仕方ないね()
ビームとラーマはそれぞれの故郷に帰るわけだけど、まぁ、夢主は相変わらずジェニーと一緒にいるんじゃないかな~。
いずれは自分の目的の為に故郷には帰るんだろうけどね。
あのあとの交流ってどうなったんだろう。
実際の歴史だと二人、特にラーマは若くして亡くなってしまうけど、RRRにもし続編があるならRRRの中だけでも大団円を迎えて欲しい……インドの独立を勝ち取り幸せに生きて欲しい……。
とりあえず気が済んだ……楽しかった……。へへ……(途中何度も何書いてんだ俺……ってなった)。