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弱者の戦略

~弱者が強者に立ち向かう為に~

 柔道や相撲のような格闘技においても………
野球やサッカーのような球技においても………
身体が大きく、スピードもあり、その競技において能力の優れた方が
勝者になるとは限りません。
身体の小さいものが、軟らかい動きで大きい相手の力を利用して倒し、投げる柔道。
身体の小さいものが、大きい相手とまともに対峙せず、動き回り、横から攻めたり、足技を使ったりする相撲。
相手を徹底的に分析し、それを選手に落とし込み、弱点を巧みに攻める野村ID野球。
大きく、強い相手に接点を避け、スピードとテクニックでボール大きく動かす早稲田ラグビー。等々
巴投げ、背負い投げ、いなし、けたぐり、データ野球、接近・展開・連続、ショートラインアウト、オフサイドトラップ等々………
これらスポーツの世界で使われている戦術や理論はすべて弱者が苦労の末、
いかに大きく、強く、速く、上手い相手を打ち砕くか………
この命題に真正面から向かい合い、導き出された知恵の結晶です。

これらの技や理論を構築した選手あるいはチームは間違いなく弱者でした。
しかし強者を倒し、栄光をつかみました。


実際の戦争においても同様です。
優れた武器をたくさん持ち、勇敢な兵力を抱え、経済力もある方が
必ず勝つとは限りません。
織田信長の桶狭間の戦いしかり、ベトナム戦争しかり・・・・・
これらの戦争においては、圧倒的な強者にピンポイントで攻撃を仕掛けることで
弱者が勝利を治めるストーリーが存在していました。
強者の弱点に味方の強みをぶつけていく・・・
前述したスポーツ選手やチームと同様です。

一方、大東亜戦争における日本は、敵であるアメリカに対して、
絶対的な弱者であるにも関わらず、強者の戦略・戦術を用いました。
戦線の延長や長期戦というストーリーです。
結果は………周知の事実です。
 
弱者が強者を凌駕した時……
必ずそこには弱者の理論が存在しています。
決して偶然が重なって
勝利が転がり込んできた訳ではありません。


弱者にしか解らない劣等感が色々なものを考えさせるのです。
同じ土俵で、同じ戦略・戦術を持って、真っ向勝負で戦ったら、
完膚なきまでにやられていたでしょう。大東亜戦争の日本のように・・

ちょっと視点を変えて、
違う土俵で戦う戦術を考えたり、自分たちの最大の強みを敵の弱点にぶつけたり・・・弱者は常に強者を分析し、知恵を絞り、考え、
強者に立ち向かう戦略・戦術を創造し、それを実践してきました。
そして、強者を凌駕し新しい価値観を世の中に知らしめました。
 
このような考え方はそのままビジネスの世界においても
全く同じ理論が当てはまります。
企業も同様に強者が常に勝者であるとは限りません。
経営資源の劣る弱者(中小企業)が
強者(トップ企業)に立ち向かう術は必ずあります。

弱者にも強みはある。
強者にも弱点はある。
同じ土俵に同じストーリーで上がれば、概ね強者が勝利するでしょう。
同じ土俵であれば、ストーリーを替えましょう。
自社の強みを生かしたストーリーに・・・

同じストーリーであれば戦うべき土俵を替えてみましょう。
強者の弱点をつくストーリーに・・・
強者だから出来ないストーリーに・・・
 
それらのストーリーを作るにも、
世の中の動向・トレンド・変化を適確に分析しなければなりません。
自社と強者を的確に分析しなければなりません。
ターゲット市場を分析しなければなりません。
そして、それらをトータルで分析し、
ターゲットも自社もハッピーになれるストーリーを
一緒に創りあげましょう。
 
弱者の理論……
これを磨き上げることは、
あなたの会社を活性化させます。
社会全体にも勇気と希望をもたらします。
多くの弱者(中小)に力を与えることになります。

 
一緒にあなたの会社における 
弱者の知恵を・・・
弱者のストーリーを・・・
創造していきましょう。

 

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