西表島横断をしたい人へのメモ

西表横断道について

・単独行不可。二人以上で、登山届必要。
・一人だと、横断道のスタート地点まで行けない(渡し舟に乗せて貰えない)
・横断終了後はゴールの旨関係各所に連絡しないと山狩りイベントが発生する模様。
・遭難者多し(道迷い)、ただし殆どは数日後に発見される。
・高度が無いので滑落死が無いし、温度が冬でもそこそこあるので凍死も無い。
・山狩りの際には大騒ぎになるし、素人が山に入って欲しくないというのが地元の想いであるようだ。

川を何度も渡り、泥濘の中をぐちょぐちょ歩き、
通常の登山やトレッキングとは異なる歩行体験ができるので、
大自然を身体で味わいたい人、体力自慢の人は、是非とも西表島横断を体験して欲しい。


西表横断道の特徴

北から南へのコースのみ。逆は不可。
完全に道が無いというわけではないが、登山道としての整備は殆どされていない。橋も階段も平らな道も無い。
階段とか砕石とか木材チップ等の敷設は無い。人の踏み跡が道になっている。
登山道としての整備はされてない。獣道・川沿いを無理やり歩く。
人がしばしば通る獣道ではあるので、完全なジャングルの中を進むというわけではない。

道しるべ(テープ)は一定あるので距離間・スケジュール感は掴める。
道しるべは不十分なのでそこそこ迷う。
台風後はテープが消えるので確実に迷う。

人が歩いた後はじきに自然が覆い尽くし、
道が判らなくなるので踏み跡を辿れば余裕でゴールできる、
ということはないが、
基本的にルートは川沿いなので、川に沿って歩ける場所を歩いていれば、
迷いながらもそのうちゴールできる可能性はある。

狭い箇所が多い。斜面沿いの幅20センチぐらいの道を落ちないように歩くシチュエーションというのが何度もある。

粘土質で雨が降るとズルズルになる。かなり時間・体力的ロスが出る。
小川を何度も渡るので増水すると危険。

脛ぐらいまで水・泥に漬かるので、ズブズブ状態に耐える靴とズボンを用意する。

事前準備として
・石垣島へのフライト確保
・西表島に渡る船の確認
・上原地区に宿確保
・大原地区に宿確保
・登山届をプリントアウトして記入してFAXして電話
・ルートの予習
等が必要

費用や交通について

・石垣島往復は大阪関空からだと安い時期で往復16000円ぐらい?
 直行が無ければ那覇に飛んでから石垣島へ

・石垣島~西表島の船便は往復8000円ぐらい
 石垣→西表上原07:10が始発、8時ぐらいに上原港到着 
 西表大原→石垣17:30が終発

・浦内川遊覧船で2200円ぐらい(登山スタート地点までは船で行く)
 基本09:30が始発。時期によっては09:00の便もある。複数人のパーティーならばチャーターして早い時間に出発することが可能。遊覧船を使わないと100%ジャングルの中で夜を過ごす事になる。というかその計画では入山許可されないと思う。

・宿は4000円ぐらい。西表縦断は普通3日滞在する必要あり。圧縮すれば2日で可能?超人なら一日で可能???

タイムスケジュールとかコース説明

・上原集落から遊覧船乗り場まで徒歩一時間(タクシーとか宿送迎で圧縮可能)・9時か9時半発のクルーズ・9時半か10時からジャングルトレッキング7時間(休憩無し。遭難リスク高い。日が暮れると死ぬ) 軍艦岩からカンピレーの滝 整備されていて楽勝 カンピレーの滝 10mぐらい登ると侵入ルートあり。対岸には行かない。 イタチキ川出合い 川が合流する所から数メートルの所に侵入ルートあり。対岸には行かない。・大富口以降 ここで林道に入るので以降は楽勝。日が暮れてもOK。一時間半から二時間で大原集落の宿


西表横断に必要な能力

・ツアーで必要な能力
登攀技術と体力が一定ある人。普段からしんどい事やってる人。
・単独に必要な能力
・ルートファインディング:目印はあるけど不親切な箇所が10か所ぐらいあるので迷う。
・登攀技術:ロープに捕まりつつ下降、横たわったデカい木を乗り越える、とか全身運動
・精神力:制限時間短い・道に迷う・助けが呼ばない・ヒルが出る 
・体力:7時間ぐらい休憩無しで動き続ける
・パーティー構成
 不慣れ×不慣れ→論外 慣れてる×不慣れ→危ない。助ける余裕はない。
 慣れてる×慣れてる&人間関係構築出来てる→推奨


画像1

船に乗って登山道へアクセス。

画像2

ルートマップや所要時間があるのでペース配分等はやりやすい。

画像3

定期的に設置されているので遭難していないことが確認できる。

画像4

見通しが良い所もある。ちなみに対岸には渡らなくて良い。

画像5

各所にピンクテープがあるのでルートはだいだい判る。

画像6

小さな小川は何度か渡ることになり、濡れる。

画像8

大富口がゴール。ここからまちまで距離があるけど楽勝。暗くなってもどうにかなる。


コースはもっと酷いけど、写真を撮る余裕が無いので撮れていません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?