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コードトラックってどうしてる?

自分は楽曲制作をする際に、ほぼ必ずと言って良いほどコードを確認できるコードトラックを作っています。同人のアレンジにしても、作曲にしても、メロとコードトラックだけのプロジェクトファイルを作ってから進めることが多いです。

Web制作で例えると…ワイヤーを制作するような、、シンプルな構造でサクサクと考えられる点ではAdobe XDでのカンプ制作に近いイメージもあります。

■コードトラックってなに?

コードだけ打ち込んでいるトラックですね。骨格みたいな感じです。Cだとドミソドみたいな…

作曲家の藤末樹さんのnoteに、コードトラックについての言及が御座います。

・和音構成にコードトラック(3~5音)以外の1オクターブ下の音は入れない

自分もこちらを実践させて頂いているのですが、実際のMIDIのスクリーンショットを貼ります。

コードトラック

かなーり、、、シンプルな状態になります。

コードトラックをはじめに制作することの一番のメリットは、可視化しやすい点だと思います。アレンジが進んで沢山の楽器が鳴っていると、コード進行の良し悪しの判断しづらいのはあるのですが、メロのMIDIと照らし合わせて不協和音になっていないか判断しやすいです。コーラスもめっちゃ作りやすいです。

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こういう感じですね。

合わせて、メロに合わせたキメとかをコードトラックで予め作り込んでおくと、アレンジを進めるにあたって楽になるのでこの時点でガッツリ作り込むことが多いです。特に、サビ前のセットアップと呼ばれるキメをこの時点から考えておくと、印象的な曲になりやすい&アレンジが楽になるのでおすすめです。

藤末さんのnoteに書かれていることで、ここがかなり大事だなと感じているのは、1オクターブ下の音は入れないということです。

ルートにあたる音を重複して1オクターブ下に入れないということですね。

コード進行をイメージするときってルートの音が強くて、口ずさんで出るのも真っ先にルートが出てくると思うのですが、ルートを中心にコード進行を考えると、コード進行のアイデアの幅が広がりにくいなと思います。例えば、同じルートの音で保留したまま上のコードが変わる展開とか。

また、何より強いのは作業スピードの速さです。いちいち、オク下の音を変えてると、コードを変えて試すのが遅くなりますよね。

■コードトラックの音色問題

…さて、みなさんコードトラックの音色ってどうしていますか?

自分は、未だに決まった音色で進めることができないほど、ずっと悩んでいます。

今までに沢山試行錯誤した結果、コードトラックに向いていたり、不向きな音色があったので紹介いたします。今回、一番共有したいと思っていることです!

・おすすめの音色

付属音源のしょぼめなピアノ、シンセピアノ

・おすすめしない音色

Rhodes系のエレピ、シンセパッド、シンセブラス、アコギ、生楽器に近いリアル系音源全般

音がショボいとモチベーションが出にくいので、リアル系な音色をつい選びがちですが… 良い音色で装飾されることによってコードの良し悪しの判断が難しくなります。

そのため、極力シンプルな音色が良いのですが… 音色によっては、そもそもコードが分かりにくいという根本的な問題が出てきます。

一番最悪に相性が悪かったのは、Rhodes系のエレピです。倍音が多いので、コードのイメージがとても分かりにくく、他の音色で鳴らしてようやくとんでもないコードをつけていることに気づく…なんてことが多々ありました。

向いている音色の共通点は、"シンプルな音色、耳につかない、左右に広がりがある、ピッチが安定している、アタックがハッキリしている" あたりな感じですかね。特に、キメを考慮したり前後の音被りを考えると、サスティーンがずっと伸びっぱなしみたいな音も避けたいところです。

一番のおすすめはこれ!! → Native Instruments New York Concert Grand

2005年?あたりに出たAkoustik Pianoという古い音源のサンプルが使われている歴史ある音源です。この音源の素晴らしいところは良くも悪くも整っているため、ベタ打ちでも違和感なく聴こえます。最近はよくこれを使っています!余談ですが、アニソンでよく聴きますよねこの音源。プリパラだと、Giraギャラティック・タイトロープとか…… 現行のKOMPLETEを所持していなく、New York Concert Grandが収録されているかわからないのですが… THE GRANDEUR あたり、方向性が似たような印象あるので代用できるかな…?と思います。

■コードトラックつかおう

コードトラックをうまい感じに使うととても時短になり、その分コードと向き合って、より良いコード進行やメロディを生み出すことができます(断言)

なによりシンプルに考えられるのは、ストレスが少ないのと、アレンジの想像を膨らますことが鍛えられるので良いです。

ぜひおためしを…!

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