蝶は何処へ
目が開く
1日の中でより長い時間を過ごすこちらは楽しいことも多く愛する人達も遍在するが歩いていても止まっていても常にトラウマや将来への杞憂が付きまとう
(自分にとって自然な言葉選びで"杞憂"が出てきたんだけれど本当妙なところポジティヴなんだよな)
ひとりでお酒を開けるときは味を好んで飲むものもあるが大抵そういう不安定な気持ちから目を背けるためにアルコールに頼ってる
目が閉じる
こちらではもうなくなった人とも会える
空を飛んだり違う世界に行けるなんでも食べ放題魔法を扱ってるみたい
そんなはずだったのに
いつからか現実に起こったことやそれ以上の内容に直面するようになった
声を出そうにも上手く発声出来ずただ息が洩れるだけ
助けての声より鼓動が聴こえるようになった頃目が覚めた
変わらず心臓はばくばくと音を立てる
夢、夢だ
でも現実にも起こりうる
そんな事実が夢そのものより何倍も恐かった
数分か数十分の間拍動は落ち着かず横になったまま震える指でAmazonを開き防犯ブザーをカートにいれた
自分がいなくなれば恐怖に震えることもないのになとよく考える
四半世紀も生きてなお希死念慮を垂れ流すおとなになってるとは思わなかったな
ニュースで芸能人の自死報道を観ると人生の折り返しを過ぎても自らその道を選びたくなるんだという絶望とその反面成功できたんだなあという羨望の感情もある
でもそれ以上に30代や50代の自分どんな風になってんだろ~面白そう~というマインドもあるんだよなぁ自己肯定感の類いとはまた違うようなそんななにかに支えられている
一周回って色んな不安置いといてグレーの毛の猫と暮らしたいな
ずっとなんの話??
読んでくれてありがとう
おやすみ
シエン
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