マガジンのカバー画像

猫と暮らして

14
愛猫との生活の記録。彼らへの偏愛。猫を飼うことの意義。それらを綴っていきます。
運営しているクリエイター

2020年10月の記事一覧

猫に名前をつけた日-猫と暮らして(6)

名前をつけることは難しいいざ考えだすと難しい。一度決めたら変えることはできない。名付けたら最後、不可逆の選択。私は悩んだ。こういうことに考えすぎる傾向があたしにはある。 だが逆に正直なんでもいいかとも思った。理由は2つある。 一つは、あたしに名前に対するこだわりがないから。飼ったらこんな名前をつけたいという願望がなく、まぁ極端に派手だったり意味深だったりする名前でなければ何でもいい。 もう一つは猫は名前に反応しない、名前を認識できないという話を聞いたことがあるから。名付

猫と離れる・猫のおしっこ・忘れていた大事なアレ-猫と暮らして(5)

猫と離れる自分の家に猫がいる。数日前までは、会ったこともない猫たち。彼らだけが家にいる。 猫たちは今どうしているのか。仕事が手につかない、は言い過ぎだが、あまり集中できなかったことは確かだ。
 変なところに入って出てこれないことはないだろうか。怪我したらどうしよう。物を壊すこともあるだろう。いや、それはいいとして、やはり怪我や困りごとが起きてないといいが……。 退勤時間になり、足早に家に帰った。 ドアを開けて灯りをつけた。部屋をざっと見渡したが、変わった様子はなかった

彼らがうちにやって来た日-猫と暮らして(4)

受け取りの日結局、引き取ることを先方に伝え、具体的な受け取りの日取りを決めた。 日程が固まり、ふと思った。本当に猫を飼うのか、と。猫との暮らしがスタートしたら最後、猫と自分は終生の「家族」となる。自分の生活の形やリズムが変わるだろう。できていたことができなくなるかもしれない。そういう迷いがあった。 しかし同時に、ここまで決まったら腹をくくるしかない。何事も前向きにとらえるしかないのだ。そうも思った。 数日後。梅雨の前のカラリとした日。2匹が住む隣県某市のお家に伺った。 お