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なぜ俺は幼女だったのか

俺は幼女だった。
2013〜2017あたりの4年間、Twitter上で「農高幼女key」という名前のアカウント名で、「農業高校に通う幼女」という自認を持って過ごしていた。(現在はアカウントを消去したためなんらツイートの痕跡は残っていない)
気が狂っている。頭がおかしいとしか思えない。この記事の目的は、あの狂気がどこから湧いてきたものかを明らかにする試みである。以下3点にまとめて整理する。

1.なぜ幼女になったのか
2.どのように過ごしていたのか
3.なぜ幼女を辞めたのか
1-1.幼女になった時期と当時の精神状態

中3の終わり頃、農業高校に通うことが決まったのと同時期だった。
リアルでは人と分かり合えず、自分を認めてくれる場所をひた探していた。
毎日のようにTwitterに「何故みんなこんな簡単な事が理解できないのか」「周囲と同じ事が出来るだけで認められるのが何故かわからない」といった内容のことを超長文で愚痴っていた。
そんな愚痴に混じって日常の気づきなど書いていると共感してくれたり賛同してくれたり、仲良くなってくれる人が現れるようになった。
リアルでは雑談というもののやり方がわからず、本音を話せる人はいない。
しかしTwitterには何を書いてもいい。日常の怒りも悲しみも悔しさも楽しさも夢も何もかも吐き出しまくった。リアルでは誰も理解されることのない内面を毎日のように泣きながら投稿していた。
結果、本当の自分になれるのはネット上でだけ。リアルには友達もいない、認めてくれる人もいないと信じ切った孤独な中学生が残された。

1-2.何を目指したのか
一つは自分が持つ知見が有益であると信じ、それを広めようとした。
当時からTwitterには自分の職業や専門分野の知識を売りにしたアカウントがたくさん存在していた。
彼らはその時に流行ったニュースに対して敏感に反応して、その道の人にしか分からないような知識や見聞を広めていった。知識がなければどのように反応していいのかわからない事件に接して正しいあり方を示すリーダーのような存在に見えた。
自分のこだわり的に言って農業をより広く人は知るべき、という思想を持っていたので、自分は農業という分野でそのようになりたいと思った。
もう一つは幼女になりたかった。
幼女になりたかったというか女性として生きたいと思っていた。なおかつロリコンだった。女子小学生最高!
という訳で、自分のなりたい理想の形、農高幼女が完成した。マッドネス。

2.どのように過ごしていたのか
Twitterを始めてから手に入れた友人の絵師にイラストをもらい、アイコンやヘッダーにした。かわいい。(一応自由に使って構わないとは言われているので、新しく貼りはしなくてもこのアカウントのアイコンはそのままにしてある。)
だいたい女の子として過ごして女の子として扱ってもらって、本当に本当に気持ちよく過ごした。かわいいから優しく接してもらえる。かわいいから心を開いて話してくれる。ガワがかわいいから中身も知ろうとしてくれる。かわいいは正義。
結局、自分の手に入れた知見や知識では何かを語るには足りず、何かに絞って勉強を進めるような気概も無かった。特に尊敬を集めるようなこともしなかった。怠惰なので。
まあ高校でやってた実習の内容を呟く程度だったかな...。
結局何をしているの?何になりたいの?と問われてもふんわりしたままで、尊敬されたいという気持ちは強くても、誰も分かり合える人間のいないリアルで何をしたいかなんて思い付きもしなかった。Twitterが全てだった。
3.なぜ幼女を辞めたのか
高校を卒業してから農大幼女として過ごしてはいたものの、自分の低い低い限界に気付き始めて「このままではいけない」と思い始めた。
本当にそろそろ何者かにならないといけない。リアルで何かしなければならない。もっと強くあらねばならない。人と分かり合える世界を持たないといけない。「それでも自分の世界を大事にしたい」と思いはしていたが、現実を乗り越えるほど何かを成し遂げた訳ではないので、その世界から自分を引き剥がそうとしてアカウントを消した。
まあその辺りはこの記事に書いたようなことかな。→ https://note.com/keychang/n/na8d33fa420f6
4.作業した感想
はあ、今となんも変わんねえな...。
あのガワ被ってたおかげで知り合えた人とか仲良くなれた人は数多くいるのでよい時間ではあった。そして自分のマッドネス具合を改めて認識した。
今後どうすればいいかのヒントとか無いかな、という期待も込めての作業だったので成果らしきものはいくつか見つかった。
今はpoti_splatoonというIDのアカウントをゲーム垢としてメインとして運用している。そこのコミュニティを中心として色々ゲームしていて、日常の何もかもを投げ捨ててゲームに没頭した頃とか、その時ほどではないけど今も、現実逃避の場をTwitterにしてるのは変わんねえんだなって気持ち。
そんなに現実が嫌か、俺よ。以上。

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