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息子が入院しかけた話

自分は11月で3歳になる息子がいます。
この間まで赤ちゃんだった気がするのに気がつけば沢山話も出来る様になり自分で出来る事も増え毎日元気に走り回り完全に子供らしくなり元気に育ってます。

そんなうちの子がこの間入院しかけた話を初めてこんな気持ちになったので書いてみようと思います。

まず最初に鼻水が出ました。
まぁ共働きで普段は保育園に行かせてるので鼻水なんて正直日常茶飯です。
自分の気持ちとしてはまた鼻水出ちゃったか熱出ないといいなくらいに思っていました。

次の日の昼間は鼻水が悪化して若干咳が出始めました。
この日の夜に発熱(37.7と38.3)
体調を崩すと少し喘息気味だねと以前病院の先生に言われた事もあったので心配は心配だが本人も元気だから少し悪化しちゃったかなくらいに思っていました。
もう夜なので明日朝一で小児科を受診しようと思いました。

そして朝を迎え症状は改善されてなく
鼻水と咳と熱(38.6)
大人だと38.6の熱って相当キツくて横になってるレベルだと思いますが子供いる人はわかると思いますが子供ってこんな高熱でも元気なんですよね。
本人も元気だし風邪引いた時に貰うシロップを貰いに行こうと軽い気持ちで病院に向かいました。

その日は木曜日なのでよくよく考えるとかかりつけの小児科が休診
自分が住んでる地域は木曜日はどこの小児科も休みなので大きい病院に行く事にして家から少し離れた病院に向かいました。

そして大きい病院に着き早速酸素の値を調べると通常より低く看護師さんに「これじゃ相当苦しいですよ」と言われました。
そこでまず昨日の夜間診療にでも連れてってあげれば良かったなと反省しながら順番を待ちました。

順番が来て診察室に入るとすぐに若い女の先生に「酸素の値が低いのでこのままだと入院になります」と伝えられました。
「え?入院ですか?」ととても驚きました。
目の前にいるのはいつも通り元気な息子
シロップ貰って帰ろうと思ってた自分
思ってもいなかった入院なんてワードがすぐ飛んできて自分の頭の中は完全にはてなマークでいっぱいでした。
そのまま診察室でも酸素の値を検査して吸入器を使い吸入
そこで先生に「お父さんこれで改善しないと入院になります」ともう一度言われました。
「万が一入院となった場合どれくらいの入院が必要ですか?」と聞きました。
「入院は恐らく1週間程ですがコロナの時期なので面会が出来ませんので今日から退院の日までの約1週間は一度もお子様には会えません」とキッパリハキハキと言われました。

何度も言いますがシロップを貰って帰ろうと軽い気持ちの自分と至って元気な本人
話が急展開過ぎて本当に今何が起こってるのか分からなかったです。

「念の為色々な検査をします。一旦お父さんだけ出てお待ち下さい」と言われ診察室に子供を残して待つ事になりました。

扉の向こうからは痛い検査を頑張ってる息子が「パパの所に行く」と泣きながら叫んでる声が聞こえて例え難いなんとも言えない気持ちになりました。
急に思ってもいなかった入院なんてワード
痛い検査を頑張ってる息子の泣いてる声
完全にメンタルが崩壊しそうになりながら心の中でひたすら息子にごめんなごめんなと思いながら呼ばれるのを待ちました。

「お父さんどうぞ」と言われ診察室に戻ると
泣いて真っ赤な目と汗で濡れた髪の毛と疲れて寂しそうな表情の息子が座ってました。
小さな手には点滴を繋がれさっきまでの元気な息子だったのが急に病人に見えて
普段滅多な事で全く泣かない自分が涙を堪えました。
ただ一瞬で俺が泣いてる場合じゃない辛いのは息子だと思い「ごめんな頑張ったね」と息子を抱き寄せました。

看護師さんに「入院は初めてですか?」と聞かれ
まだ決まった訳じゃくてこんな色々な感情の時にこいつなんなんだと正直思いながら色々な思いで「初めてです」と答えました。

その場でもう一度酸素の値を調べたらまだ改善されず次はレントゲンを撮る事になりました。

「準備しますので一旦出てお待ち下さい」と言われ息子と2人で待っていました。
察したみたいで「パパお家に帰ろう」と息子が言いました。
これから入院で1週間会えないかもとか
どうやって1人で過ごすのかなとか
看護師さんに帰るって毎日泣くのかなとか
パパとママは?って聞くのかな?
捨てられちゃったって思うのかな?とか
本当に沢山の嫌な事が頭に巡りながら
「うんそうだねもう少ししたら帰ろうね」と息子に伝えました。

そこで仕事中の奥さんにも連絡して状況を細かく伝えました。
すぐに病院に向かうと言ってくれました。
うちの奥さんは先生とか看護師とかではないですが病院で働いています。
するとこっちに向かってる途中の奥さんからラインで最悪入院になってもうち(奥さんの勤務先の病院)はちょうど今日から面会が可能になったからもし入院ならこっちに入院になる様にお願いしてみようと連絡が来ました。

そうこうしてるうちにレントゲンも撮り終えて再び呼ばれるのを待つ事に
そこで奥さんも合流して3人で結果を待つ事になりました。
事の重大さにどうして良いか分からずとにかく落ち着かずソワソワして数分間で缶コーヒーを2本一気に飲み干しました。

再び呼ばれて診察室に戻ると机の上に沢山の検査の結果とレントゲン写真などが並べられていました。
まず検査は○○ウィルス○○ウィルスと5種類くらい全て説明され全て問題なし。
コロナウイルスも問題なし。
今思えば身近で最初にPCR検査をしたのが息子だったなんて…

ただレントゲンに問題がありました。
診断の結果は肺炎でした。
「ここの白く写ってるのが肺炎です」と細かく説明を受けました。
「酸素の値でも入院の対象でしたが肺炎もあるので完全に今日から入院になります」と伝えられました。
そこでうちの奥さんと「○○病院で働いていてそっちは今日から面会が可能なので出来ればそちらに紹介状を書いて欲しい」とお願いしました。
「絶対そっちの方が良いですね」と先生もすぐ理解してくれすぐに紹介状を書いてくれました。

紹介状を貰いその病院を出て新たに病院に向かいました。
今から息子は入院するのかと思いながら向かう30分くらいの道のりとても長い様な一瞬な様なそんな時間でした。
向かってる途中で今から入院するなんて知らない息子は「ポテトが食べたい」と言うのでドライブスルーに寄りました。
自分はそんな気持ちなので全くお腹は空いてませんでしたがしばらく一緒にご飯食べれないかもと思い無理矢理ハンバーガーを詰め込みました。
不思議なもんで普段美味しいと感じるハンバーガーが全く美味しくなかったです。

そんなこんなで新しい病院に着きました。
手続きを済ませ看護師さんに息子は一旦連れて行かれました。
息子は帰ってくると病院のパジャマに着替えさせられ腕に名札をつけていました。
入院に来たとわかっていてもいざその姿を見るととても胸が苦しく本当に締め付けられる思いでした。
今から置いてかれるなんて本人は思ってもいません。
まさかこんな事になるなんて…
息子の気持ちを考えたらまたそこでも泣きそうになりました。

そうこうしてるうちに先生に呼ばれこっちでも診察が始まりました。
見てもらった後に先生は「相談なんだけど肺炎は肺炎だけど本人は元気だから酸素つける程でもないし絶対今すぐ入院しなさいって言う感じでも無いけどお父さんとお母さんどう?」とこちらに選択肢をくれました。
あまり回らない頭を振り絞り「どうしても入院ならば仕方ないと思っていますがもし可能ならこの子の為にも家に連れて帰ってあげたいです。こんな小さいのにこんな思いした後に1人にするのはあまりにも」とそんなニュアンスの事を伝えだと思います。
そうすると先生が「そうだよねわかったじゃ今日はお家に帰っていいよ。その代わり明日朝一で見せにきてもしダメなら明日は即入院にしようと」と1日時間をくれました。

「ありがとうございます。」とひたすら頭を下げ薬を貰いその日は家に帰りました。

ひとまず良かったと思う反面
1日沢山頑張って疲れ切って帰り車ですぐに寝た息子を見て
疲れたよな痛かったよな怖かったよな
こんな思いさせてごめんな
パパが何とかしてやれなくてごめんな
とひたすら思っていました。

そして次の日朝一で病院に行きました。
酸素の値も昨日より良くなっていました。
先生も「昨日より落ち着いてるからとりあえず今日も入院はしなくて大丈夫だよ」と言ってくれてその日も家に帰る事が出来ました。
「4日後にまた見せて」と言われ予約を取り
「もしこの数日の間に何かあったら夜中でも何でもすぐ来て」と言われ帰りました。

4日間は奥さんと自分で交代で仕事を休み自宅安静で過ごし4日後に受診すると
「大分良くなったね!頭の隅にずっとあっただろう入院は完全に消えたよ」
「後は2〜3日家で様子見てまた薬出すから飲み切ってくれればもう大丈夫だと思うよ」
と言ってくれました。

良かった良かったととにかくそれしか出て来ませんでした。
先生のその言葉で数日間ずっと気を張っていたのが凄く楽になりました。

それから数日経ち
息子は悪くなる事もぶり返す事もなくすっかり良くなり日常生活に無事戻れました。
またいつも通り元気に走り回っていたずらばかりしながら大好きなウルトラマンに毎日変身して悪い奴(パパ)と戦っています笑
肺炎もしっかり倒してくれました!

ここ最近わがままでイヤイヤばかりで言う事聞かないしでついイライラしてしまう事も多くて悩んでいましたがそんな事は全てどうでも良くなりました。
あまりしたくない経験ですし息子にもさせたくなかった経験でしたがこの経験をして日常生活にとても感謝する事が出来ました。
仕事が終わり家に帰ると当たり前のように迎えてくれる息子に
「ただいま」「ただいま」
「おかえりでしょ」「おかえり」
なんていつものやり取りをした瞬間にも入院してたらこの当たり前もなかったなとか
夜寝てる息子の顔見て良かったと思えたりなど普段の何気ない一コマに色々考えさせられ
分かってる様でも改めてこの子がいてくれる事や何でもない当たり前の日々は本当に幸せな事だと思いました。

こうして文章を書いてる瞬間もどこかで寂しく辛い思いで入院してる子がいて1週間1ヶ月と全く子供に会えない苦しい日々を過ごしてる両親がいるのかななどそんな事も考える様になりました。

うちの奥さんが病院で働いてなかったら
たまたまその日から奥さんの職場が面会が可能になっていなかったら
あの先生じゃなかったら
考えれば怖くなりますね。
とにかく今回は色々偶然が重なり息子と離れ離れにならずに済みました。

良かったとも思う反面反省しています。
何を言っても結果でしかないですけどね。

世のお父さんお母さん
こんな事にならない様に普段から本当に気をつけて下さいね。
大切なお子様の為にね。

最後にこの間息子がぼーっとしてるママに「ママ大丈夫だよ○○(自分の名前)がいるからね」と言っていました。
いつも何かあった時は「大丈夫ママとパパがいるからね」と伝えてるからでしょうね。
こんな事があった後だからそのシーンにとても感動しました。
親より子供の方が強いかもしれませんね。
やっぱり育ててる様で育てられてるのはこっちの方ですね。

長々と書いてしまいました。
もし読んでくれた人がいたならありがとう。
この時の気持ちを忘れない為にもちょこちょこ自分でも読み返してみようと思います。
それではまた〜

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