個人勢バ美肉おじさんがYouTube登録者数1万人までにやったこと
はじめに
やほやほー! 自作キーボード系Vtuberの月山縁(ゆかり)です!
活動開始してちょうど2年、この度ありがたいことにYouTube登録者数が10,000人を突破しました!
ウチは去年の10月末からYouTube広告を使っているのですが、それに伴って自分なりにいくつか戦略を立てていました。
そこで一度ここまでどういう考えでやってきたのかをまとめてみたいと思います。
自作キーボード系V 月山縁
さてウチは「自作キーボードをもっと多くの人に知ってもらう」ために2019年1月17日にYouTubeに初めての動画を公開しました。
特徴は自作キーボードを自ら設計していること。
またより多くの人にウチの存在を知ってもらうためにゲーム配信や歌ってみたもアップロードしています。
2020年夏までのウチ
ウチがデビューした2019年は既にVtuber戦国時代真っ只中。ちょうどその半年くらい前まではVtuberというだけで数字が伸びた時代があると当時を知るVtuberさんは口を揃えます。
しかし残念ながら既に時は戦国、もちろんよっぽどのバイタリティで配信やTwitter活動を行なっていたりカリスマ性のある方は当時も(今でも)実力だけで伸びていきますがウチ程度では遠く及ばないものでした。
メタ的なことにはなりますがデビュー前に自分で定めていたウチこと月山縁の活動指針は以下の通りです。
・生活・リアルの本業に支障の来さない範囲で活動をおこなうこと
・本業Vtuberは目指さないこと
・無理はせず、自分が楽しいと思えることをすること
その通り気ままに配信をしているともちろん中々伸びません。
約1年半活動を続けて2020年8月頃の登録者数は700人と少しでした。
バ美肉紅白への出演という転機
更にぶっちゃけるとバ美肉おじさんであるということにコンプレックスとハンディキャップを感じていました。
バーチャル美少女受肉おじさんというワードこそ徐々に知る人も増えてきましたが、それでもバ美肉というジャンルはとてもニッチです。
数少ないリスナーさんやお友達は「かわいい!」と言ってくれますが自分が可愛いという自信は全くありませんでした。
その転機となったのがバーチャル美少女ねむちゃんの企画した「バ美肉紅白」でした。
バ美肉紅白とはボイチェン組と両声類組それぞれ4人ずつ集めて各自2曲ずつ歌って勝利を競うというバーチャルイベントです。
驚いたのが参加者の方々のKawaiiクオリティです。
「ウチなんでここに混ざってんの!?!?」と最初は思いましたが、みんなが持ち上げてくれる中「あれ?もしかしてこの人達と同じくらい可愛くなれてるんか…!?」と初めて自分の声に少し自信を持てるきっかけになりました。
人とは面白いもので、可愛いと褒められると「自分が可愛くなっていいんだ…!!」という自信と「もっと可愛くなりたい!」という欲求に繋がり、可愛くなるための努力を始めるのでほんとに可愛くなります。(おじさんの実体験)
壁を壊す手段としての広告
話を戻します。
無理せず自分のペースで活動したいとはいえ、じゃあ登録者数を気にしていないかというとそうではありませんでした。
なぜならウチがYouTubeを始めたきっかけは「自作キーボードをもっと多くの人に知ってもらうため」だからです。そのためには数字が必要でした。
これほど多くのVtuberが乱立する中で最大の問題は「潜在的なファンの目に触れるチャンスがない」ということです。
個人Vを掘り起こすこと自体に多大な労力がかかるため、とにかく認知されないことが現在の個人V・Vリスナーがお互いに抱えているつらみだと感じていました。(企業勢や転生組はそこにアドバンテージがあり強い)
だからこそ広告は非常に効果が高いのではないか?と考えていました。
自分のことを知ってもらえるチャンスが増え、潜在的なファンにリーチできるのであればそれは十分に価値があると考えたのです。
バ美肉紅白を経て少し自信を持てるようになったことで、試しにYouTube広告を出してみるかと思い立ちました。この手のものはやってみないと使い方がわかりません。そういうお試し気分でした。
広告効果のための戦略
ですがせっかくお金をかけるなら効果は最大限に発揮したいものです。当時ウチのチャンネルには広告に出せそうな動画は「2分でわかる月山縁」一つしかありませんでした。
そこでまず今後ウチのチャンネルで継続的に訴求できそうなジャンルを洗い出してみました。
・キーボードタイピングASMR
・自作キーボード組み立て動画
・キーボード講座
・自作PC
・ボイチェンネタ
・ゲーム配信(もうやってた)
・キーボード設計配信(もうやってた)
・その他技術系配信(もうやってた)
・2分でわかるシリーズ(もうやってた)
そこでとりあえずキーボードタイピングASMRと自作PC組み立て動画を作ってみることにしました。
その後初のYouTube広告を出してみた効果はてきめんで再生回数は爆発しましたが、広告の使い方がわからなさすぎて課金額も爆発しました。
しかも今から考えると再生回数ばかりが伸びてチャンネル登録者数はそれほど増えず、ちゃんと最適化する重要性を身をもって知りました。
その後試行錯誤しながら最適化しつつ、試しにやってみようと思ったのが歌ってみたでした。
「下手でもいいから始めてみよう」と上げた歌ってみた動画がボイチェンにも関わらずたくさんのポジティブな評価をいただけたのは想定外でした。(1/18現在約19万再生 高評価7,000以上)
そんな経緯で歌ってみた、2つのキーボードタイピングASMR、自作PC、2分でわかるの5本を広告に出すことにしました。
最初しばらくは予算の都合で配信先を絞るために日本とアメリカをターゲットに広告を配信していましたが、それなら世界全体でいいかなと地域のターゲティングを外したところ多くの海外ニキの目に止まり、劇的にコメント量と登録者数が増えました。
最近の配信の傾向
日本語・英語・スペイン語・ロシア語と国際色豊かなコメントがたくさん流れるようになり、その盛り上がり方が配信主としてもとても楽しいです。
配信は基本的に日本語、英語コメントへの返事は拙い英語という感じにしています。配信に来てくれる海外ニキの皆さんは日本語がわかる人も多いのでコメントで適宜訳してくれる人もいたりしてわいわいと盛り上がることが多いです。
国際色豊かなコメント欄の配信というのはウチ自身はほとんど見たことがなかったのですが、想像以上に雰囲気は何も変わらないので違和感なく配信できます。
ただし日本人ニキお断り感が出てしまったら意図と違うということと、「日本語配信を期待してきた海外ニキの期待を裏切ることになる」という理由から配信は基本的に日本語でほぼ今まで通りにやっています。
最近の傾向を踏まえた今後の方針
技術系の作業配信が意外とかなり需要があるようです。
Vtuberといえばとりあえずゲーム配信という風潮の中、埋もれやすいゲーム配信より自分の専門性を前面に押し出した作業配信はユニークで目に止まりやすいのかも知れません。
また歌ってみたは新規ファンの獲得にめちゃくちゃ有効のようです。
未だに「初見、歌ってみたから来ました」というようなコメントが非常に多いのでチャンネル登録へ誘導するための入り口として歌ってみたは効果的だと思われます。
ASMRは根強い人気があるようで再生回数がコンスタントに増え続けています。
上記の傾向を踏まえるとやはりいろいろなジャンルを幅広く手掛けるのはとても有効だと言えます。
今後もゲーム配信に限らず幅広い配信・動画制作を進めたいですね。
個人的な感想
これだけVtuberが増えた今「人と違う何か」がなきゃ登録者数を伸ばし続けるのは厳しいと感じています。
しかも「人と違う何か」をいくら磨いても、残念ながらよっぽど運がよくなければ壁を越えられないと考えていました。
広告にネガティブな印象を持つ人は多いかもしれません。
「同接はほとんど伸びない」
「広告で登録者数が増えても配信は盛り上がらない」
「お金をかけた割に効果がなさすぎる」
「金でチャンネル登録を買っているようなもの」
そんな意見をたくさん見かけます。
でもウチの今回の経験上、今のところは全て間違いでした。
企業や転生組のように元々の知名度がなく、箱推しされるような箱もない個人Vtuberにとって広告を出すというのはとてもいい選択肢になると思います。
おわりに
今回はここ3ヶ月ほど試行錯誤していたウチの戦略と広告の使い方をまとめてみました。
やってみないとわからないなって気持ちで始めたらびっくりするほど状況が変わったのでウチ自身一番びっくりしています。
次は実際試行錯誤して身につけたウチなりのYouTube広告ノウハウを記事にまとめようと思います。
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