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大学一年夏、日本一周旅行をしてきた最終回(四国・近畿・中部)


はじめに

9月になったらLCCと車で旅行に行きたい。ちなみに今日から四国行きます(行ったばっかだが)。

10日目 宮崎→高松

宮崎駅の朝

ネカフェでゆったり寝て朝は7時ごろ起床、8時ごろ宮崎駅発の特急にちりんで大分県へ向かった。九州最終日である。案外九州一周には時間がかからなかった。特急はなんだかんだ2時間くらい乗って大分県の臼杵駅を目指した。途中宗太郎峠という普通列車が1日に1〜2本しか通らないとんでも秘境区間を通る。ここは初めて通過したので楽しみにしていたが、言うほど秘境でもなく民家もちらほらと見られるような区間だった。それでもこのあたりの駅は朝6時とかで終電になってしまうのだから驚きである。

臼杵港までウォーキング

大分県臼杵駅に10時ごろ到着。この場所に来たのは四国へ渡るフェリーの港に行くためである。駅から港は割と近い方で1km弱。その間は港町を少しウォーキングということになった。
なんだかんだ人といる時間が多かった今旅行でも九州から四国にかけてはほぼ1人移動だった。これはこれで楽なのかもしれないが若干退屈でもある。しかし見知らぬ土地を歩いていればその刺激で退屈さを忘れることができる。
というわけで臼杵港からは愛媛県八幡浜港まで2時間半くらいの船旅。フェリーにありがちなゆったり足を伸ばせるカーペットの共用部屋みたいなやつで、そこそこ快適だった。

フェリー内

2時間半の船旅、当たり前だがずっと洋上で特に見るべき景色もなかったので寝かせてもらった。基本こういうところで寝る時は服を入れているビニール袋を枕にして寝るのだがこれが意外と寝れる。まあビニールの音が若干うるさくて気になるが。にしても人間、枕なしでは快眠できないのは本当にめんどうな生き物だと旅行中つくづく思う。
13時ごろに八幡浜港に到着し四国上陸。これで本州北海道九州四国の日本4島を制覇である。1回の旅行でこれら全てに行ったと考えるとなかなかスケールの大きいことをやっているなあと実感できる。

古めのバス

八幡浜港からはバスにて八幡浜駅へ向かう。歩くこともできる距離ではあったがあまりにも暑かったのでバスに甘えることにした。周りに見える山肌は全部みかん畑になっていていかにも愛媛って感じがした。これは暑いのも納得。

みかん畑が多い

なお八幡浜駅では特急乗り放題切符を買った。これが四国旅行ではかなりお得である。ちなみにさっき乗ったバスが渋滞にハマって予定より10分も遅く駅に着いたので列車までの時間がギリギリでかなり焦ってATMからお金を引き出し特急乗り放題切符を買うことになってしまった。時間がなかったため飯の購入も断念。
ここで行程を変更。元々は普通列車でゆったり高知に向かう予定だったが、特急乗り放題切符のモトをがっつり取りたくなったのとシンプルに体が疲れていたこともあってこの日は高知に向かうのではなく高松へ向かうことにした。さらに高知県へのログインのために高松に行く前に特急で高知に行ってすぐ引き返すというやり方をとることにした。これでゆったり特急に乗っていられる時間を増やしたのである。

松山駅

ここからは松山に向かい、松山から特急しおかぜで多度津へ、そこから特急南風で高知県土佐山田駅に、そこですぐに引き返して特急しまんとで高松駅へと向かった。特急に乗っていた時間は合計6〜7時間くらいで、大体乗ったことのある路線でもあったのでゆったり休んで寝ることができた。なお弁当を多度津駅で17時ごろに購入。これがこの日唯一の食事となった。

高知県ログイン


というわけで雑に四国を一周してこの日は高松に宿泊することに。高松では街の中心地、瓦町駅の目の前にある快活クラブに泊まった。高松駅から快活クラブまでは2km強あるので歩くのはだるく、ことでんに乗った。まあことでんにも乗ってみたかったしいいでしょう。

ことでん瓦町駅

快活ではまた漫画を読んでしまい寝不足だった。

宿は快活クラブ高松瓦町店。

11日目 高松→京都

朝さぬきうどん

朝はさぬきうどん。これを食べるために6時半とかに起きた気がする。やはり讃岐うどんは美味しかった。出汁がちがうのかね。バカ舌なので何が違うのかはよくわからないが、東京のより断然美味しい。
讃岐うどんを食べたところで8時発の特急うずしおにて徳島へ直行。徳島駅には10時ごろ着いた。四国とのお別れは早いもので徳島からはまたまたフェリーに乗って和歌山へと渡ることになる。ちなみに徳島港は徳島駅からアホ離れているので普通にバスに乗った。ところで徳島駅は電車は来ず(ディーゼルカーは来る)、未だに自動改札機もないようなところだが駅のビルや駅前の建物などはかなり立派で都会的な印象だった。

徳島駅前

徳島港から和歌山港まで南海フェリーを使用。南海フェリーというのは鉄道連絡船で大阪の南海電鉄と接続があり、ちょうどフェリーが和歌山に着くタイミングで港から大阪難波へ直行してくれる特急電車が運行されている。そしてさらに徳島から難波まで2200円の切符で移動できてしまうからとんでもなく便利である。徳島から大阪への移動はこれ一択。
南海フェリーの船内は昨日乗った九州と四国の間のフェリーと似ており、共用カーペットにごろ寝する感じであった。所要時間も2時間ちょいとほぼ同じ。またまた服を入れたビニール袋を枕にして寝かせてもらった。

和歌山港駅

ちなみにこの和歌山港駅は船が来る時間にしか電車は来ない。完全にフェリー専用の駅である。和歌山港駅からは大阪へ直行。乗った電車では、なんと一番前の景色が見える席に座ることができ前方の運転手目線の景色を1時間ほど存分に味わうことができた。
さて14時過ぎに難波に到着。大阪では前々から串カツを食べようと思っていたので道頓堀周辺の串カツ屋に向かった。大阪に来ている感が道頓堀と串カツとこの2つだけでも手軽に味わうことができる。

戎橋、大阪に来た感満載

串カツを楽しみ戎橋に行って大阪に来ている感を自ら演出した。ちなみに串カツはささみガーリックというやつが中毒になるくらいおいしい。実際中毒になってしまって大阪に来るたびにこれを食べている。
そんな感じで大阪観光を済ませ奈良県にログインするために大阪難波駅から近鉄奈良線に乗車した。奈良経由で京都に向かうことになる。
近鉄奈良線は生駒山地を越える前の石切駅あたりが大阪のビル群を一望できてとんでもなく景色がいい。日本三大車窓にすべきだと思う。だが電車が混んでいたのでいい写真は撮れなかった。残念。
生駒山地を越えて奈良県にログイン。生駒山地に泊まった修学旅行が懐かしい。青春?を思い出させる地である。近鉄奈良線は大和西大寺で降りて近鉄京都線に乗り換え。奈良で鹿を見てもよかったがこの前宮島で鹿を見たので今回はパスすることにした。ごめん鹿ども。
大和西大寺では近鉄で最近デビューしたらしい特急に会った。

新しい特急あをによし

近鉄京都線で京都方面に進む。近鉄京都線はなんか無駄に?距離がながくてなかなか京都につかない。意外と京都と奈良って離れているものだとここを通るたびに思う。近鉄京都線は丹波橋で降りてそこからは京阪線で終点出町柳へ。
出町柳は京大の最寄駅の一つである。つまりこのエリアは5日くらい前に来たところでありまた帰ってくることとなった。京都は3月にも5月にも来ているので受験終わってからこれでもう4回目(通過を含めれば6回目)である。京都人名乗れるレベル。
京都ではY氏に合流しお宅にお邪魔させていただいた。彼には5日前にも京都で会っている。ちょうどこの日は五山の送り火(山の上で火で作られた大の文字のやつ)の日であったので京都はお祭り騒ぎであった。青森のねぶたといい仙台の七夕といい今旅行ではいろんなところで祭りを見ることができた。なかなかベストなタイミングの日程だったとも思う。
五山の送り火の直前にとんでもない雷雨となり開催が危ぶまれたが、その雷雨は割とすぐに止んで無事送り火は点火されることになった。ただ直前まで雨が降っていたのでY氏宅から送り火を見せていただいた。なかなかの特等席。人混みにまぎれず鑑賞できたので本当によかった。Y氏に感謝である。
夕飯は5日前にも来た京大生御用達の通称JK。量などを前回把握したので割と適切な量を食べることができた。

宿はY氏宅。

12日目 京都→松本

朝の鴨川

この日は今旅行始まって初の雨。逆にここまで1週間以上雨がなかったことに感謝すべきである。本当に天候に恵まれた旅行となった。晴れ男なのかもしれない。このころ東京に台風が行っていたみたいだがちょうど旅程が台風を避けるルートと日程になっていたので奇跡だった。

草津駅、雨

この日予定していたルートは京都から草津に出て草津から草津線で柘植、そこから関西線で名古屋、最後に中央線で松本というものだった。柘植までは順調に進んだ。写真ではうまく表せないがこの日はとんでもない量の雨が降っていて景色はほぼ真っ白だった。屋内から見る分には少し面白いくらいだが、柘植駅で問題が発生。
柘植駅で乗り換えた関西線が雨量規制のために運転見合わせとなってしまった。アナウンスで発車までしばらくお待ちくださいというので大人しく雨が上がるのを待っていたら2時間も経ってしまい、雨が上がった後も1時間弱列車は動く気配を見せなかった。しばらく(3時間)お待ちくださいだとは思わなかったので痛手をくってしまった。仕方のないことではあるが、もう少しアナウンスから情報が欲しかったなあ。

迂回

仕方なく無意味に3時間滞在した柘植駅から草津線に乗って逆戻り、もう一度草津駅に戻った。そこからは東海道線で米原、大垣を経由し名古屋へ直行。柘植から草津線で逆戻りをする時にもうすぐ動くかもしれない関西線を諦めて戻るのは気が引けたが、時刻表を調べるとすぐに関西線が動いたとしても到着時刻はほとんど変わらないと分かったので、迂回を決断したのだった。

台湾まぜそば

名古屋駅で途中下車、かねてから食べたかったone of 名古屋フードである台湾まぜそばを食べに行った。若干駅から離れていたが食べたい気持ちが勝ったので歩いた。ちなみに卵は卵黄だけ苦手なので抜いてもらった。
この日唯一の食事となったので、大盛を頼み追い飯というやつもやって腹がちぎれるんじゃないかというくらい食べた。
名古屋は18時くらいに離れ、中央線で松本へゆったりと向かった。車内の冷房が謎に強くとても寒かったのでカバンから服を取り出して適当に重ね着をした。絶望的なファッションをしていたと思うが、凍死するよりはマシ。
なお中央線はめちゃくちゃ空いていてほぼ貸切状態だった。

快活クラブ松本南店

松本とは言ったが松本駅までは行かず手前の平田駅で下車して快活に向かった。ここの快活はめずらしく駅近だったので助かった。しかし駅近だからか結構混んでいてリクライニングシートしか空いていなかった(フラットは満席)。
仕方がないので最終日だし夜更かしして漫画を読むことにした。

宿は快活クラブ松本南店。

13日目 松本→東京

朝の中央線

この日は割と早め(7時くらい)に快活を出て宿泊費を節約し出発した。最後に残った山梨、静岡、神奈川を巡るために中央線と身延線を使って富士駅に向かう。
流石に旅の最後だけあって疲れていたので終始ぼーっとしながら列車に乗っていた。さすがに2週間も経つと家に帰りたくなるもので帰宅が移動のモチベになっていた。家のベッドがかなり恋しい。
中央線を鈍行で進み、甲府駅で身延線へ乗り換え。乗り換え時間は3分と短めでしかも身延線のホームが意外と遠かったのでダッシュする羽目になった。しかし身延線の列車はちゃんと乗り換え客を待ってから発車していたので走る意味はなかった。残念。まあ念には念を入れておくことは大事ではあるが。
身延線は3時間のロングラン。途中途中結構景色が良くて感動した。

色が綺麗

やたらと色が豊かな路線だった気がする。みずみずしいというか、いい雰囲気だった。
富士駅からは東海道線でひたすら東京に向かうのみ。これにて静岡、神奈川もログインしたことになる。この辺はもうほぼ意識がすっ飛んでいた。乗り慣れている路線だったので安心したというのもあるかもしれない。
そんなこんなで15時ごろ、割と早めに帰宅。まじで家のベッドに感動した。ここ2日飯も1回でまともなベッドで寝れたのもほとんどなかったので体削って旅行してた感じだった。まあ全体を通して楽しかったし、修行になった感じだったかな。

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