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2022年今更SNOWをプレイするの巻

お久し振りです、彩斗です。
暑かった夏も過ぎ去り、だいぶ過ごしやすい季節になりましたね。前回の更新が約1ヶ月前という事で、あっという間に時間は過ぎ去りますね。

話は変わりまして、今回のnoteは今更シリーズとの事で、「SNOW P・E」を遊んでクリアしましたので、その感想を書いていきたいと思います。
ネタバレ有で書いていくので、大変注意してお読みください!

あらすじ

主人公は、万年雪に囲まれた村で、老舗温泉旅館を経営している従姉から旅館のバイトを頼まれる。

昔に一度だけ行ったことのある、記憶の片隅に残る雪の村。
だが、その村に着いて早々、落石事故に遭い瀕死の重傷を負ってしまう。
次に目が覚めると、従姉が経営する温泉旅館「龍神天守閣」にいた。

そして、その日から主人公は、見えない運命に翻弄されていくのだった。

SNOW P・E


シナリオについて

・雪月澄乃√

雪月 澄乃

今作のメインヒロイン枠。とても癖のある口癖「えう~」を巧みに操り、今作の主人公である出雲彼方を落とそうと頑張る女の子。三度の飯よりあんまんが好きで気が付けばその手にはいつもあんまんが握られている。

このゲーム、実はヒロインの攻略順がほぼ固定されておりまして、順当にいけばまずこの娘の√に到達します。今時では少し珍しいタイプでちょっとテンション上がりましたね。

この娘の√を一言で表すと、「悲劇」そのものでしょうね。過去にこの村で出会った男の子と再開でき、結ばれる事ができたのにもかかわらず、謎の病気で無念にもそのまま死に至ってしまう…。ADVでよく見かける典型的な悲劇ヒロインとなっており、いつの時代にもこの様なヒロインはいるんだなと嬉しく感じますね。
と思っていたら急に場面が切り替わり、澄乃と桜花が社で「おかえりなさい」と彼方を迎え入れエンディングとなってしまいました。ラストの意味が分からず頭は数分?状態になってしまいました。

そうです。SNOWは1つの√では物語の全容が見えず、1人1人の√を進めていく事で、ようやく真実に辿り着く事ができるのです!やっぱりADVといったらこれですよね!

エンディングテーマは「ふたりの足跡」でアップテンポで明るい曲となっております。初めて聞いた時は澄乃が○んじまったのに何でこんな明るい曲流れてんねん!とツッコミましたが、歌詞を読めば読むほど彼方と澄乃の2人の曲だなぁとしみじみ思いますね。曲のサビの「めぐりめぐる時を超え、ひとつになる心」のテンポ感が頭に残ります。

そうしてエンディングが流れ終わり、タイトル画面に戻ってくると、Legend√がプレイヤーを待ち構えております。

・Legend√


この√は龍神村に伝わる龍神伝説の元になった出来事を追体験する√となります。この物語の主役は、主人公の前世の「白桜」となっており、白鳳と龍神様の悲恋に満ちた恋物語が繰り広げられます。

この√で、澄乃√での奇病の原因が分かり、更にただ年月が経てば菊花(澄乃)にかけられた呪いが解決する訳ではないという事も分かりましたね。神様恐るべし…。まあ恋は盲目と言いますし、本人達も天罰上等!掟なんて破るためにある!みたいなスタンスでS○Xしましたが、ここまでえぐい天罰食らってる所みると割と同情しちゃいますね。でも誰が一番辛いかっていうと、近くに居ただけなのに巻き込まれたしぐれと鳳仙が只々可哀そうすぎますよね。まあ近くに居て止める事をしなかったと言われればそれまでなんですが…。
そしてラストで芽衣子=鳳仙、龍神=しぐれという事が分かり、現代に物語が続いていくという流れでLegend√が終わりとなります。

エンディングテーマは「雪のかなた」となっており、主人公の彼方の文字が入っております。割と主人公の名前変えられるゲームありますが、やっぱりデフォが一番感情移入出来ますよね。この曲は芽衣子視点で歌われており、未來視で見た未来の彼方の姿に想いを馳せ、希望を抱いているのかなぁと曲を聴きながら思ってました。

・日和川旭√

日和川 旭

今作の動物人間枠。初っ端からインパクトのある登場シーンで私の心をがっちりと掴んだが物語的には影が薄く、あんまり表に出てこれない不遇な女の子。この娘も澄乃同様「ふみ」や「のだ」等、独特な口癖を話し、大味なキャラ付けかと思われましたが、物語を読み進めていると旭の正体が兎だと分かり、その口癖に込められた意味が分かったので、澄乃ちゃんよりかはだいぶマシになりますね。

この娘、彼方の為に料理や掃除をしようと献身的に努力しているんですが、いつも変な方向にドジっちゃう女の子で、とても良かったですね。しかしこんなロリっ娘にもエロCG要りますかね?ちょっと幼すぎて受け付けなかったですね…。又、精神年齢的にもまだまだ旭は幼く、恋愛感情よりかは子供の好きの延長に感じてしまいましたね。愛よりかは好きなのかなぁと。

この娘の√は澄乃√よりも大分救いのある終わり方でしたが、結局はストーリーの本筋とはあまり関係無かったので印象は薄いですね…。悪いキャラではないんですけどね。

・北里しぐれ√

北里 しぐれ

ここから紹介するのは、Legend√を読み終わらないと攻略できないヒロイン達になります。

Legend√を通った人ならば一目で気付くであろうこの娘こそ、白桜が天より召喚した龍神です。Legend√で遂ぞ天に帰ることができなかった彼女は、死んでしまった白桜と菊花、そして生まれてくることができなかった2人の子供を供養する為、森で何百年も生活していたのでした。

実はしぐれ√、この『SNOW』という物語の中で一番重要となっております。なんとしぐれ√でSNOWの世界線が移動するからです!!!

…..
…….
なんて急に言われましても意味分かりませんよね。どういう事かといいますと、√の後半で彼方としぐれが一夜を共にした時に、彼方はしぐれの夢の世界に迷い込みます。その夢の世界は何百年も前の龍神村であり、しぐれはこの世界で何百年間も苦しんでいました。彼方は知ってか知らずか、龍神村で起こった悲劇を回避し、無事龍神達を天に返します。そうする事でしぐれの夢が書き換わり、実際の歴史すら書き換わり、菊花=澄乃への呪いが消滅し、彼方と澄乃が無事結ばれるという事です!

はい、ちょっと話が飛躍していると思うんですが、実際ゲーム内ではそうなっているので、そういう事だと思ってください。上記のおかげで世界線が変わり、呪いは無くなるのですが、そうなると困った事になりますよね。
そうです。しぐれはもうこの世界線には存在できないんです。龍神として天に帰る事ができた世界線では、しぐれが地上にいる理由がありませんからね。初見時の私は頭?いっぱいになりながらなんとか理解しようと必死でしたw
そしてクライマックスのあの再開シーンですよ!しぐれ達を天に返す時にした線香花火をする時は一緒に、という約束を叶えて、彼方としぐれの2人で花火するあの展開はやられました。CGでは上手い事頭の角の部分が見えない様に書かれているんですが、多分この時のしぐれは人間に転生しており、この先彼方と末永く暮らしていくんだと思います。ていうかそうでなきゃ嫌です。

しぐれにも勿論エロシーンはあるのですが、エロに行くとバッドエンドになります。はい。過去を変えないと龍神は龍神のままなので、結局天罰を受けてしまうんですよねw
エロゲーなのにエロに行くとバッドエンド直行!っていうの面白いですよね、私はもちろん初見時エロシーンに向かってバッドエンド踏みました…。

・若生桜花√

若生 桜花とシャモン(猫)

桜花√、彼女の√こそがこのSNOWという物語の集大成です。
しぐれ√で過去からの呪いを断ち切ったおかげで、澄乃と、生まれる事ができなかった桜花、そして白桜の生まれ変わりの彼方が救われる物語となっております。
この娘とはSNOWをスタートした直後から出会えるので、この娘の√に辿り着いた時はようやくかと嬉しくなりましたね。
物語を進めていくと桜花が熱を出してしまうイベントがあり、その途中である選択肢が挟まるのですが、その選択次第でP・E版から追加された謎の少女√にも行けるのですがここでは割愛。

実はこの√、エロシーンがありません!まあ物語的にも入る余地は無いので無くて賛成なんですけどね。エロ書くにはちょっと桜花は幼すぎますし、澄乃書くにしても澄乃√でやれ!って話にもなりますし。

上でこの√がSNOWの集大成って言ったんですが、1人だけこの√に登場しない娘がいます!それがしぐれちゃんです。まあこの世界線ではもう人間になってると思うので物語に出てこなくても不思議では無いんですが、せっかくの大団円なのでしぐれもいたらもっと良かったなぁと思いますね。

・芽衣子√

橘 芽衣子

桜花√までは、白桜と澄乃、そして桜花の3人を主軸に据えた物語でしたが、ここでようやく芽衣子の為の物語が始まります。
彼女はここまで様々な√で活躍してきましたが、彼女が今までどんな気持ちで生きてきたかがこの√で分かります。

彼女は白桜が死んだ時、「この姿のまま、白桜の生まれ変わりと出会うまで生かしてくれないか」としぐれに頼みます。この願いは叶えられ、芽衣子はしぐれと同じ様に、何百年間も生きてきたのでした。
そして現代、芽衣子はようやく白桜の生まれ変わりの彼方と出会います。出会ってしまったのです。彼方と出会うという事は、しぐれに頼んだ願いが成就したという事であり、芽衣子の身体は段々と限界を迎えてしまうのです。
それに気付いた芽衣子は何とか現世に留まろうと頑張りますが、体は持たず遂には彼方の目の前で消えてしまうのでした。
何とか芽衣子を見つけ出す彼方ですが、芽衣子は鳳仙に連れられ天に召される直前でした。ここで彼方と芽衣子の愛のラブラブ攻撃に鳳仙が破れ、2人は無事結ばれる事ができましたとさ。…ほんとにこんな感じなんで是非やって見て下さいw

ここからの芽衣子との結婚式のシーン、芽衣子との遊園地デートのシーンはどれもとっても素晴らしく、桜花√とはまた違ったハッピーエンドでとても好きな物語でした。話によるとSNOWの番外編?らしきゲームもあるみたいなのでそっちも遊んでみたいですね。

・謎の少女(シャモン)√

シャモン

彼女はP・Eで追加された物語であり、彼女は桜花とずっと一緒にいたシャモンの擬人化だったのです!!!
いや~最後の最後までこの事実明かされなかったんですが、夢の世界っていう特別な環境でうまーく正体をぼかされてましたね。

彼女の真の正体は龍神の使いであり、この世で彷徨っている桜花の魂に寄り添い、彼方と出会うまで一緒に居る事を命じられていたのです。しかし、その途中で山賊の呪いにかかってしまい、彼方と桜花の命を危険に脅かしてしまいました。
物語の途中で呪いを打ち消し、いったん平和が訪れたかと思いましたが、その平和も長くは続かず、呪いに体の自由を再度奪われてしまうのです。

ここまで書いてきましたが、この√あまりにもシャモンが不憫で可哀想なんですよね…。痛々しい描写もありますし、もうちょっとほんわかした物語でもいいじゃないですか…。
まあ最期にはシャモンは生まれ変わり、彼方と澄乃、そして2人の子供さくらの妹ととして生を受けた所で終わっており、一応はハッピーエンドで終わっているでそこは救いがありましたね。

まとめ

2003年にビジュアルアーツから発売された今作。keyの代表的作品の『Kanon』や『AIR』から影響を受けており、設定や雰囲気が非常に似通っていましたが、今作は非常に視覚的に分かりやすい設定や演出面がキラリと光る良作となっておりました。雪をタイトルに冠している通り、雪の降り方の種類が豊富だったり、CGもとても細かく綺麗に描かれていたりと強いこだわりがしっかりと伝わってきました。又、楽曲面もこれ!っていう楽曲は無いものの、SNOWの世界観の形成に一役買ってる楽曲が多く、その点も良かったと思います。私の一押しは「ふたりの足跡」ですね。

ここまで読んで頂いた方、本当にありがとうございました。これからもnote更新していきますので、よろしくお願いします!ではまた!

『SNOW P・E』
シナリオ  :17点
・キャラクター:16点
・楽曲    :18点
・CG                  :19点
・お勧め度  :20点
   
       計90点


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