令和の世にAsterクリアしたので感想書いていく
お久し振りです、彩斗です。2ヶ月振りですかね~。忙しかった訳でもなく、書くネタに困っていた訳でもなく只々サボっておりました、大変申し訳ありません…。これからまたちょくちょくnote更新していきますのでお付き合いの程宜しくお願い致します。
話は変わり、note更新サボって何してたかといいますと、タイトルにもあるように、2007年Ruskさんから発売されました「Aster」プレイしておりました。Asterとの出会いは運命…ではなく、ネットで隠れた名作と謳われておりまして、気になって購入した次第です。
2週間ちょこちょこプレイして、約30時間程度でクリアしましたので、これから各ヒロイン達の√の感想書いていきたいと思います。
柚月沙耶√
えーまず声が良いですね声が。CV:まきいづみさんという訳でとっても可愛らしい声が最高でした。
朝、寝坊寸前の主人公を起こしに来るという最高の幼馴染ムーブから始まる沙耶√、そこで私のハートががっちりと掴まれました。
それから日常パートが続きます。付き合う前の微妙な距離感も良かったですが、付き合った後のイチャイチャシーンも最高にgoodでした。お弁当の採点シーンだったり、プールでのイチャイチャシーンだったり。特に手を初めて繋ぐシーンなんかもう、初々しくて…。
そんな2人のイチャコラが永遠に続くと思っていたある日、事件は起こりました。妹の沙希が出場する剣道の大会からの帰り道、沙耶が交通事故に巻き込まれ死亡してしまうのです…。
えぇー!!!いきなりの衝撃展開に開いた口が塞がらないまま、AsterのOPが流れ始めました。おいおいおいおい、Asterやべぇよ。やべぇゲーム始めちまったよ…。と思ったのもつかの間、OP曲「二つめの空」に聞き惚れてしまいました。何ですかこの曲、めちゃくちゃ良い曲じゃないですか!このレベルの神曲流されたらもう何も言えません…。
OPが終わるとタイトル画面に戻され、そこには知らない3人の女性の名前が…
山吹美幸√
Asterで起こった不幸の全ての元凶です。
ある雨の日、美幸の母親の死が原因で父親と喧嘩をしてしまい、激情に流された美幸はその勢いで道路に飛び出してしまいました。そこに運悪く車が通りかかってしまい、美幸を避ける為に車は沙耶、沙希、主人公の妹である雛がいる歩道へ突っ込んでしまった結果、沙耶は死んでしまいました。
上記の出来事のせいでこの娘の√はずっーとモヤモヤしてました。悪い子では無いんです、普段は本当に良い子なんです。ただ、ただ運が悪かった…。
美幸√は事故が起こる前の日常パートから、事故を起こした後の憂鬱パートの2部構成になっており、序盤の初々しい2人の恋愛模様から一転、どんよりとした雰囲気が漂います。この落差に最初はプレイを断念しかけました…。
√のラストでは事故を起こした責任に耐え切れなくなった美幸が罪を償おうと、学校の屋上から飛び降り自殺をしようとした所を、間一髪で正人が救い出し、2人で罪を背負い、共に生きていく事を決めてENDとなります。
美幸Afterでは、雛の眼が事故の影響で見えなくなってしまい、さらに最悪な状況に。眼が見えなくなってしまった雛の為に、正人と共に医者と看護師になる事を決意し、美幸AfterENDとなります。
このシナリオでは、美幸が原因で起こしてしまった交通事故が無くなるなんていう奇跡は起こりません。その背中に一生背負っていくしかない罪を抱え、絶望の淵に立たされるのです。しかし、美幸はそこで小田巻正人という希望を見出し、その希望によって山吹美幸は救われたのだと思います。
小田巻雛√
Asterで起こった交通事故の被害者の2人目。
交通事故が起こったあの日、沙耶と沙希の帰り道には、もう1人同行している女の子がいました。それが上の画像にいる小田巻雛です。
彼女は沙耶達とは違う学校の生徒ではありますが、沙希と同じ剣道部に所属しており、あの日彼女もまた剣道の大会に出場していたのです。
幸い、彼女自身に大きな怪我は無く、頭にたんこぶが出来ただけとの事で、その時は家族全員、京次含め安堵しておりました。が、物語を進めていく内に雛に異変が起こり始めます。映画館が暗くて、映画を満足に観る事ができなかったり、急に目の前が真っ暗になったり、不穏な影が雛に付きまとい始めます。
そしてある日、急に雛の目が見えなくなってしまうのです。そこからの暗い展開がなかなか辛いのですが、最後には京次が、雛を一生支える事を誓い、京次のバイト先であるハカランダで結婚式を挙げて雛√ENDとなります。
この√は沙耶√の次に辛く、暗い展開が続きます。ですがそれでも京次が雛と共に生きたいと固い意志を貫いていく姿が最高でした。特に最高だったシーンは夕焼けにそまる教室で行われる卒業式ですね。あれは何回でも泣けます。
このシナリオでは、雛の目が治り、再び幸せな生活を送れる様になるという奇跡は起こりません。しかしそんな真っ暗な絶望の中でも、柳京次という希望を見出し、その希望によって小田巻雛は救われたのだと思います。
姫荻はるな√
今作の癒し枠。マイペースでおっとりしており、世間知らずなお嬢様みたいな女の子です。姫荻はるなは睦月の母親にピアノを習っていた過去があり、一方的に睦月を知っていました。
そんな睦月の母親は、運が悪い事にあの交通事故の加害者となってしまい、同時にその時の衝突で死んでしまいます。母親が死んでしまい、更に加害者家族となってしまった睦月を支えようと、はるなは睦月に近づき、義理の家族に、姉と弟になろうと努力します。
共同生活を続けていく内に、睦月の心の傷は段々と癒えていきます。ですが睦月は学校で人殺しの息子と虐められていました。ある日、はるなは偶然その言葉を聞いてしまい、止めに入ります。が、逆上したいじめの主犯格に突き飛ばされ、倒れてしまいます。その件睦月はすぐにその現場に向かい、犯人たちとの殴り合いが開始。沙希達も合流し、沙希の言葉でその場が収まり、虐めも無くなり、はるな√はENDとなります。
はるなAfterでは、睦月が今までの姉と弟の関係を超えて恋人になろうと一歩踏み込み、はるなと本当の家族になり、ENDとなります。
このシナリオでは、睦月の母親が事故を起こした事実は変わらず、母親が生き返る奇跡も起こりません。しかし、そんな絶望の中でも姫荻はるなという希望を見出し、その希望によって萩原睦月は救われたのだと思います。
柚月沙希√
沙希√は宏のシーンから始まります。宏は沙耶を失ってしまった事に絶望し、沙耶が死んでしまった記憶を塞ぎ込めていました。そんな宏は日曜日が来る度、バス停で待つのでした。沙耶達との約束を守る為に…。
沙希はそんな宏を何とか立ち直らせようと話しかけたり、なるべく傍にいようとしますが、宏はそんな沙希を突き放してしまいます。ある日、沙希が宏を遊びに誘いますが、宏は待ち合わせ場所に向かわず、沙希を裏切ってしまいます。沙希はそんな宏に対して激怒し、互いの本音を言い合う大喧嘩が発生します。
このシーンの沙希役の青山さんの演技が本当に良くってですね…、このシーンの為だけにAsterをプレイして欲しいです。「あんたに…何が分かるのよ!」この台詞は実際にプレイしてお聞き下さい。
この喧嘩によって沙耶の死を自覚した宏は、事故の現場に向かい、丁度そこにやって来た沙希に自分の気持ちを吐露します。
ここの宏の嘆きのシーンも本当にやばくてですね、宏の台詞とBGMが凄まじくマッチしており、鳥肌立ちまくり、涙出まくりの最高なシーンなので、是非観て欲しいです。
最期には沙希から沙耶の最期の言葉を聞き、2人で幸せになろうと約束し。ENDとなります。
Afterでは、2年の月日が経過しており、宏の心の傷もだいぶ癒え、クラスメイトと笑顔で会話しています。しかし、沙希は沙耶を失った悲しみを乗り越えられておらず、又、自分だけ幸せになっていいのかと思い悩んでおりました。
卒業が近づいていくにつれ、段々と余所余所しくなっていく沙希を、宏はある河川敷に呼び出します。そこで沙希に告白しますが、「もう沙耶が幸せになれないのに、自分だけ幸せになんてなれない」と断られてしまいます。
沙希に前を向いて進んで欲しい宏は、次の日に沙希を呼び出し、「もし…俺がオマエ支えに少しでもなれるなら、あそこに来て欲しい」と駅前にあるクリスマスツリー前に呼び出します。
ここのシーン達の沙希が、2年前の宏の状況と全く同じでですね、沙希もこの2年間苦しんでいたんだなと分かるシーンでもあり、最高に胸に来るんですよね。
沙希はその場で行かないと言い放ちますが、宏の部屋の電気は何時間経っても付きません。時間が経ち、もうすぐ日が変わるというタイミングで、沙耶の最期の願いと宏に言われた言葉が重なり、家を飛び出します。ギリギリのところで約束の場所に間に合った沙希は宏と2人で幸せになろうと誓いAfterENDとなります。
Aster√
Aster√はあの交通事故のシーンの直後から始まります。救急車に乗せられた沙耶とそこに付き添う沙希。沙耶の状態はもう手の施しようがなく、もって数分の命でした。沙耶は沙希に父母への感謝と謝罪、沙希と宏へのお願いを託して息を引き取ります。
時間は進んで、沙希√から2年後。宏と沙希は、ふたご座流星群を3人で観る為に沙耶のお墓の前に来ておりました。しかし例年通り空は曇っており、今年も流星群を観ることは叶いそうにありませんでした。残念がる2人ですが、その場で2人は結婚して幸せになる事を沙耶に報告します。
すると急に雪が降り始め、2人は空を見上げます。それは星が降ってくるかのような幻想的な光景で、正に沙耶から2人への祝福でした。
このAster√は30分かからない位で終わるのですが、全√の中で一番泣きました。今までのお話で散々奇跡なんて起こらない事を見せつけられたのに、最後の最後で2つの約束を果たす奇跡をもって来るなんて本当に最高のラストでした。最後に流れるED曲も良くて最高の余韻に浸ることが出来ました。
まとめ
全体的には高評価で、交通事故が原因で様々なキャラクター達が複雑に混ざり合い、紡ぎだす素晴らしいシナリオは勿論、要所要所にぴったりなBGMや素敵なOP・ED曲の数々。どれをとっても良かったと思わせてくれました。
しかし台詞と声優さんの声が合っていなかったり、台詞がぐちゃぐちゃになっていたり、BGMも変な所で途切れたりと、システム面でやや不満がありました。修正パッチも配布されていましたが、すべて修正されていた訳ではなかった為残念です。
それを含めてもこのAsterという作品をプレイする価値はあると思いますので、是非プレイして頂けたら幸いです!
次回は未定ですが、期間が開かないようにnote更新できればなと思います。
ではまたどこかで!
Aster
点数:85点
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