ラ・ラ・ランドだけじゃない! いろんな「ランド」映画で魂を鍛えろ

突然の便乗商法で失礼致します。
アカデミー賞にノミネートされたラ・ラ・ランド。
ネット上でも逆噴射総一郎先生のレビューなんかが話題を読んでいましたね。
しかし、タフな男のための「ランド」映画は決してラ・ラ・ランドだけではありません。
今日はそんなタフな男のための「ランド」映画の中からいくつかを紹介したいと思います。

ゾンビランド

最初のランド映画はこちら、ゾンビランド!

(予告篇はこんな感じ)

https://youtu.be/HSmZ9kh7yNs

ラ・ラ・ランドのエマ・ストーンが出演しているもうひとつの「ランド」映画。
あっちのランドでは夢を追いかける女優志望の女性を演じていますが、こっちのランドではゾンビから逃げながら安息の地とされるパシフィック・プレイランドを目指す詐欺師姉妹の姉役を演じています。
ほかにも主役のコロンバスはジェシー・アイゼンバーグだったり、「ゴースト・バスターズ」のビル・マーレイがちょっとだけ出てきたり。
吹き替えもメインになる4人が小川輝晃(カクレンジャーのサスケ役が有名だろうか)、山路和弘、甲斐田裕子、伊藤静というなかなかすごい顔触れになっています。

ゾンビランドと化したアメリカで生き抜くために主人公が編み出した32の独自ルールとか、旅の中で次第に絆を育んでいく4人の関係、クライマックスの地形を活かした大乱闘など、今回紹介するランド映画の中でも入門編と言える明るく楽しいゾンビ・ロード・ムービーです。トゥインキーが食べたくなる!

ランド・オブ・ザ・デッド

(Fallout3のテンペニータワークエストを彷彿とさせるけど、こっちの方が先)

2本目のランド映画はランド・オブ・ザ・デッド。
ランド映画としてはゾンビランドより先輩だ。

(予告篇はこんな感じ)

https://youtu.be/9t2UMyZ3piE

ゾンビが発生し、大きく変貌した世界。
生き残った人々は三方を川に囲まれた島に防御フェンスを築いた街を作り上げた。
そこでは富裕層の人々は万全のセキュリティに守られた高級マンションに住み、それ以外の人々はスラムに暮らす社会体制が敷かれている。
ある日、傭兵のライリーは街を支配する闇カネモチのカウフマンに呼び出され、チョロという傭兵が対ゾンビ装甲車デッド・リコニング号を強奪し、さらに街に対して爆破予告を行ってきた為にこれを阻止するように命じられる。
北への脱出車両と引き換えにチョロの暗殺を引き受けるライリー。
一方そのころ、自我に目覚めたひとりのゾンビ・ビッグダディ主導のもとゾンビの大群が街へ向かい始めていた……。

ジョージ・A・ロメロがメガホンを取ったこのゾンビ映画……じゃなかった、「ランド」映画では、人間とゾンビふたつの視点からドラマが描かれる。

生きる死者の恐怖から逃れた先で、社会のミニマル縮図めいたディストピアを築き細々と暮らす人類と、かつての記憶に突き動かされるように人間性を取り戻し、目まぐるしい勢いで進化を遂げるゾンビたち。

冒頭とラストシーンでそれぞれ人間側の主人公であるライリーとゾンビ側の主人公であるビッグ・ダディが交錯するシーンがあるが、ここは是非その目で見てほしい。

メンタリストのパトリック・ジェーン役でゆうめいなサイモン・ベイカーがあちらとは打って変わってタフな傭兵部隊長としてアメリカン・アクションヒーローぶりを魅せてくれるのも高得点。
アルカイックスマイルと優男然としたキャラを見慣れたお前は、戦いに傷つき、安息を求めるタフな男の姿にギャップを感じることだろう。
吹き替え版の声優も咲野俊介氏でタフガイっぽさ重点だ。

ステイクランド 戦いの旅路

(ちょっとNusret兄貴に似てるのが凄腕吸血鬼ハンターの"ミスター")

3本目のランド映画はステイクランド 戦いの旅路。

(予告篇はこんな感じ)

https://youtu.be/AgmCJkQlCZI

こちらはゾンビではなく吸血鬼が突如現れたことにより荒廃したアメリカが舞台。
政治家は既に国外へ亡命し残された人々は僅かな生活圏に鉄柵を張り、銃で武装し、夜の訪れに怯えながら暮らしている。
そんな中で吸血鬼ハンターとして各地を転々とする謎多きタフな男ミスターと彼に拾われた少年マーティンは、安住の地ニューエデンを求めて北へと旅をする。
そんな彼らの前に現れる吸血鬼……旅の仲間……吸血鬼を利用する邪教集団……邦題につけられた「戦いの旅路」というサブタイトルが示す通り、このステイクランドはメキシコのように過酷な大地となった世界で、バンデラスのようにタフな男とその弟子が安住の地を求めて旅するハードな作風だ。
吸血鬼を武器として利用する狡猾な邪教集団のリーダーはインパクト抜群だし、十字架投げナイフのようなクールな武器も登場する。

ゾンビランドとランド・オブ・ザ・デッドのふたつの「ランド」を経てステイクランドにたどり着いたとき、お前は旅の終わりに近づいたマーティンのようにひとりのタフな男へと成長していることだろう。

続編も決定しており、そちらはさらにマッドな世界観に磨きがかかっている様子。
サンダードームを彷彿とさせる闘技場やパワーアップした邪教集団、新たな仲間の登場が既に予告されている。備えよう。

以上、三者三様のゾンビ・アポカリプス映画……じゃなかった、「ランド」映画の紹介でした。
ラ・ラ・ランドで磨かれたタフな魂をさらに研ぎ澄ますため、あるいはこれからラ・ラ・ランドという荒野を目指すための鍛えとして。
ラ・ラ・ランド以外の「ランド」映画を見てみるのもまた一興ではないでしょうか。それでは。

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