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これからバトルスキーを目指す方へ

皆様こんにちは。バトルスキーの杉崎です。

先日、バンダイ公式様より、2022年2月に新たなバトルスキーを募るバトルスキー試験の開催の告知がありました。コロナの影響もあり、バトルスキー試験の開催は長らく行われておりませんでしたが、ここに来て遂に新たなバトルスキーの募集が行われることとなりました。

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以前からバトルスキーの活動について気になっていた方や、バトルスキーにはなりたいけど試験って難しそう・怖いなあと不安な方の後押しをするために現役バトルスキーの私が皆様にできることはないかと思い、今回こちらの記事を書かせていただきました。

具体的な問題の内容についてここで触れてしまうと色々とまずいと思うので触れませんが、試験の雰囲気や試験前に何を勉強したり考えたりしたらいいか参考になればと思います。

●”バトルスキー”って何?

まず最初に「バトルスキー」とはなんぞや?と思われる方もいると思いますので、そちらについて解説します。

アニメ「バトルスピリッツ ダブルドライブ」では、主人公・駿太の父親が「バトルスキー先生」と名乗って番組の最後にカードの解説などを行っていましたね。

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バンダイ様の方では、バトルスキーについて以下のように定めています。

”トレーディングカードゲーム「バトルスピリッツ」における模範プレイヤーであり、ユーザーが立派なカードバトラーとして成長するよう見守る存在です。”

この「バトルスキー」として認められたユーザーは、バンダイ様の公認のもと、バトルスキーイベントを開催することができます。

バトルスキーイベントは、ショップバトル程度の小規模なものから、最大128人規模の大規模な大会、そして初心者を対象とした体験会など、様々な形式で大会を開くことができます。

昨今、多くのユーザーがバンダイ様とは関係のない、非公認の大会を運営することがありますが、こういった非公認大会とバトルスキーイベントの大まかな違いは以下の2点です。

①バトルスピリッツの公式ホームページに大会情報が記載される

②バンダイ様からイベントの賞品や大会運営キットが送られてくる

自分たちで告知や景品の確保を全て行わないといけない非公認の大会と異なり、公式のサポートを受けて大会を開催できることはバトルスキーの大きな強みですね。

しかしながら、バトルスキーはバンダイ様、そしてバトルスピリッツの看板を背負って活動するわけですから、あまりいい加減なことはできないですね。

過去には大会の予選で突然「緊張感が足りない」という理由で最終戦で負けた人を全員予選落ちにして炎上した方や、参加賞として配布するトレジャーパックの中身を勝手に開けて炎上した方など、一部のバトルスキーの行動が大きな批判を浴びるところもたくさん見てきました。

某クモ男の映画で「大いなる力には大いなる責任が伴う」という言葉がありましたが、バトルスキーについても同じことが言えるでしょう。

今から試験を受けられる方の中から、不祥事を起こして炎上する方が出てこないことを祈っています。

●バトルスキー試験の概要

私がバトルスキーの試験を受けたのは2016年12月の九州CSの会場でした。当時は最初にルールについての筆記試験を行う「ルールマスター試験」と、相手に10人ぐらいの受験者が試験官の方に色々聞かれる集団面接形式の「バトルスキー試験」の二つに別れていました。

ルールについての筆記試験を合格した人は「ルールマスター」の資格を貰え、ルールマスターでなおかつ面接にも合格した人が晴れて「バトルスキー」になれたというわけですね。(当時はルールマスター試験のみの出願も可能。ほとんどが併願でしたが。)

ルールマスターについては合格しても賞状が送られてくるだけで特に何もないので、その後のバトルスキー試験ではルールマスターは廃止でルールの筆記試験と面接試験を合わせてバトルスキー試験と呼ぶようになりました。

今回は直接受験者が会場に行くのではなく、オンライン形式での試験や面接になるとのことですので、自宅のPCのスペックや通信環境、WEBカメラやマイクが正しく動作するかなどの確認は事前にしっかり行った方がいいでしょう。

●一次試験について

まずはルールについての一次試験について。

具体的な問題について書くと本試験の禁止事項に該当する恐れがあるのでここでは触れませんが、当時多くのルールマスター・バトルスキー試験受験者の方々が、「#BSルールマスターに出そうな問題を考えよう」というハッシュタグで問題を出し合っていたのでそちらもぜひ参考にしてみてください。(たまにふざけた内容も混ざっていますが...)

あと、上記ハッシュタグ一部の方が「#BSジャッジマスターに出そうな問題を考えよう」というハッシュタグで出回っているものもありますのでご注意ください。


また、煌臨やチェンジ、転醒など私が試験を受けた十二神皇編環境から更に増えた複雑な裁定の新効果もあるので、そういったカードたちの効果を今一度バトスピwikiなどで確認するのもいいでしょう。

あとは、学校の試験とかで皆様も経験があると思いますが、無理に最初から順番に問題を解かずに、まずは問題に目をしっかり目を通して、取り組めそうな場所からしっかり解いていくということも大事になるでしょう。

●ややこしそうなカードの裁定

個人的に裁定がややこしかったり、試験官の立場からこれ問題にしたら面白いだろうなと思う新しめのカードを何枚かピックアップしてみようと思います。


▽アルケーガンダム

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僕が試験を受ける直前の環境では、「砲天使カノン」と「竜騎士ナイトライダー(リバイバル)」の裁定がTwitterを賑わせておりましたが、このカードはナイトライダーと同様の条件で場に出るカードですので、試験に出てきそうですね。

カノンナイトライダー問題についてはwikiの砲天使カノンの項目をご覧ください。

また、トリガーとなる条件が自分でも相手でも可能であることから、ミラーマッチだと自分と相手、どちらも条件を満たした際にカードの提示をすることが可能です。その際、どちらが先に召喚を行うかは現在のターンのプレイヤーが決めることができます。

▽青の世界

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世界ネクサスは転醒の裁定がめんどくさいカードではありますが、特にこの青の世界はバトルスキー試験問題の出題対象として申し分ないのではないでしょうか?

先程のアルケーガンダムの召喚効果と同じく、ミラーマッチの場合自分と相手が同時に転醒することができます。この場合も効果処理の順番はターンプレイヤーが決めることができます。

例えば相手の青の世界の効果から解決することを選んだ場合、相手が青の世界を転醒するか決める>転醒する場合は転醒>転醒時効果発揮>転醒時効果でスピリットが破壊された場合、破壊に伴う効果の処理、とここまで終えたら自分の青の世界の転醒の処理に入るという流れになります。

また、このカードの転醒と、相手が宣言したライフ減少時バーストはどっちが先に出るかという問題も出題されそうです。

この場合は転醒するかしないかを決める→転醒時効果の処理→そこから派生して発生する効果の処理(このスピリットの破壊時など)→全て解決した上でライフ減少時バースト発動となります。

他のバースト効果も同様で、とにかく効果処理が先でバーストは1番最後ということだけでもはっきり覚えておけばいいでしょう。

▽フリーダムガンダム[ハイマットフルバースト]

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このカードのレベル2,3のフラッシュ効果でシンボルを増やした後、何らかの効果でこのスピリットのレベルが落ちた際にシンボルは増えたままか減るのかという問題。

アタック時にシンボル追加する系のカードはレベルを下げるとシンボルは当然減りますが、このカードの場合はシンボル付与のフラッシュ効果を使ったあとはレベルが落ちてもシンボルは付与されたままというのが正解です。

また、このフラッシュ効果を発揮してシンボルを追加したターン中に、フリーダムガンダムなど何らかの効果で煌臨した場合はそのスピリットにシンボルは付与されたままか、それとも消えるかという問題。

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ターン中やバトル中に付与されるシンボルやBPは、煌臨やチェンジを行った場合も同一個体として扱うので、シンボルは追加されたままとなります。

続いての問題は、この状態のフリーダムガンダムを再度別のハイマットフルバーストのチェンジ効果で入れ替えた場合、ハイマットフルバーストのターンに1回のシンボル追加効果は発揮できるかできないか?という問題。

答えはできないです。先ほども挙げた通り、煌臨やチェンジを行ったスピリットは同一個体として扱うので、すでにターンに1回の効果を発揮した場合は発揮ができないというわけですね。

▽天魔王ゴッドゼクス 影の型

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この「天魔・影武者」の効果は自分の「天魔王」スピリットが相手の効果の対象になった際に召喚して、その効果対象をこのスピリット1体にするか、相手の効果の「相手」を「自分」に変更して発揮するという効果を発揮できます。

ここで問題となるのが、「魁の覇王ミブロック・ブレイヴァー(リバイバル)」などのバースト効果で自分の天魔王が指定された場合に影の型を召喚して、その効果対象を書き換えることができるのかという問題。

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一見普通に書き換えることができそうですが、バースト効果発揮中のこのブレイヴァーはバーストゾーンに居るため、バーストを対象とした効果以外を受けないという裁定になります。つまり効果の書き換えも受けないということですね。

この場合、すでに影の型の召喚をしてしまっていたら、もう一つの対象を影の型のみに移す効果を発揮することとなります。

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「超覇王ロード・ドラゴン・零」のように、先に召喚を行う記述の場合は問題なく書き換え可能です。

これらのカードの効果については、実際に私が運営する大会「バトルスギサキーカップ」で実際にジャッジ案件として上がってきたものです。

そのほか、Twitterで様々なユーザーさんが呟いているナビ電案件などにも目を光らせるのも、良い試験勉強となるでしょう。


●二次試験について

二次試験は面接試験です。と言っても、企業の面接とは異なるので極度に緊張せずありのままの自分で臨んでいけば良いと思います。

担当の方にとっても、この面接の場はユーザー側からの意見を直接聞ける場という意味合いがあると思います。実際、私もこの面接試験はバトスピが好きな人同士の交流の場みたいな印象が強く、終わってみれば楽しい試験だったなあというのを覚えています。

私の時は受験者8人くらいずつと試験官2人での集団面接で、実際に1人1人が喋る時間はそこまでなかった覚えがありますが、今回は2日に分かれたオンライン形式ということで個人面接だと考えられます。

この面接試験に臨む前に、喋りたい内容についてしっかりまとめておくといいかなと思います。

▼面接に臨む前に考えておきたい項目

実際に面接で考えておきたい項目と、私が試験に臨むにあたって考えていた内容も例として挙げておりますので参考にしてもらえれば幸いです。(内容は2016年当時ものになります。)

当時は、先にバトルスキーになっていたstagさんに僕の面接練習に付き合ってもらいました。stagさん、あの時はありがとうございました。

もし機会があれば、実際に友人同士で以下の項目について面接練習をしてみるというのもいいと思います。

○バトスピ歴

自分が何年バトスピをしてきたのか、自分の大会の出場歴や活動履歴などを書き出してまとめておくといいでしょう。CSなどの出場歴や非公認大会の運営歴がある方は具体的な年数も控えておくといいと思います。

(私の例)自分はバトスピについてはアニメ初期から知っており、実際にカードに触ったのは星座編で、そこからショップバトルなどの大会に出たのはアルティメットバトルからになります。その時から「杉崎」というハンドルネームで活動してきました。当時は初心者の目線でアメブロで日々のショップバトルの結果などを綴るブログ活動を行い、烈火伝環境の時には初めて権利を取って出場した東海エリアのCSに出場(結果は予選突破するも負けてベスト16)したり、各地の非公認大会に足を運んだりと徐々に活動範囲と機会を広げていきました。


と、私の例を挙げましたが、逆にバトスピ歴が無いとバトルスキーになれないのかと思われる方ももしかしたら居るかもしれません。しかし全くそんなことはないです。

確かにルール面で覚えることが多いので大変かもしれませんが、バトスピ歴が短いということはそれだけ初心者の気持ちになって寄り添うことができるということです。

これはバトスピ歴が長い人には無い武器になりますので、初心者だからといって諦めず、初心者目線のイベントでバトスピを盛り上げていく熱意を伝えるようにしましょう。

○バトルスキーの志望理由

企業の面接と同様、志望理由は必要ですね。先に纏めた活動歴から話を広げていくのがいいでしょう。

(私の例)各地の非公認大会に参加した際に感じた、地域の特色を生かした大会運営に興味がありました。私も地域のバトスピ活動を盛り上げるために活動していきたいと思ったのが私のバトルスキーの志望理由でした。バトスピブロガー同士の繋がりがあり、先にバトルスキーになった鳥取のとおるさんとは、もし私がバトルスキーになった時には、中国地方のバトルスキーで協力して大きな大会を開催の話をしたりしていましたので、地域のバトルスキー同士の連携による大規模大会の運営を行いたいという旨も志望理由として話しました。

ちなみに余談ですがここで話にあがったバトルスキー同士の連携した大会は、実際に「中国地方一決定戦」として2017年秋に開催することができました。

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あの時ご協力いただいた中国地方各県のバトルスキーの皆様、そしてたくさんの参加者の皆様、ありがとうございました。


○地域のバトスピの現状

実際に自分が活動している地域でのバトスピユーザーの現状についても客観的に把握しておきましょう。

(私の例)2016年当時はバトスピのアニメがこれまでのテレビ朝日系列での放送から休止期間を経てテレビ東京系列へと移ることとなりました。しかし、私の活動する広島ではテレビ東京系列の番組の視聴手段が限られ、これまでショップバトルで多く見られた小学生ユーザーが一気に減ってしまったという印象でした。また、バトスピだけの話ではないですが、私の住む広島西部ではカードショップが少なく、実際にショップで活動するには交通機関などで少し遠出をしないといけないという不便さはあり、ユーザーが増えにくいという印象が強かったです。

○バトスピの持つ魅力

多くのカードゲームが存在する中、なぜバトスピを選んだのか、今一度その魅力について振り返ってみるといいでしょう。

(私の例)私がバトスピを魅力的だと感じたのは、フラッシュタイミングという相手ターンでもカードを使用できるルールと、そこから生まれる相手とのカードの応酬や読み合いが魅力に感じました。また、バンダイ様の版権力の強さがあるから可能なコラボブースター (当時はゴジラ、ウルトラ怪獣のみ)も魅力の一つで、バトスピという一つのカードゲームのルールで今後様々なコラボ作品で遊べるようになるんだろうという可能性への期待もありました。

皆様はバトスピのどんな部分に惹かれたのでしょうか?カードがかっこいい、相手との読み合いが楽しい、アニメのキャラが好きだ、など、今一度自分の感じたバトスピの魅力について振り返ってみましょう。

●最後に

今回の記事はここまでとなります。

具体的な試験問題について触れたらまずいということで抽象的な事や自分が試験を受けた後に登場したカードたちにしか話題を触れることができなかったので申し訳ありませんが、これからバトルスキー試験を受ける方に少しでも力になれたら幸いです。

実際僕も先にバトルスキーになったstagさんやとおるさん、そして大学時代からの友人のぼっすんにバトルスキー試験の事で色々と助けられました。

ですので今度は自分が未来のバトルスキーのために何かする番だと思っています。

もし質問などがあれば私のTwitterアカウント(@KEY5103_BS)にご連絡いただければと思います。

また、これから試験を受ける方や現役バトルスキーの方がルール面で気になったことを問題形式で出題し合うハッシュタグがあったら便利かなと思いまして「#BSバトルスキー試験に出そうな問題を考えよう」というハッシュタグをTwitter上で初めてみようかなと思います。

良かったら皆さんもこのハッシュタグで色んなカードの裁定をクイズにして出してみたり、わからない裁定についてわかる方に尋ねてみたりしてみてください。


それでは、今回はこの辺で〜☆


P.S.

後日面接試験の前までに今度は実際のバトルスキーイベントの開催に関する色々やる事(会場や賞品等)を記事にしてみようと思います。

そちらの記事も皆様のやりたい事のヒントになれば幸いです。






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