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【怪文書】あんロコ好きによる今回のロココミュ雑感

注意:メインコミュ74話のネタバレ&あんロコ関連コミュのネタバレを多々含みます。

アイマスに狂ったPさん達の担当アイドルに関する怪文書を読むのが大好きな人間なので、今回のあんロコに関しては自分から怪文書を書くべきと思い、今回のコミュの何が嬉しかったかを書き散らした妄執をあんロコと関係の深い11月15日にあげさせて頂きます。

え?11月15日とあんロコの関係がわからない?
いやだって11×15は165ですよね?
1はフランス語で「あん」って読みますよね?
つまり165=「1」65=「あん」ロコですよ?

だいたいこういうテンションの文章です。

◆あんロコ好き歴概要

私のあんロコ歴を本当に簡単に書くと、
 ミリオン→4thからの参戦。
 あんロコとの出会い→まとめブログのあんロコ記事。
 壊れたきっかけ→いおりんのロコアートへの評価を伝えない杏奈ちゃんの画像を見てから。
 担当:あんロコPだけど杏奈PでもロコPでもなく美也P。

杏奈ちゃんは何故伊織さんがロコアートを褒めたことをロコに伝えるのをやめたのか?ロコがきっと喜ぶと思ったのになぜ?
それがあんロコを考える上での命題であり、運営からの答えが長年示されなかったために多くのP達を狂わせたのではないかと個人的には考えています。

それでは今回何が良かったのかについて述べ始めます。

◆①あんロコ伊織という並び

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10/29(木)の午後、今日のメインコミュ更新何かな、とうきうき気分で副業中のお昼休みにミリシタ公式アカウントを見た私に衝撃が走りました。
・ロコの2周目ソロコミュ(嬉しい)
・STEREPHONIC ISOTONIC(大好きな曲なのですごく嬉しい)
・ロコの横に杏奈ちゃんと伊織がいる (死)

上にも書きましたが私のあんロコの原点は上のセリフです。このカードのセリフが謎すぎて考察を進めてあんロコ沼に囚われました。その三人が並んでいる絵面が公式から示されたんです。運営の「今から皆さんを殺します。覚悟しておいてください」という声が聞こえるようでした。もうこの絵面が出た時点で自分がコミュを見て感情をぐちゃぐちゃにされる未来が見えました。未来最高。


②ちゃんと普通にゲームで遊んでいる

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これもようやくです。ミリシタになってからの3年間の歴史の中で、杏奈ちゃんとロコが一緒に遊んでいるというのがはっきりと描写されたのは恐らく今回が初です。

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これまでロコのバースデーホワイトボードで杏奈ちゃん⇒ロコに対して「ゲームも……する?」というコメントはありましたが、杏奈ちゃんとロコが一緒に遊んでいる描写は無く、杏奈ちゃんの独り相撲であるようにも見えました。クロノレキシカのコミュでも仲良く会話しているような描写は無く、むしろ「ロコさん」とドラマCDで発言したことで、「…なんで他人行儀なの?やっぱり一緒に遊んでないの?」と杏奈ちゃん片思い説が補強されました。

「いや夏祭りあんロコあったじゃん。あれで一緒に遊んでいることは確定したよね?」という意見もあるかと思いますが、あまりにもこれまでのロコ⇒杏奈ちゃんの描写が少なすぎて、あんロコを日々追っている人々の中では「あの夏祭りは杏奈ちゃん側からの言及しかないため、杏奈ちゃんの幻覚だった可能性」がそれなりの信憑性をもって議論されていました。

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今年の4月の杏奈ちゃんの2周目ソロのコミュでもそうです。あれも杏奈ちゃんの横にロコと亜里沙という杏奈ちゃん塩対応コンビがいて、「…へぇ」となった素敵コミュですが、ロコと杏奈ちゃんが一緒に遊んでいるように見える描写はありませんでした。

なので杏奈ちゃんとロコが本当に遊ぶような仲なのかどうかはずっと不明で、
・本当に仲が良いよ説
・ただの同僚説
・杏奈ちゃんの片思い説
・杏奈ちゃんの妄想説
といくつかの説がある中で本当に仲が良いよ説は例の四コマのこともあり信じたいけど根拠薄弱で弱く、むしろ杏奈ちゃん片思い説が一番有力な説となっていました。

そこで今回のコミュです。
他解釈を切り捨てるかのようにいきなり冒頭から杏奈ちゃんとロコが同じゲームで遊んでいるということが示されました。あんロコ仲良し説は妄想ではなかったのです!

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「杏奈ちゃん…ロコ…一緒に遊んでいるんだね…良かったね…杏奈ちゃんの妄想じゃなかったんだね…良かったね…夏祭りも本当に二人で行ったんだね…本当に良かったね…」
と1年越しにようやく夏祭りに一緒に行ったことも納得でき、胸の内に喜びが溢れました。

…本当によかったね。

③-A)喧嘩が出来る対等な関係であったこと

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これが今回一番ヤバい。本当にヤバい。
ありとあらゆるあんロコ解釈を全て過去のものにするほどヤバい。あんロコが好きでかなりの頻度であんロコについて語っているPさん達でさえ、驚愕するぐらいヤバい。ヤバい。

これまでも述べてきた通りあんロコの関係はほとんど杏奈ちゃんからの言及が中心で、それゆえ二人の関係性は良く
 杏奈ちゃん→→→→→→→←ロコ
といった感じで理解されて来ました。

上で述べたような杏奈ちゃん妄想説などもこの理解に基づくもので、杏奈ちゃんとロコの想いの強さの非対称性はこれまでのあんロコを語る上でほぼ共通認識とされていました。いわゆる闇のあんロコ理解に関してもベースはこれだと思います。

このように認識されうようになったのは、
 ・杏奈ちゃんからロコに言及することはあっても、ロコから杏奈ちゃんに言及する内容が非常に少ないこと
 ・杏奈ちゃんがロコを特別扱いしていること
  ⇒年上なのに敬称をつけない。亜利沙もだけどあれは亜利沙側の希望。
 ・杏奈ちゃんがロコアート大好きなこと
 ・お勉強が苦手な杏奈ちゃんが何故かロコ語は他の人より理解出来て通訳も出来てしまうこと
 ・伊織の感想をロコに伝えなかったこと。
  ⇒ロコのことを分かっているのは杏奈だけだから…と一種の独占欲を感じる。
等の事象に基づく推定です。少なくとも杏奈ちゃんがロコのことを大好きだというのはこれまでも示されてきたのですが、ロコ側の気持ちが全然わからなかったのがこの共通理解を確固たるものにしていました。

それゆえ杏奈ちゃんとロコが対等に喧嘩するということは寝耳に水というか、ロケット弾を撃ち込まれたかのような衝撃でした。

…けどですよ?それは決して不自然なことではなかったんです。皆衝撃を受けはしていましたが、割とすんなりそれを受け入れました。だって杏奈ちゃんとロコのこれまでの全てが二人が対になるような関係であることを示していましたから。

③-B)望月杏奈と伴田ロコの対称性

あんロコの共通項などについて書き連ねます。
異常に長いので飛ばしてくれて構いません。結論としてはこの辺の項目が今回の喧嘩するあんロコで自分の中で一気に全てが繋がり、世界と自身が繋がり救済を得たというような感情になったということです。

1)友達付き合いに慣れていない


まずはわかりやすく、この二人は作中でこれまで友達が少なかったことが描かれています。

杏奈ちゃんはコミュにて両親が共働きでなおかつ転校続きでなかなか友達が出来なかったという描写されています。ロコも学校で友達どころか下手すると話をする相手すらいないような言及がされています。

二人ともコミュニケーション方法にも少し問題があります。杏奈ちゃんはOFFモードの時はぽつぽつとしか喋れません。ロコも言わずと知れたロコ語で人を混乱させます。

そんな二人が仲良くしているのが尊いのです。
Imaさんの例の四コマはホント神がかってました。


2)二面性

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これもわかりやすいですね。

杏奈ちゃんのOFFモードとONモード。
ロコのアイドルの時のエキセントリックでハイテンションなモードと、学校にいる時の静かな優等生モード。

2人ともアイドルの時には別モードになるんです。
これは素の自分では世界に向き合えないという一種の劣等感があるからなのではないかと感じています。

これまで友達に恵まれず、孤独だった二人が世界と向き合うためには、身を守る仮面が必要なんです。

3)現在の世界に対する敵意

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これは個人的な解釈になりますが、この二人から強く感じる概念です。

杏奈ちゃんはゲーマーでゲームのバーチャルな世界に浸っています。
ロコはアーティストでアートで世界を塗り替えようとしています。

どちらも今の世界を一種否定しているように見えます。

杏奈ちゃんが子供のころからもっている恐竜も、世界を破壊する何かを求めてのことでしょう。ロコのアートも芸術は既存概念の破壊です。

この二人の世界に対する敵意は友達がいなかったことも関係していそうな気はしますが、ゲームとアートの世界のワクワクやドキドキが現実世界に存在しないことが根幹にあると思います。そしてこの世界に対する敵意こそが望月杏奈と伴田ロコというアイドルの初期衝動で二人の対称性の根幹なのだと感じています。


4)溢れる喜びを伝えたいという想い

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アイマス世界には様々なアイドルがいます。
そしてその目指す姿も様々です。
受けた想いや声援を昇華して返すもの。
己の力がどこまで世界に通じるか試すもの。
まだ見ぬ世界を目指すもの。

皆違って皆良い、のですが望月杏奈と伴田ロコの目指すものは恐らく一緒です。

2人の最初のソロ曲の歌詞を見ていきましょう。

望月杏奈「Happy Darling」

ドキドキもっとはじけて(届けHAPPY)
あなたに大好き届けたいの!
あれやこれ 妄想があふれて止まらないんです


伴田ロコ「IMPRESSION⇒LOCOMOTION!」

ハートのペイントボックスいっぱいの
カラフルな衝動がもっと!もっと!もっと!って言ってる
楽しいをディフューズしようよ!毎日がミュージアム
笑顔を飾って届けたいCOLOR!


…どうです?二人とも「溢れる妄想や衝動を届けたい」ってはっきり歌詞にかいてますよね?

この二人は現実世界を一種憎悪しています。破壊したいと思っています。そして自分の中から溢れる「楽しい」のイメージで塗り替えたいと恐らく思っています。

これが杏奈とロコのアイドルとしての初期スタンスであり、恐らく二人とも元々は一人で世界と戦うつもりだったのではと感じています。

Happy Darlingでは「二人」や「一緒」という表現が多く、誰かを意識しているようにも思えますが、初期の杏奈ちゃんの中ではこの「二人」や「一緒」は、OFFの自分とONの自分だと思われます。


5)アイドルになって広がっていく世界

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けどそんな二人はアイドルになって変化していきます。

杏奈ちゃんは百合子や乙女ストームの皆。
ロコは茜ちゃんやARRIVEの皆。

自分だけでゲームをしていた世界に、同じ世界で遊んでくれる姉のような相手と世界を自分たちが巻き起こした嵐で吹き飛ばそうとするような仲間が。
誰も価値を認めてくれなかったアートに商品価値を認めてくれるパートナーと、共に「望む世界」を支える仲間が。

世界を憎悪し、仮面を被って、一人で世界に向き合っていた二人に仲間が出来たんです。

そして二人とも変わっていきます。
2つめのソロ曲の歌詞を見てみます。

望月杏奈「VIVIDイマジネーション」

Vivid Vivid
キミノナマエキカセテ
I want…気付いて欲しい
言葉じゃない 姿じゃない
まるでコインみたい
Let me…裏側にいる「私」だって
ちゃんと現実(ここ)にいる「私」なの

伴田ロコ「STEREOPHONIC ISOTONIC」

不思議なフィーリング「私だけの世界」変わっていく
気付いて欲しい…あなたに!「ブランニューマイハート」

杏奈ちゃんは他者への興味を示して、仮面を被った裏側の「私」を見て欲しいと歌います。

ロコも「私だけの世界」が変わっていくことを認めており、あなたに「新しい自分の心」に気づいて欲しいと歌います。

2人とも一周目ソロでは自身の想いを伝えるというスタンスでしたが、二周目ソロでは「自身以外の世界から何かを受け取り、自身の内側の何かに気づいて欲しい」というスタンスに変わっていっています。

そしてこの流れは三周目のソロ曲でも継承されています。

望月杏奈「ENTER→PLEASURE」

おいで!Clap And Smile いつだって踊ろうよ
ねぇ、なんでも伝えてハッピー無敵な世界
キミと!Clap And Smileいつだって飛び込むよ
素直に My Love 届けたい ステージだから!

伴田ロコ「ART NEEDS HEART BEAT」

私らしいカラー受け取って!一緒に!一緒に!創りたいんだ!
色んな想いのコラボレーション・スマイル…ニュー・アート!
I NEED YOUR HEART BEATS!

並んだ歌詞読んでどう思いました?
「なんだか似たような情景」と思いませんでしたか?

2人ともソロ三周目では「みんなと一緒」ということが強調されています。元々1人で己の中のイメージを発信することしか見えてなかった2人が、みんなの色んな想いを受けとって「一緒に」ステージを、世界を作ろうと言うようになるまでに至っているんです。

「いつか会いに行きたい、です…」
と語った杏奈ちゃんが、
「表現したいのは"MYSELF"」
と語ったロコが、です。

私はこの二曲の歌詞を最初聴いた時ボロボロに泣きました。グリーのサービスが終わる頃のタイミング、MSシリーズにあんロコ同時実装ということもあり、「この子達はまだまだこれからなんだ!ある意味これがスタート地点なんだ!」となりあんロコをこれからも追いかけ続けることを決めました。あんロコを称えよ。

気持ちが暴走したのでもう一度本題に話を戻しますが、この二人のソロ曲の推移の対称性こそがあんロコが対応する関係にあることを示す証左なのだと私は捉えています。


6)好きなものに対しての意固地さ

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さて、だいたいこのあたりで、あんロコが対応する関係のように思えそうなことについては見えてきたのではないかと思いますが、対応する関係といってもその在り方は色々です。

同じ歩幅で向き合って手を繋いで共に進むような関係や逆に文句をお互いに言いながらも困難に際しては背中を預けあうような関係などがありますが、あんロコに関しては今回喧嘩するような関係であることが示されたので後者寄りであることがわかりました。

で、「どうして喧嘩してしまうのか?」なのですが、これはこの二人が持つ意固地さに要因があると考えています。好きなものに対してのストイックさとも言い換えられるかも知れません。

杏奈ちゃんの好きなものはアイドルです。出会いのコミュでわかるとおり、たった一人で誰に見られるわけでもないのにアイドルの練習をしてしまうような子です。2周目メインコミュでも、自分の納得できる水準になるまで、大好きなゲームも封印し、身体の限界までレッスンをしてしまうような子であることが描かれています。そういう狂気を持った子です。

ロコも同じです。本人も言っている通り、ロコはアートに妥協を許しません。1周目メインコミュでその傾向は顕著で、アイドルとしての1番の晴れ舞台であるセンターステージすらアートの前では二の次になってしまいます。アートに傾倒するあまり、ロコ語を喋ったりもします。そもそもアイドルになったのも、よりよいアートを求めてのことです。好きなものに自分の在り方全てを染め上げてしまうような強烈なストイックさを持っています。

2人とも世界を相手取っても引く気を見せない一種の意固地さを持っています。そんな二人が、お互いの好きなものに対して譲るはずがありません。同じものが好きだとしても、その好きの方向性がズレていたらぶつかり合います。最終的に目指すものが一緒だとしてもです。

7)まとめ

というわけであんロコの対称性についてまとめます。

この二人は、友達が少なく、今の世界を壊して楽しい世界を作りたいという共通の背景を持ち、そのために己の中の好きに全てを捧げて別の自分を作り上げてでもアイドルとなった子達ですが、アイドル活動を通じて、「ただ自分の楽しいを伝えたい」という初期衝動から、人との繋がりにより自分の世界が変化することに新たな喜びを見出し、「皆で気持ちを伝え合いながら楽しむステージを目指す」という共通の歩みをしてきたのです。

だから杏奈ちゃんの一方通行的な関係ではなく、相互に作用するような関係性であったとしても衝撃はあったにしろ多くのPに違和感は無く受け入れられたのではないかと考えます。


8)ミリシタ衣装について

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キャラクターの構造やソロ曲で示される方向性という内面的な側面については上記の7)までで語った通りですが、あんロコは衣装が合うものが多すぎます。

一番顕著だったのは杏奈ちゃんの1stSSRである「ラビッツラビリンス」です。あれ、初めてアナザーの色合い見た時どう思いました?ビビッドラビットだから鮮やかな配色という理解も間違っていないように思いますけど、「…これロコデザインなんじゃないの?」って思いませんでした?そう思っていたらロコの1stSSRの「アトラクティブ☆ロコワールド」がどう考えてもアナザー杏奈ちゃんに合う衣装で、「恒常?知らない。回す。私ガシャ回す」ってなりませんでした?

その後の騎士杏奈ちゃんもいずれ来る村人ロコに合うのは確実だし、少し前のフランケンロコに合ってしまったし、ウエディングロコは夏祭り杏奈ちゃんアナザーに合うし、夏祭り杏奈ちゃんは鯉のぼりロコに合うし、鯉のぼりロコの尻尾部分が、杏奈ちゃんの髪みたいと思っていたらアナザーは紫=杏奈ちゃんカラーで「ミリシタ君…お前…お前ぇええ!!」ってなりませんでした?私はなりました。

ミリシタ運営にあんロコPがいるのか、ロコが美咲ちゃんと一緒に衣装案を相談している時に「アンナとお揃いにしたいです…」って少し思っていたりしたのかはわかりませんが、個人的には後者がいいな!可愛いな!

※余談ですがロコが割とねこっ可愛がりしている桃子パイセンも通称「毒熊」と呼ばれる奇天烈な配色の衣装も持っていてロコの意思を感じるんですよね…。和装以外は今のところロコと合うし。ロコ…やはり…。公私混同甚だしいですね。いいぞ。もっとやれ。


④ロコから杏奈への想い

喧嘩するあんロコのインパクトが強すぎて③が長くなりましたが、改めて今回のコミュの良さについて続けて述べます。

今回ついにロコから杏奈に対してどう思っているかの回答が公式から示されました。このセリフを聞いて私はスマホを握りしめて悲鳴を上げました。

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③でも書きましたがあんロコは杏奈⇒ロコがこれまで主軸となっている関係性でした。ロコ⇒杏奈についての気持ちの言及はほとんどなく、以下2例程度です。

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グリー時代のこの会話ではロコは杏奈を自らが規範を示すべき年下の存在として捉えているように見えます。ミリシタの杏奈2周目コミュも同じ文脈です。

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続いてミリシタのロコ⇒杏奈オファー。ここでは少し今回で明らかになった想いの片鱗が見えますが、「自分のアートについて言及してくれて嬉しい!」を超えるほどの想いは見受けられません。


これまでのセリフであれば、ロコ⇒杏奈への想いは、「自分のアートについて理解してくれる同僚」
という解釈が一番自然と思われます。

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その状況でこれです。
ミリシタ運営はドSだと前から思っていましたが、いい加減傷害罪で訴えたくなります。それまでのコミュの会話内容からそういうこと言いそうな気配は感じていたし、それがまぁ自然といえば自然なんですが、これまでのロコ⇒杏奈への言及の少なさと、クロノレキシカや杏奈ちゃん2周目コミュで一緒にしてくれたのに深くは触れてこなかったという肩透かしを受け続けていたため、「まさかね…いやいや、そんな自分の妄想を叶えてくれるミリシタ君じゃないよ」と思っていたところでこれです。悲鳴もでます。お隣の部屋の人ごめんなさい。

いや、長かったです。ミリオンと出会って、あんロコを知って、あんロコにに囚われて、四六時中あんロコのことを考えるようになって、思えば約3年半経ちました。「ロコは杏奈ちゃんについてどう思っているんだろう?」と何度考え、妄想を拗らせ、「ロコはきっと杏奈ちゃんに分かってほしいんだ…自分と似たような杏奈ちゃんに自分のことを分かって欲しいんだ…ひとりで世界と向かい合えるロコだけど、それでも15歳の女の子だから…誰か同じような道を歩いている誰かに横にいて欲しいんだ…友情とか、愛情とか、そういうんじゃなくて、多分同じ道をいく同志だと思っているんだ。そうなんだ。あんロコ尊い…」と思ったことか。

それでいざ出てきた公式からの回答がこれです。
「せっかく、アンナと一緒に楽しめるものができたのに、アンナに違うっていわれるのが……イヤだったの……」
「せっかく、アンナと一緒に楽しめるものができたのに、アンナに違うっていわれるのが……イヤだったの……」
「せっかく、アンナと一緒に楽しめるものができたのに、アンナに違うっていわれるのが……イヤだったの……」
わかりますか?一緒に楽しめるものが「できたの」にです。

杏奈ちゃんとロコは美的感覚には共通点があるのかも知れませんが、正直興味の対象は別々です。③で共通点が多々あることを記述しましたが、だからと言って何の違和感もなく遊ぶほど同じではないのです。杏奈ちゃんは百合子さんや亜美真美とならゲームで遊ぶでしょう。ロコも茜ちゃんや静香や美也とならアートについて語り合うでしょう。けど杏奈ちゃんとロコが一緒に遊ぶとなった場合、どうやって遊ぶのか?というのは、単純にゲームやアートにはなりえないのです。

それゆえあんロコ二次創作において良くみる図式は、「同じ部屋にいたとしても杏奈ちゃんはゲームをして、ロコはアートをしている」というのが主流でした。杏奈ちゃんとロコはそのままでは遊べないのです。だから「できた」なのです。もともとは無かったのです。

杏奈ちゃんの2周目ソロの時点では二人は恐らく一緒に遊べるようにはなっていませんでした。けど上記画像でロコが杏奈ちゃんの好きに興味をしめしたように、ロコの誕生日ホワイトボードの杏奈ちゃんコメントのように、二人は遊びたいと、一緒に楽しみたいと、恐らく思っていたのです。

好きなものが同じだから遊ぶではなくて、「遊びたいから同じことをしたい」なのです。

…ちょっとヤバくないですか?
趣味が違う、大袈裟にいえば別の世界の住人と、一緒でありたいという願望ですよ?それって何?

答えは簡単で「好きだから」です。
それ以外の言葉は蛇足です。

別に恋愛愛情というわけではきっとないんです。でもロコは杏奈ちゃんのことが「好き」なんです。本当は違う、別の世界の住人なんだけど、同じものを楽しめる関係になりたいのです。だから「せっかく」違っていたのが同じになれたのに、「違う」っていわれるのがイヤだったのです。


一人で歩いていた道に、いつのまにか別の道だけど同じ方角を歩いている誰かがいて、その誰かは自分が目指す場所を好きでいてくれて、孤独を思い知らされる出来事があった時にはただ側にいてくれたんです。

嬉しかったと思います。もっと一緒にいたいと思うでしょう。そんな誰かが違う方向に行こうとしているように感じてしまったら、イヤなんです。

尊過ぎません?天地創造に匹敵する奇跡ですよ。
万物はあんロコがあるから生かされているのです。あんロコを崇めなさい。

そんなわけで「ロコは杏奈ちゃんのことをどう思っているか?」という長年のあんロコ好きの疑問に対しては「違っていても一緒にいたいぐらい好き」という回答が示されました。

ありがとうございます。これまでの全てに感謝いたします。世界はこの1点のために存在していたし、この1点があるからこそ世界平和を守るために人類…いえ、全生命…いえ、全概念は一致団結して生きるべきだと思います。


⑤杏奈からロコへの想い

これも今回はっきり示されましたね。一切疑う余地なく、「杏奈ちゃんはロコのことが大好きである」ということが示されました。

それがどのように示されたかを語る前にまずは杏奈ちゃんのロコへの想いの歴史をグリー時代から振り返りましょう。ただ内容は掻い摘みます。あん⇒ロコの言及はいっぱいあるので掻い摘まないといけません。
(なお私はグリーはほとんどやってないのでweb上に残っている情報をベースにしていますので間違いがあってもご容赦ください。そして出来れば何が違うかを教えてください。あんロコについてなんでも知りたいです)


1)あん⇒ロコの歴史

「杏奈ちゃんはロコのことが大好きである」

これについてはミリオンをある程度やったことのある
人なら周知のことだと思いますが、今一度歴史を振り返ってみたいと思います。

最初の共演(最古のあんロコ):

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一番最初のあんロコの共演は2013年のサービス開始後の第三弾イベント「輝け!春の野外音楽フェスティバル」 です。この時は共演していて同じショートストーリー内にも登場しているのですが、特に会話を交わすことも、お互いに言及することもなくでした。が、杏奈ちゃんとロコ両方ともミリオンで初イベントであったりします。…そう、あんロコのスタートは同じなのです。この辺に運命を感じます。あとあんロコの歴史の深さを感じます。
(なお杏奈ちゃん的に深い繋がりを感じる亜利沙も同じステージに立っています)

最初の写り込み:

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続いての共演は「熱唱!真夏のサマーライブフェス」 です。これは上記の春のイベントと繋がったイベントで、このイベントではロコがランキング報酬、杏奈が追加ライバルカートとして共演しています。会話はこのイベントでも無かったようですが、報酬のロコカードに杏奈ちゃんが写りこんでおり、二人が同じステージに立って活動をした、確認出来る限り最古の明確な協働作業のイベントになります。今思うと、「…へぇ」って感じですけど、この時点では二人の間の関係性はまだ不明でした。


★初あん⇒ロコ案件(ロコが気になる杏奈ちゃん)

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第19弾「開催!アイドル学園文化祭」。記念すべき初あん→ロコ。ペンキ持って走ってたロコを見てワクワクしちゃう杏奈ちゃん。その前の二つのイベントでは何も言及してなかったのにいきなり杏奈ちゃんがロコのことを好き好きであることが示されたイベントです。

これが記念すべきあん⇒ロコ初会話(?)です。この頃から安定の「ロコ」呼びです。

このセリフは素直に見ると純粋にロコが何を作るのかをワクワクしてる杏奈ちゃんなわけですけど、色々見た後だとロコがペンキをぶちまけて涙目になることを期待している杏奈ちゃんのように思えたりします。そう…思いませんか?


★「…よかったね」滲みだす杏奈ちゃんの想い: 

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第29弾イベント「甘いご奉仕!バレンタインキャラバン」であんロコは(またしても)同じ中国・四国エリアに配置され、ランダムで起きるイベントで杏奈ちゃんを選択した時に以下コメントをします。


注目すべきは「…よかったね」ですかね。なんで「…よかったね」なんですかね。ロコがどういうことが好きで、それが出来ないことがどれだけ不満であることが分かって、なおかつそれを心配して見ていた人じゃないと、なかなか「…よかったね」って言わないと思いません?

つまりこの時点で杏奈ちゃん「は」少なくともロコのことをかなり深く意識しているということなのです。

杏奈ちゃんがロコを意識するようになったのは恐らく前述の2つのフェスをロコと共に経験したからなんだと思います。そこでロコのパフォーマンスを見て、感づいたのだと思います。「この人は自分と同類だと」。


余談(アルラウネ杏奈ちゃんとカーバンクルロコ):
32段「集まれ!アイドルモンスターズ」でまたしても共演。この異常な共演率、明らかに運営はあんロコを意識しています。間違いないです。

ここでも会話無いんですけどアルラウネ杏奈ちゃん、ミリシタのフランケンロコの覚醒後の絵と合い過ぎると思いません?ロコの方はカーバンクルだけどうさ耳っぽいし…この頃から匂わせてますね…ふーん……

★初めての塩対応&あんゆりロコ

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第46弾「HAPPY★HAPPY★PERFORM@NCE!!」
ミリオン1周年記念イベントと連動して行われたイベントでついにあんロコは会話します。その会話はこれまでのあん⇒ロコ理解に一石を投じる内容でした。

「ロコが、常識的なこと言ってる幻聴が聞こえる…」
私がミリオンに関わったのは大分後なのでこの時のミリオン界の反応を把握していませんが、「杏奈ちゃん!?」みたいな反応であったことは容易に想像できます。いや、だって少し前に「ロコ…よかったね…」みたいな反応をしていた杏奈ちゃんが、基本的に年上には敬語を使う杏奈ちゃんが、いきなりハチャメチャに塩対応ですよ?幻聴って…、ここで多いにあん⇒ロコについて気になる人も増えたでしょう。


★ロコアートへの所有欲:

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第47段「納涼!アイドル夏祭りin港町」。これも記念すべきイベントです。というか一つ前の一周年イベントの杏奈ちゃんの反応で衝撃を受けていたであろうPさん達に立て続けにあんロコを供給したグリー版ミリオン運営はドSだと思います。そういうとこ変わんないですね。

このイベントのあんロコ要素は2つです。1つはバレンタインの時の杏奈ちゃんから継続している「…よかったね」モードの杏奈ちゃんでロコアートが待ち合わせになって認められていることに対して妙に湿度の高いコメントをしています。

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…これどういう目線なんですかね。杏奈ちゃんの方が年下ですけど、なんか妹分とか娘を見守る人のコメントですよね。私が担当に良いことあった時に言っているセリフと同じですし。

この辺の発言を見ていると杏奈ちゃんの中ではロコは見守る対象のように捉えているように見えます。HHPの「常識的なことを言っている幻聴」発言も、ナチュラルにロコを下に見ている=守るべき対象と捉えている発言と考えればそこまで違和感がないです。けどそれだけで終わらないのがあんロコです。

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2つ目のあんロコ要素がこのイベントの肝です。ランタンを欲しいと言った瑞希の発言を聞くやすぐに「私も欲しい」という杏奈ちゃん、1つ前のイベントで塩対応杏奈ちゃんを見た人は混乱したでしょう。「いや、杏奈ちゃん…少し前におもいっきりロコに塩対応していたのに…何故…?」とあんロコのことしか考えられなくなること請け合いです。

あん⇒ロコの推移で言うと初めて杏奈ちゃんがロコアートのことが好きだと明確に描かれた重要なエピソードで、多くの有識者が語っている通り杏奈ちゃんのロコへの想いと、それを表に出すことに躊躇いがあることが示されたあんロコを考察する上でわりと重要なイベントです。

杏奈ちゃんはロコアートが欲しいと思っていました。けどそれを口に出すことは出来ませんでした。そんな中瑞希がロコアートが欲しいと言って、それに便乗する形で声を上げているのです。多分瑞希が何も言わなかったら想いを秘めたまま「ロコのアート…欲しい…」と思いながら祭りを終えて、後悔の残る夏祭りになっていたのです。
(余談ですが個人的にはまかべーは杏奈ちゃんの想いに気づいていたのではないかと少しだけ思ってます)

なんで言い出せないんでしょう?それがあんロコ考察に深みを持たせている要素で、今回のコミュでもまだ解消されていない、あんロコの深淵の一つだと思います。。


余談(杏奈ちゃん出演番組を見るロコ)

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第55弾「激動!アイドル警察24時」
これ共演してないんですけど、杏奈ちゃんがちょい役で出演しているドラマをロコが見ているんですよね…。なおメインの桃子とあずささんに対しては言及ありましたが杏奈ちゃんについては一言も触れていません。逆の立場だったら杏奈ちゃん絶対ロコの出演シーン全撮りして編集してロコのシーンだけ集めたりすると思うのですが。

★闇のあんロコの誕生(多分)

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第58弾「祝祭!クリスマスフェスタ」
運命のクリスマスです。ついに例の台詞です。多くの人間を闇のあんロコに堕としたと思われるこのセリフです。ホントなんなんですかねこのセリフ。

この会話を見た人はどう思うでしょう?
まずは何故?と疑問に思うでしょう。
そして考察をするでしょう。

これまでの会話のピースを組み合わせて、
「ロコに伊織の誉め言葉を伝えたくない」
⇒「ロコのことをわかっているのは杏奈だけでいたい」
⇒「杏奈ちゃんはロコを独占したいんだ…」
っていう連想が働いても不思議ではないですよね?
仕方ないですよね?

「あん⇒ロコの根底には独占欲がある」。これは少なくともこれまでの事象から完全に否定出来る要素の無いかなり強固な推論です。それゆえそこから芽吹いた思想は、根を広げ、ロコを苛めたがる一定割合のロコP達の思想と混合し、闇のあんロコと言われるあんロコ界の一大思想となりました。

闇のあんロコはクリスマスに生まれました。かの救世主のごとく、ひっそりと、東方(日本)の賢者(広義の意味で)達に祝福されながら。

……けど本当にこの杏奈ちゃんのセリフは独占欲なんでしょうか?一つ気になるのは夏祭りイベント。あの時、杏奈ちゃんはランタンを「プロデューサーさんも欲しいよね?」と言っているんです。独占したいという心理がある場合にはおかしなセリフです。

じゃあなんなんだ、というところから私のあんロコへの問いは始まりました。未だ答えは得ていませんがこのたった3行のセリフが私の懊悩の原点です。


・あんロコ冬の時代
クリスマスフェスタであんロコのことを気になった人が増えたと思われますが、そこからあんロコは冬の時代を迎え、次のまともな供給は第96弾イベントまで飛びます。これまで悪めに見積もっても10回に1回はあんロコが絡むイベントが発生していましたが、なんとクリスマスであそこまで思わせぶりな言葉を言わせておいてイベント48個分あんロコ供給はありませんでした。ミリオン運営のドSぶりが分かります。

この間、ほんの少しでもあんロコを感じるイベントとしては、第65弾「甘ふわ♪ショコラハウス」があります。このイベントはアイドルフィーチャリング形式のため、基本的に全員出演なのですが、杏奈ちゃんがメインキャストの一人で色々なステージを巡る動きをとっていました。対するロコはショコラハウスの書斎ステージ作成担当で、特に杏奈ちゃんへの言及はないのですが、書斎ステージについた杏奈ちゃんのセリフが少し気になります。

「オンラインゲームだと…世界中…、つながっている、から…。全部…杏奈の、居場所…だよ…。」
普通に聞けば杏奈ちゃんのゲーム好き設定を生かしたセリフに聞こえますが、オン状態の時ならまだしもオフ状態の杏奈ちゃんのセリフにしてはやけに強気に聞こえます。そこに違和感を感じます。そして我々はこのやけに強気な杏奈ちゃんを知っています。そう、ロコといる時の杏奈ちゃんです。

これはあんロコモードの杏奈ちゃんでは?と知覚した瞬間、そういえば書斎ステージにロコがいたことを思い出し、ロコがいる場所=杏奈の居場所という理解にたどり着くかと思います。

そして恐らくこの「世界中つながっている」というのはそこから先に待ち受ける長いあんロコ冬の時代を迎えるあんロコP達に向けられた言葉で、仮に杏奈とロコが共演していなかったとしても、ソーシャルゲームであるミリオンライブに接続している限り、杏奈とロコは繋がっているから、再び芽吹く時を待つのだ、という杏奈ちゃんからのメッセージなのです。あんロコを信じるものは救われます。

★あんロコは希望である

第96弾「アイドルスペースウォーズ EpisodeⅣ 放たれた希望」。ここでようやくまたあんロコが世に解き放たれました。イベントタイトルとの親和性も高いのであんロコ=希望ということが分かってしまいますね。

さて、このイベントでも相変わらずあんロコ間の会話はありませんが、割とあんロコ要素満載です。

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まずは杏奈ちゃん側のセリフ。ここでは杏奈ちゃんがロコの作ったものを嗅ぎ取る能力が非常に優れていることが描写されています。これはロコランタンで示された「杏奈ちゃんはロコアートが好き」の延長戦ですね。ただ好きなだけでなく、ひよこ鑑定士のごとくロコ製のものを分別することが出来る能力を杏奈ちゃんが獲得しつつあることが示されています。

そう考えると「あ…ロコのサイン…入ってる。」っていう台詞もどこかわざとらしいですね。多分この後に「…まぁ…杏奈はわかってたけど」とか言い出すんじゃないですかね。

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続いてこのスペースウォーズでの設定であんロコが同じ連合軍の研究開発部隊に配属されているということも特筆すべき点ですね。前述しましたが、やはり「ロコがいる場所が杏奈のいる場所」ということを示しているのだと思います。二入とも戦艦を作っているような描写もありますので、二人で一緒に同じものを作っていたこともありそうだと容易に想像出来ます。二人の共同作業はどんな感じだったんですかね。眺めていたいですね。

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最後にカード絵。杏奈ちゃんとロコのスペースウォーズのカード絵は実装時期は違うのですが、妙に親和性が高いというか、並べると、こう、なんか、その、ねぇ?

・杏奈にコテンパンにされるロコ

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「765プロ全国キャラバン編 シーズン6 」時期的には99〜105弾の間のイベント。このイベントもあんロコに溢れたイベントです。いろんなあんロコが楽しめます。

まずは掛け合い。一緒にゲームをしているあんロコです。これも初めて一緒に遊んでいる描写がされているという普通なら心温まるエピソードになるのですが、描かれているのは杏奈ちゃんにコテンパンにされるロコです。

杏奈ちゃん…ホント…。他の子には一緒に楽しめるようにするのに…ロコ相手の時はどうして…。ロコに対しての嗜虐心って言われても否定できないよ…。まぁロコを前にした杏奈ちゃんは全力を出すしかないんだと思うけど。

★普通に仲良しあんロコ

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続いて特定のお仕事を規定回数成功させることで解放されるショートストーリー。ロコ考案のサバイバル豆まきを純粋に楽しみしてはしゃいでいるあんロコ。

ここあんロコと静香ちゃんが本当に仲良さそうで好き。杏奈ちゃん一人でロコについて語る時はやたら湿度高いし、ロコと二人っきりの時とかは基本塩対応かエモエモですけど、なんか静香ちゃんがいる時は普通の友達のようなテンションに見えるんですよね。なんでだろう。静香ちゃんお誕生日が9月で一番下だから二人ともお姉さんモードになって変に張り合わないからかも知れない。オークロで常連さん役がロコだったら、それはそれで素敵なあんロコになっていたかもしれないなぁ。静香ちゃんとロコが同学年のアート仲間で、杏奈ちゃんがロコに一目ぼれしちゃうみたいな話だったら今頃あんロコP達は消し飛んでいたかもしれないなぁ…。

★あんロコ初遊園地デート

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そしてキャラバンイベントの最後は遊園地デート。デートとは女の子同士で遊びにいくことで別に恋愛感情の有無とか関係無いというのは、まず注釈が必要と思いますが、このイベントであんロコは二人っきりで遊園地デートしました。

ことの顛末はこうです。
 あんロコ静香で遊園地に遊びに行くことになり引率でPがついてくる。
 ↓
 遅れている静香を待っている間に杏奈ちゃんが風船を配っている熊の着ぐるみに惹かれてしまう
 ↓
 ロコが熊が配っている風船を貰いに行こうとして、 それに杏奈ちゃんもついていく
 ↓
 人混みで杏奈とロコを見失うP
 ↓
 あんロコ引率無しで二人っきりで遊園地デート
 (ついでに静香ちゃんとPも遊園地デート)

…この流れ、不自然だと思うんです。遊園地は人混みが凄いことは凄いですが、元の場所に戻った時に相手に気付けないほどには流石になりません。それに後で静香とPに再会した時も、「やっと会えた」みたいなコメントはありません。またそもそもこの二人は人混みが苦手な子達なんです。それが人混みを掻き分けてでも風船を貰いに行くでしょうか?

「わざとはぐれたんじゃないか」って邪推してしまいます。個人的にはPと静香を二人っきりにしてあげようと思った説を推したいです。二人とも静香ちゃんに対してはお姉さんぶる傾向があるので。

けど最初はそれがきっかけで、いいことしたとか思っていた杏奈ちゃんが、ふと気づいたらロコと二人っきりで遊園地データすることになったことに気付いてもじもじしていたら「ロコ達はロコ達でエンジョイしましょう!」って手を差し伸べてくるロコがいて、「…ロコやっぱりずるい」ってなって顔真っ赤にしながらロコの手をとる杏奈ちゃんがいるといいと思いませんか?私はいいと思います。

・静香ちゃんのお姉ちゃんなあんロコ

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第104弾「最高潮!メトロポリスライブ」。杏奈ちゃんに教えて貰ったゲームアプリで遊ぶロコ。そして相変わらず静香ちゃん相手だとお姉ちゃんモードなあんロコ。

キャラバン中のイベントのため、連動して静香ちゃんと絡むのは不自然ではありませんが、ここまであんロコのお姉ちゃんムーブが続くとそこに何かしらの意味があると思われます。

あんロコと静香ちゃん。一見あまり共通点が無さそうですが、芯の部分では「己の持つ力で現状を変えたい」という願望が共通しているように思えます。つまりこれが何を意味しているかというと、いずれあんロコがアライブファクターみたいに己の全てをぶつけ合うような楽曲を歌うということです。

なおロコが関わることで頻出する「みんな」構文もあるため、杏奈ちゃんのセリフは「今度は、ロコ…一緒に、やろう…ね…♪」と読み解くのが正解な気がします。

・余談(タコとロコ)

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第120弾「ワッショイ!アイドル夏祭り」。完全に妄想の域を出ていませんが、このイベントでタコと格闘する杏奈ちゃんは、ミリシタで最近実装された人造人間ロコがモンスターであること、覚醒前の槽にいる時の状態がにゅるにゅるしそうなこと、タコとロコって文字が似ていること(コしかあってないが)、今回で喧嘩していることとかを総合すると、今思うとあんロコ案件だったのかも知れません。

・余談(実は6thライブのじぇりぽはあんロコ案件だった説

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第127弾「華麗!ジェントルレディライブ」にて杏奈ちゃんは男装します。6thライブでロコプロデュースのじぇりぽは男装したタップダンサーさんと共にステージに立ちました。つまり6thライブであんロコはあったのです。

・余談(ロコとゲーム)
132弾イベントと133弾イベントの間に「アイドルゲームフェス2016」というイベントがありました。これは全員参加のイベントで色々なアイドルのセリフを聞けるのですが、ここでロコはロコがプロデュースしたゲームで、ロコワールドをクリエイトしてみたくなりました♪」というのですが、これなんか完全に今回のあんロコ案件ですね。

・あんロコは運動が苦手

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第133弾「秋を満喫! ミリオンオータムフェア」 。同じく運動が苦手な杏奈に「縄跳びはもっと高さを意識して!」みたいなことを言ったら、マインドヨーオウンビジネス的に「バドミントンはしないの?」と返されたことがわかる一コマ。

お姉ちゃんモードで「まったくアンナは仕方ないですね♪」みたいな感じで多分ドヤ顔でアドバイスしたと思うのですが、まぁそんなロコの顔を見たら杏奈ちゃん絶対塩対応するよね。

この辺の心理は、杏奈ちゃんは「…ロコには負けたくない」って思ってると理解するのが個人的にはしっくりきます。逆にロコ側は「アンナはロコのリトルシスターですから!」みたいに思ってると思うのです。

多分トレーニングの一環でグラウンド◯周みたいなことがあった場合に、2人は周りより遅れてしまって、ロコは杏奈ちゃんに「アンナ!一緒に走りましょう!」とか言って仲良く走ろうとするんだけど、杏奈ちゃんは静かにペースを上げると思うんですよね。

・余談(ロコと白雪姫)

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147弾「4周年‼ミリオンメモリアルミュージカル」で杏奈ちゃんは白雪姫の魔法の鏡役を演じます。そこでこんなセリフを言います。
「この世で、一番は、…白雪姫……です。明るくて、元気で…笑顔がカワイイ…。」
イベントでの配役では白雪姫はのり子なんですが、この杏奈ちゃんのセリフ、思い浮かぶアイドルがいますね?そう、ロコです。

以前は、なんとなくそういうオーラを感じるだけだったのですが、今年実装されたロコのカードをみると気づくことがあります。

このモンスターロコ、森の中で七匹(羽)の動物に囲まれているんです。まるで森の中で七人の小人に囲まれた白雪姫のように。つまりロコ=白雪姫です。そしてそれを上記の杏奈ちゃんのセリフに代入すると、全く違和感のないセリフになります。実に3年半ぶりにあんロコ案件であることを匂わせてくるミリオン運営の高度な手腕に敬服しか出来ません。


・初のロコアートデレ(グリーラストあんロコ)

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第167弾Precious Days!ミリオンシアターライブDay3」。グリーでの最後のあんロコです。初めてロコを前にしているのに塩対応一切なしで、素直にロコアートをカラフルで面白いと褒めているという案件です。

この頃にはもうグリーは終焉へと向かっていました。それを察したのかやたらロコにやさしい杏奈ちゃんが描かれています。ポイントは微妙に噛み合っていない点ですかね。杏奈ちゃんがいろいろなわだかまりを解消して、素直にロコに接していても、何故か噛み合わないというのがこの二人の関係を象徴しているようにも感じています。


★あんロコ新時代(ミリシタ)

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グリーが終わった途端、今までのあんロコの蜜月なんて存在しなかったかのように冬の時代を迎えます。ミリシタリリースは17年6月ですが、ミリシタでの初あんロコは18年3月ロコ誕生日までお預けでした。

ホワイトボードにいじらしく「ゲームも……する?」って書いている杏奈ちゃんが哀愁を誘います。他にホワイトボードに書いているのが貴音 (ARRIVEで共演)、千鶴さん(メインコミュで共演)、すばるん(メインコミュで共演)とロコとのかかわりの深いメンツの中に、ひっそりと杏奈ちゃんがいるところがあんロコですね。

なお現時点ロコから杏奈ちゃんへのホワイトボード言及はありませんが、ホワイトボード絵は全てロコが書いているという風に仮定すると毎年杏奈ちゃん宛にメッセージが込められているとも考えられます。

★ティーチャーロコ

https://twitter.com/imasml_theater/status/1126049099298435074?s=21

4コマでの共演。お勉強が出来ない杏奈ちゃんにロコが教えるという内容です。あんロコ飢餓状態のミリシタにおいての貴重なあんロコで、比較的ロコに対してまともな対応をしている杏奈ちゃんが割と珍しい程度にしか当時は思いませんでした。

ここで注目すべき点は杏奈ちゃんがロコ語を理解出来ていないという点です。それはグリー時代の文脈からするとおかしくないのですが、2019年から始まったオファーによって我々はすでに杏奈ちゃんはロコ語を誰よりも理解できることを知っています。何故杏奈ちゃんはロコ語を理解出来ないような描写なのでしょうか?

推測に過ぎませんが、これは「この時点では杏奈ちゃんはロコ語を理解できていない」=「あんロコはあまり親しくない」という風に捉えるのが自然のように思えます。

苦手な勉強が絡むことだからいくらロコの言葉といえども理解出来なかったと捉えることも可能ですが、単純にそれだけであればグリー時代の杏奈ちゃんなら「ロコ…何言っているかわからない…」って言うと思うんですよね。そういうことを言わないっていうことは、ミリシタになってから明確に絡みもないため、この時点でのあんロコの距離感がそういうものだったと解釈すべきと思います。

そして、そこから前述のロコ誕生日のホワイトボードの杏奈ちゃんの書き込みのことを考えると、この時の杏奈ちゃんは「ロコ…さん…と仲良くなりたいけど…どうしよう…と、とりあえず…ホワイトボードに何かいてもいいんなら…誘ってみよう、かな…」と人付き合いが苦手な杏奈ちゃんが、基本的に受け身な杏奈ちゃんが、勇気を振り絞って書いたんだという風に思われます。

ここでゲームに誘っているところが憎いですね。グリー時代、杏奈ちゃんとロコが一緒に遊んでいる姿は基本ゲームをしている時のものです。だから世界線が変わって、ロコとの色々な思い出とかを忘れてしまっても、なぜかロコとの楽しい思い出としてゲームをしている時の光景が杏奈ちゃんの魂のどこかに刻まれていて、それを追い求めて「ゲームも……する?」って書いたんです。…泣いちゃう。

★Chrono-Lexica(初ユニット)

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ミリシタリリース2周年目、あんロコの火が風前の灯になっていたところでそれは発表されました。ミリシタでは「あんロコなんてないよ」とでも言わんばかりにあんロコに日があたることがほぼありませんでしたが、MTWという新シリーズの発表会であんロコP達は目を見張りました。

「発表された新ユニットにあんロコがいる!」

発表された瞬間の喜びは覚えています。私は4thから参戦なのでほぼミリシタからと言っていい人間です。それゆえあんロコに目覚めた時には既にあんロコ不毛時代のミリシタになっていたのです。なので乾く心に潤いを与えるために過去の文献を読み解き、「この発言はこういうことなんだ…これはあんロコだ…」「ロコは反転するとCO…つまり一酸化炭素…ロコは世界に遍在いている…つまり杏奈ちゃんが存在していればあんロコになる…」と幻覚を見ていました。流れ星を見ては「何かの間違いであんロコ同じユニットにならないかな…」と心の中で祈っていました。そうしたら来ました。

キーヴィジュアルで真逆の位置にいるあんロコを真っ先に捉え、画面中央にいる百合子、瑞希、昴について認知が遅れたあたりに、人間の認知バイアスの凄さを体感したりしましたが、何はともあれあんロコが同じユニットにいて歌唱するという夢に見た光景が具現化したわけです。贅沢をいえばデュオ歌唱とかなんでしょうが、あんロコを渇望していた身からすれば、同じステージにあんロコが公式で立って、声を合わせてくれるだけで感無量です。「光あれ」とロコは言いましたが、今思えばこの瞬間あんロコはミリシタにおいて顕現したのです。

なお「コミュで何話すのかな!杏奈ちゃんがロコを縛ったりするのかな!伝聞でしか知らない塩対応杏奈ちゃんを遂に見れるのかな!」と異常に膨らんでいた期待は、杏奈ちゃんとロコの掛け合い無しという結果で、それは少し悲しかったです。まぁ、今思うと「あえて」なんでしょうけど。そうやって思わせぶりな態度で期待させて、それなのに応えてくれなくて、違う子にばっかり構って…ミリシタ君は杏奈ちゃんから見たロコのようにあんロコを渇望する人々を翻弄していました。

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だけどあのコミュ、なんかロコが喋っている時に杏奈ちゃんロコの方をガン見しているように見えるんですよねぇ…。多分ロコにずっと喋りたいんだけど、どうしても勇気が出なくて、ただ見ちゃったんだろうなぁ…。あの頃はまだ一緒に遊んだりするような仲じゃなくて、ロコは「アンナ!」って呼ぶんだけど、杏奈ちゃんは年上だしロコ「さん」としか呼べなかったんだろうなぁ…グリー時空だと最初に一緒にバンド組んでますからねぇ…そこで距離が近づいたから最初から「ロコ」呼びだったんだろうけど、ミリシタでは同じステージに立てたのはここが初めてですからねぇ…。ふふふ…

・夏祭りあんロコ(あんロコ生誕祭)

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そして突然「死」が訪れます。
MTWで同一ユニットになれたのに会話が無かったことから、「ミリシタ時空ではあんロコは無い」と多少諦め気味だったところにいきなり致死量の一切の希釈の無い純粋なあんロコが供給されました。

ただ感謝。光あれとロコは言いました。
本当に光がありました。
ガシャ更新に気付いた瞬間、副業中でしたが悲鳴を上げました。まずそれが現実なのかの把握に時間がかかりました。夢だと思いました。夢ではありませんでした。気づいたら泣いてました。周りに人がいなくてよかったです。

多分後にも先にもゲームの内容更新でここまで心揺さぶられることはもう無いです。似たような待ち望んでいた更新としては今年のマイペースユニットフェスがあったりしますが、あちらは可能性濃厚で最悪3回天井を迎えてもいいと完全に覚悟完了していたので大丈夫でしたが、夏祭りあんロコは身構える余裕なしで突然脳裏に叩きつけられたのでPTSDを発症するレベルの衝撃だったと思います。よくライブで崩れ落ちる人を見ていて、「凄いなぁ。自分はああいう風になることは無いんだろうなぁ」と思っていましたが、なるものですね。脳に臨んでいたものを想定異常の濃度で覚悟無しに叩きつけられると人間は壊れる。そう実体験として理解しました。私がこんな頭のおかしい長文を書くに到ったのも、恐らくあの時の衝撃が今でも脳の中を駆け巡っており、脳の大部分がいまだにあんロコを中心に動いているからです。ミリシタ君本当傷害罪で訴えたい。

このカード/コミュの良さについて語るとまたそれだけで1万文字は軽く書いてしまうので、要点だけ絞って書くと、


1)杏奈ちゃんの表情
やばい。今まで6年間、こんな表情したこと無いじゃん。なにこの道足りた幸せそうな顔。隣にロコがいるから?そうなんでしょ?どれだけ…どれだけロコのことを…


2)ついに解禁されたロコ呼び
これは時系列的にはこのカード実装後にわかることですが、Chrono-Lexica結成時点ではロコさん呼びだったんです。それがグリー時空での「ロコ」呼びになっているんです。ユニット活動を通して、仲良くなって「ロコさん」から「ロコ」になったんです。

そして元々ロコさんであったことからなんで杏奈ちゃんはロコを「ロコ」と呼ぶんだという疑問が再び生じます。グリー時代の推移を見ると、杏奈ちゃんがロコを庇護対象としてナチュラルに下に見ているからのようにも感じますが、このカードの幸せそうな杏奈ちゃんを見るとなんかそれだけには思えません。色々な思いを込めた「ロコ」なんだと思い知らされます。

3)二人の再開が夏祭りだということ
夏祭りとあんロコといえばロコランタンです。このカード実装前のWorkingイベントでも書かれた一幕です。あのイベントは初めて杏奈ちゃんがロコアートのことが好きであることが示され、ロコが喜ぶという、あんロコの両方が幸せになれたある意味幸せなあんロコの始まりのコミュです。それと呼応させるかのように夏祭りなのです。あんロコを世界が祝福しているということです。

4)人混みの中の2人の世界
人混みが苦手なのにロコが一緒だから平気だった杏奈ちゃん。喧騒の中、自分の好きなものをロコに見せる杏奈ちゃん。描かれたのはお祭りの喧騒の中なのに、まるで世界に二人しかいないかのような絵でした。これ、「ロコが一緒にいる時はロコのことしか見えない杏奈ちゃんの深層心理」を描いた絵だと思うのですよね。…まぁだからこそ杏奈ちゃんの幻覚説が生まれる余地が出来たのだと思いますが。

5)ロコと杏奈のゲームという接点の萌芽
杏奈ちゃんとのふれあいコミュで射的に夢中になるロコが描写されます。射的というところがポイントですね。グリー時代、あんロコはサバイバルゲームで共に遊ぶ描写をされています。ミリシタ時空ではまだそんなに一緒に遊んで無いようで、杏奈ちゃんは「なんか、楽しそう…」程度のことしか言わないんですが、これはこれからあんロコが共に遊ぶようになるとい暗示であると思われました。そして実際そうでした。ミリシタ本当にどこまで考えているか分からないです。今書いていることなんて、もはや妄想の域のこじつけなのに、意外と合っているし…。まぁ、ラストアクトレス以降ミリオンの伏線を張る能力は怪物だと認識してはいますが。

6)スキル名

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「この達成感をあなたと」
多くを語りません。多分これが杏奈ちゃんのロコへの想いです。そして今回のロココミュのロコのセリフを思い出しましょう。この文書いててまた泣きました。良かったね…本当に良かったね…

とりあえず重要そうなのは以上です。覚醒後杏奈ちゃんについても書きたいことあるんですけど自重します。色々書きましたけどミリシタで離れ離れになった2人がよりを戻す様は尊い。ただ尊い。それが全てだと思います。

なんというかグリー時代でも色んな絡みがあったんですけど、ここまで杏奈ちゃんの内面に迫ったのは初だと思うのです。そしてここから先怒涛のあんロコ爆撃が始まります。

※余談:
この夏祭りあんロコはキリスト教のイコンである受胎告知の構図だと思うんですよね。詳細は以下。これからあんロコを大量供給しますという運営からのメッセージのように思えます。

https://twitter.com/kevinfresearch/status/1200368890741575680?s=21

・ロコの言ってることはわかる杏奈ちゃん

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オファー機能。あんロコのために出来たんじゃないって思ってしまうぐらい濃厚なあんロコ。

まず杏奈⇒ロコのオファー。確かオファー実装の初期ラインナップの内の一つだったように思います。それでいきなり出てきたセリフがこれ。

お勉強苦手な杏奈ちゃんがロコ語を誰よりもわかってるってどういうことなんですかね。魂レベルで理解してるってことですよね。そんなのもう双子じゃん…あんロコは姉妹…鏡合わせの姉妹…。ミラージュミラージュのMVで絶対あんロコを鏡合わせで歌わせるんだ…、って一息で妄想が進むグレイトなあんロコです。

あと大事なのは「すごいな」ってとこだと思うんです。何気に杏奈ちゃんがロコについてこう述べるのは初です。ロコアートを褒めたりとかはあるんですが、ロコ自身を褒めるのはここが初だと認識しています。グリー時代にはなかなか見せてくれなかった、杏奈ちゃんのロコへの想いが漏れ出してきています。


・アンナが自分の世界を理解してくれて喜ぶロコ

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続いてロコ⇒杏奈オファー。これも今回のコミュに向けての伏線ですよね。

このオファーのセリフは何気にミリシタになってからロコが初めて杏奈について言及したセリフです。そこでこのセリフです。ミリシタでのあんロコは圧倒的に杏奈ちゃんからの言及しかなかったのです。それでもよかったのです。仮に杏奈ちゃんの幻覚だったとしてもあんロコが見られるなら、それで…。

そんな中でこのセリフです。あん⇒ロコが、あん⇔ロコに変わる第一歩のセリフです。

このロコの喜びは「アンナが自分に近づいてくれた!」って喜びだと思われます。なんで近づいてくれて嬉しいのでしょう?それは仲良くなりたいからです。ロコは杏奈と仲良くなりたいんです。けど、杏奈ちゃじゃないけど、それを「仲良くなりたい」とは言えずに「アンナがロコナイズされたってことですよね!?」とPに言うんです。

…いや、杏奈ちゃんに言ってあげなよ。多分言われた瞬間に顔が赤くなって、顔背けて「…そんなんじゃないから」って言うから。それでロコはロコで友達付き合いに慣れてないから「あ…ソーリーです…」とか言っちゃってお互い仲良くなりたいのに、変な距離が出来るから。駄目じゃん。けど、多分この時のあんロコはそうなっていました。夏祭りでデートしたとしてもそんな距離感だったと思います。そう、この時までは。


・ぎゅむ

https://twitter.com/imasml_theater/status/1196352845802397696?s=21

夏祭りあんロコ以降過剰供給で死にそうになっていたあんロコ界に送り込まれた兵器。imaさんは絶対ドS。
ここであんロコは急速に接近したと思われます。先ほど書いたロコが杏奈に仲良くなりたい(意訳)といった場合の顛末ですが、多分この4コマの後だと変わります。

まず「みんな」構文。
「みんな心配してる」=「杏奈が心配してる」
ということであることに予断の余地がないのは周知の通りです。みんなが学校生活について喋っている時、ロコが居心地悪いのはわかります。けど杏奈ちゃんはどうなんでしょう?グリー時代の学校生活の描写見る限り、決して辛い感じでは無いと思うんです。だからみんなの輪の中に入っててもおかしく無いと思います。けどロコがいないことに気付いて探しに来てしまうんです。

別の解釈として杏奈ちゃんも輪に入れなかったと捉えることも出来ますが、それだと「心配してる」という言葉が不自然です。自分も輪に入れなくて居場所を探してるんなら、「こんなところで何してるの?」だけで終わるはずなんです。そうじゃ無いのでこれは杏奈ちゃんが「わざわざ」ロコを探しにきたという構図です。そして一人で来ているということは、多分みんなにはロコを探しに行くとは言ってないんです。この「みんな」がどこにかかっているのかは分かりませんが、仮にシアターのみんななら一緒にロコを探しに行くはずですから。

多分杏奈ちゃんは最初みんなと普通におしゃべりしててそこでふと「あれ…ロコがいない…」ってなって、それで思い当たることがあって心配になってみんなには「杏奈…手…洗いに行く…」とか言って離れたんです。ロコがちょっといなくなっただけでそんな心配をしちゃうなんて…杏奈ちゃん…まったく…

そして見つけたロコは恐らくは杏奈ちゃんの想像通り一人で気まずそうに寂しそうにアートを作っていました。そこで杏奈ちゃんはどうするか?

…何も言わずに、ただ、隣に座りました。

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………ナニコレ?
具現化した幸福の形をした死?
夢?私の妄想?走馬灯?
そういえば夏祭りあんロコで死んでた。
あ、天国か。
ならおかしくない。
出来れば現世であんロコにアライブファクターみたいなデュオ曲が提供されてから死にたかったけど、死後の世界で幸せな光景が見れるなら死ぬのも悪く無い。…そんな気持ちになりました。そりゃトレンドに「あんロコ」って出るよ。

この時の杏奈ちゃんの対応は100点満点どころか100万点ぐらいあげたいぐらいのパーフェクトを超えたゴッドコミュだと思うのですが、
「何をトークしていいかわからない」
っていうロコに対して
「わからなくてもいいよ。側にいるよ」
ってトークせずに返しているわけですよね。
神か…
この瞬間あんロコを信仰することが決まりました。元から信仰してましたが。


その後のロコの「…アンナ戻らなくていいんですか…?」がまたいいんです。このアンナの前の三点リーダが。この三点リーダで、ロコがまだアンナの反応を探っている心理がわかって、まだロコは杏奈ちゃんとの関係に対して踏み込んでいいのか迷っていることがわかるんです。

そして、それに対しての杏奈ちゃんの回答が「ん…」。
「ん…」です。これを聞いた時のロコの喜びを想うと涙が出てきます。ロコは、自分が本当は友達が少なくて、本当に自分なんかがアイドルでいいのか本当は不安もあったんだと思います。アイドルの時には弱みを見せないように頑張っていたんだと思います。そんな自分を、あんまり見せたくなかった自分を、そのまま杏奈ちゃんは「ん…」と受け入れたんです。このロコの喜びが今回のロコの想いに繋がっていると思っています。

この4コマのタイトルは「いっしょ」です。
色々な「いっしょ」に、これまでのあんロコの全てにかかった最高のタイトルだと思います。

・素直になれない杏奈ちゃん

https://twitter.com/imasml_theater/status/1248807987646468096?s=21

こうしてあんロコは見事世界に根付いたわけですが、あんロコはまだ一緒に遊ぶようにはなってないことが杏奈ちゃんの2周目コミュでわかりました。

このコミュ、杏奈ちゃんの横にロコと亜利沙という個人的に杏奈ちゃんの内面に一番近いと思っている二人が並んだコミュで、これまた殺意の高いコミュなのですが、ぎゅむの後の割には杏奈ちゃんのロコに対する距離が遠いです。

まず杏奈ちゃんがロコにぎゅむってないです。「なんで!ぎゅむって!ほら!もっと寄って!」とどうしても思わずにはいられませんが、冷静になって考えると他の人が見ている前でぎゅむるのはTPOに反するから駄目なのだと思われるので仕方ないです。…まぁ要はぎゅむは二人だけの秘密、ってことだよね…そういうことだよね杏奈ちゃん…ふふっ…分かっているよ…


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あとはロコが杏奈ちゃんに「そういうことですよね?アンナ」と言ったのに「え…。何言ってるか、よくわかんない……。」と返します。

…まったく、という感じです。変な意地張っちゃって、という感じです。杏奈ちゃん?もう、皆分かっているんだよ?ロコ語、他の誰よりも分かっているんだよね?ロコが何を言っているか分かっているんだよね?単純に喋っている英語を日本語で理解しているってだけじゃなくて、その裏に潜むロコの気持ちもわかっているんだよね?ロコの「アンナとフレンドになりたいです!」という気持ちに気付いているんだよね?ロコが「そのゲームは、そんなにインタレスティングなんですか?」って言ったことは別にゲームに対して興味を持ったんじゃなくて、「アンナと一緒に遊びたいです!」って言っているのと同義だって分かっているんだよね?そして分かっているから、ロコがそう思っていそうだって思ったから、それがずっと願っていたことだから、信じられなくて「え…。何言っているか、よくわかんない…。」ってなるんだよね?そんな指つんつんさせちゃって…。まったく…もう…可愛いね…。

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そして、大好きなゲームもせずに、応援してくれるファンの人たちに喜んで貰えるか不安でひたすらにレッスンをする杏奈ちゃん。…これもね、当然杏奈ちゃんはファンを大事に思っているし、自分の実力に対して自身が無いっていうアイドルとしての杏奈ちゃんの心理を表しているコミュなわけですが、ロコの期待に対して不安になっている杏奈ちゃんの想いも重なっていると思うのです。

杏奈ちゃんはロコの「友達になりたい」っていう期待に多分気づいています。けど、杏奈ちゃんはまだ自信がないんです。だって杏奈ちゃんはアートのことが全然わからないから。友達になっても、ロコが杏奈のことを本当に面白いと思ってくれるかなんてわからないから。ロコが辛いときは考えるより先に体が動いてしまった杏奈ちゃんだけど、普段は違うんです。怖いんです。ロコに近づきたいけど、ロコにつまらないって思われる方が怖いんです。

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けど、コミュの中でPがアイドルの杏奈を褒めた後に、ロコから「ロコも同じ気持ちですよ、アンナ!」って言われて、多分そこでふっ切れたんだと思います。今回のロココミュ、あんロコが一緒にゲームしていますけど、それは多分このコミュを通じて成長した杏奈ちゃんから勇気を出して「ロコ…ゲームも……する?」って言ったんだと思います。それを言った時の杏奈ちゃんの顔と、言われた時のロコの顔を妄想すると幸せになります。きっと杏奈ちゃんは不安を必死に抑えた顔で、ロコはずっと待っていた言葉にふにゃふにゃになって喜んだんだろうなぁ…はぁ…あんロコ…尊い…

2)今回のコミュで示されあん⇒ロコへの想い

はい。というわけであん⇒ロコの歴史を振り返りましたが、今回コミュ本編で示された杏奈ちゃん側の想いに関しては以下セリフがやはり肝なのではないかと思います。

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「ロコは、すごいな」
これはこれまでも何度か提示されてきています。グリー時代のロコアートについてのコメント、ミリシタオファーでのロコの視点についてのコメント、他の杏奈ちゃんのロコに対してのセリフもロコに対する尊敬の念を感じます。しかしその尊敬はロコの内面というより、ロコのアーティストとしての能力、想像力や分析力、技能などについてのコメントのように表面的には今まで見えていました。

しかしここでミリシタ君はまた爆弾を仕掛けてきました。
今回、「ロコは、すごいな」に続いた言葉は「ちゃんと、自分の気持ち…言えて…」です。

私は杏奈ちゃんのロコへの尊敬の念の根幹はこれだと思っています。この一言がずっと、ずっと、ず~っと聞きたかったんです。

ロコと杏奈ちゃんは共通点が多いですが、違っています。何が違うか?最大の違いはロコはロコのままアイドルとして世界に向き合っているのに対して、杏奈ちゃんはそうではないということだと考えています。

杏奈ちゃんは素の自分には全然自信がありません。だからスイッチを切り替えるように別人格のようなアイドルモードを作り出し、それで世界と向き合っています。それはそれで凄いことなんです。誰にも見られず一人でアイドルの練習を行うような想いはなかなか持てません。けど、杏奈ちゃんは本当はそれに罪悪感のようなものを感じているのだと思います。アイドルの自分がどれだけ評価されたところで、素の自分が評価されているわけでは無いと考えていると思います。だからメインコミュ2周目では身を持ち崩しそうなほどにレッスンに力を入れたんです。

この杏奈ちゃんの素の自分で世界に向き合えていないということに対する後ろめたさは、ソロ曲でも示されていて、
 1曲目「本当の私から みつめるあなたは遠すぎるの」
 2曲目「裏側にいる「私」」
という表現になっています。

そんな杏奈ちゃんにとってロコってどう見えるのでしょう?

常にロコのまま、アートという自己表現でステージに立ち、時にはロコナイズと称し周りの物を自分色に染め上げるロコ。

…そんなの憧れてしまうしかないです。だから「ロコは、すごいな」「ちゃんと、自分の気持ち…言えて…」という台詞になるんです。杏奈ちゃんはロコのファンなのです。

この視点に立つと今までのあん→ロコの謎も見えてきます、
 ・ロコが楽しめていることを喜ぶ杏奈ちゃん
 ・普通のことを言うロコに違和感を感じる杏奈ちゃん
 ・自分からランタンが欲しいと言えない杏奈ちゃん
 ・ロコが喜ぶと思っても伊織のほめ言葉をロコに伝えられない杏奈ちゃん
 ・ロコが作ったものならすぐ気づく杏奈ちゃん
 ・ロコ相手には手を抜けない杏奈ちゃん
 ・遊園地でロコの後を思わず付いていってしまう杏奈ちゃん
 ・遊びたいとは直接言えなくてホワイトボード越しに伝える杏奈ちゃん
 ・同じユニットに配属されてずっとロコを見ちゃう杏奈ちゃん
 ・ロコと一緒の時にはロコのことしか見えない杏奈ちゃん
 ・ロコと同じ場所にいたい杏奈ちゃん
 ・勉強は苦手なのにロコ語は誰よりもわかっちゃう杏奈ちゃん
 ・ロコの思いに気づいても、自分に自信が無くて戸惑っちゃう杏奈ちゃん

これらの動きの全てが「自分なんかじゃ釣り合わないと思ってしまうほど大好きな推しを見ているときのファンの心理」だと考えると個人的にはしっくり来ます。杏奈ちゃんはアイドルでありアーティストである伴田ロコのファンなんです。

「ちゃんと、自分の気持ち…言えて…」
この台詞を見たときに、自分の中のあんロコ理解のピースが、グリー時代からずっと連綿と続いてきたあんロコの全てが、カチッと嵌った気がしました。世界と繋がった感覚と言ってもいいです。一は全であり、全は一、私は世界であり、世界は私、森羅万象一切には縁があり、因果は発散しながらも収束する、故に私とあんロコは繋がっており、世界はあんロコと繋がっており、視点を変えれば世界はあんロコで回っていると理解出来ました。目にするものは全てあんロコで、耳で聞くものは全てあんロコ、口から出る言葉の全てはあんロコへの祈りであり、私は世界があんロコであることを知っている。この世に争いがあることも胸が痛いことですが、それもまたあんロコ。恋人たちが語り合うことも、それもまたあんロコ。万物は流転し、あんロコも流転する。けど生まれ変わってもあんロコはあんロコであり、仮にあんロコがあんロコで無くなったとしても、いつかまたあんロコになるということ。それを理解し、それに歓喜し、それに嗚咽し、それに祈りを捧げます。あんロコとは祈りです。

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あとここも良いですよね。喧嘩した後に二人とも歩み寄るわけですが、直接あって仲直りじゃなくて、面と向かったら素直になれない二人だからなのか、「ごめんなさい」とかのメッセージじゃなくて、ただ一緒に居たかった場所であるゲームに招待するというロコの動き。それを受けて、本当に嬉しそうに笑って、「ゲームに招待された」みたいな表現じゃなくて、「ロコの世界」って表現する杏奈ちゃん。

杏奈ちゃんがどれだけロコの作ったものを大切にしているかがわかる素敵な表現だし、たぶんロコが目の前にいたら絶対に言えない台詞だと思います。ロコに聞かせてあげたいよね。絶対めちゃくちゃ喜ぶと思うんですよね。

まぁ面と向かっては、このコミュを経た後の杏奈ちゃんだとしても絶対言えないんでしょうけど。でも多分一緒に遊んでいるときの表情とかで杏奈ちゃんの思いはロコに伝わっちゃうよ?そういうの無駄なあがきって言うんだよ?でもロコはロコで慣れてないから、杏奈ちゃんの想いには気づけないんだろうなぁ…。だってステージ後のコミュで杏奈ちゃんの「ん……よくわかんないから、戻る、ね。」に対して「そんな~!」って言ってますからね。あんなのあんロコを外から眺めている人間からすると「…はぁ、『よくわかんない』ね。『ロコの気持ち伝わった』ってことね。杏奈ちゃんも杏奈ちゃんだけど、ロコもロコだね。気づきなよ」としか思えませんからね。けど、このときは気づかないんだけど、数年後にお互いもっと成長して、お互いの気持ちがわかるようになった頃に、ロコが「そういえば、あの時のアンナが言ったことは…」とか気づいて数年越しに話し振って、杏奈ちゃん真っ赤になるんだろうな…。数年経ってもロコは杏奈ちゃんのそういうところ踏み抜きそうですよね。ふふ、可愛い…。

3)あんロコ因果応報

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今回のあんロコはコミュ冒頭からケンカしてましたけど、あれ多分はじめてのケンカだと思うのです。いおまこのケンカのような洗練されたケンカではなく、お互いにケンカと認めることすら出来なかったですから。それが、一回仲直りしてからは、杏奈ちゃん側はステージ前後の両方でロコに文句言うようになっているんですよね。これは凄い事です。

今回のコミュはロコのコミュですけど、杏奈ちゃんも成長しています。これまでの杏奈ちゃんだったら絶対に思っても言えなかったことを言えるようになっていますから。これは杏奈ちゃんへのご褒美なんだと思うのです。

前段でも述べたとおり杏奈ちゃんは自分を出すことが苦手な子です。本当はロコに文句なんていえるような子じゃないんです。もともと人見知り気味な上、ロコは自分にとって憧れですから。だから伊織にケンカしているのか聞かれて、明らかにケンカしてても認められずに、「ケンカじゃない」と苦しい返事をしちゃったんだと思います。だけどその後にロコが「アンナと楽しみたい」「違って当たり前」って言っているのを聞いてしまいます。

凄く嬉しかったと思います。大好きな人が、自分のことを違っていても受け入れてくれるって言ってくれてるんですから。ロコには嬉しいことも、悲しいことも、不満なことも、全部、全部言って良いんだって、素の自分をロコには出して良いんだって、そう思えたんだと思います。もう無敵です。

きっと「ロコは凄いな」はそうした自分の殻から引っ張ってくれたことに対しても言っているんだと思うんですけど、凄いのはロコだけじゃないんだよ杏奈ちゃん。ロコのことをずっと見て、ロコの痛みに気づいて、ロコが辛い時にただ側にいてくれた杏奈ちゃんを我々は知っています。きっと杏奈ちゃんは、そのことをたいした事ないって思っているんだと思うけど、ロコも嬉しかったんだよ。凄く、凄く、好きなことが違う杏奈ちゃんと同じことで楽しみたいって思うほどに嬉しかったんだよ。杏奈ちゃんも凄いんだよ。ロコはきっとそう思っているよ。

4)塩対応杏奈ちゃんの帰還

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そしてもう一つ、今回のコミュを通して色々変わりましたし、既存の解釈が崩されたところもあると思うのですけど、一周して帰ってきたものもあります。

グリー時代にはよく見られ、多くのあんロコ解釈のベースになった塩対応杏奈ちゃん。これが堂々世界線を越えてミリシタ時空に帰ってきました。

思えばミリシタのあん→ロコはだだ甘でした。ただひたすらに杏奈ちゃんのロコ好き好きが示されているだけでした。そんな中、塩対応杏奈ちゃんが、「なぜ杏奈ちゃんはロコに塩対応をするのか?」ということに対して無理のない解釈も引き下げて帰ってきました。グリー時代のあんロコもミリシタからのあんロコも手放さずに戻ってきました。

また、今回のコミュであんロコは対等な関係となりまるでその未来は順風満帆のようにも見えますが、結局この二人は意見が異なる存在であることも示されました。ネガティブな見方をすると破局が約束された関係のようにも見えます。

あんロコはまだ引き続きどのようにも捉えられる関係なんです。仲良しの二人を妄想するもよし、破滅する二人を妄想するもよし、夢を語りましょう。あんロコの未来は、引き続き白紙です。


⑥ブログ/エピローグでの追い打ち

1)ブログ:STEREOPHONIC ISOTONIC

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長々と書いてきましたが、割と大事なことをこれまで書いていません。それはコミュのテーマであり、今回のロコの成長であるSTEREOPHONIC ISOTONICとあんロコについての話です。

ブログでロコが「ちょっとだけわかった気がします♪」と書いた可愛い恋の歌。それは今回のコミュとどう結びつくのでしょう?

この文章の③あたりで書きましたが、この歌は「自分の喜びを伝えるだけの一方的な状態から、自身の内側に寄り添ってくれる誰かとの出会いを通じて双方向的な関係に踏み出そうとする」曲です。どう結びつくも何も今回のコミュの内容そのまんまですね。

とまぁ、大筋で見るとまんま過ぎるので、この「寄り添ってくれる誰か」との恋についての記述をもうちょっと細かく見てみようと思います。意訳で記述を拾うと次のような感情が読み解けます。それを一個一個見ていきます。
 ・説明の出来ない気持ち
 ・変化する世界への見方
 ・価値判断の出来ない代えられない存在
 ・誰にでもある衝動的なその感情を自分なりに表現したい
 ・そしてそれを「あなた」に気付いて欲しい

・説明の出来ない気持ち
ケンカしているときの杏奈ちゃんへの想いですね。「ケンカしてるの?」という伊織の問いに「ケンカじゃなくて、ポリシーがコンフリクトしただけです。それで、その…」とうまく説明出来ていないロコの姿が正にそれです。結局Pとこのみさんに相談している中で、解決するのですが、それまでは仲直りしたいのに、出来ない。違っていてもいいと思うのに、一緒でありたい、と正にシュールセンテンス インマイマインドな感じでした。

・変化する世界への見方
これはこのコミュで直接描かれているのは「違っていてもいい」ということを受け入れたことですね。杏奈ちゃんとロコはそのあり方からどうしても衝突してしまう宿命です。だから、ただ仲良くすることを志向すると崩壊します。だから、友達だからケンカしない、衝突しないという理解から、「ケンカしても良い」と友達の定義をパラダイムシフトしちゃうことでエモーションにコミットしています。

またこれまでのあんロコの歴史を紐解けばやはり「ぎゅむ」の時だと思うのですよね。ロコにとってのアートは、自分の思いを届けられればもともと良かったんだと思われます。けど、アンナが独りでいた自分に寄り添ってくれたから、「わからないけど、凄いね」って言ってくれたから、アンナ「に」伝えるアートじゃなくて、アンナ「と」伝えるアートを作りたいと思ったんだと思うのです。

・価値判断の出来ない代えられない存在
ロコの興味はアートです。レゾンテートルってレプレゼンテーションそのものと歌うように、ロコは表現を己の存在意義として定義しており、その尺度により世界を「YES/NO」だったり「ONE/ZERO」で判断している節があります。基本なんでもアートに結び付けるし。

そんなロコがサンドボックスゲームで創造要素があるとはいえ、恐らくは杏奈ちゃんとマルチするまで誰とも繋げずにいたのです。杏奈ちゃんに見てもらえることを期待していたにしろロコアートをもっといろんな人に見てもらいたいといつも言うロコの態度としてはおかしくないでしょうか?

繰り返しますが杏奈ちゃんとロコは違う世界の住人です。アイドルにならなければ、おそらく同じ学校にいたとしても交じり合わない類の存在です。今回のゲームの話でもロコが何かを形成することに喜びを見出すのに対して、杏奈ちゃんは狩りをしたいといいます。ロコの存在意義からすると杏奈ちゃんと付き合っても意味はあまりないんです。

だけど一緒にいたいんです。同じものが好きだから一緒に居たいんじゃなくて、一緒にいたいから同じことを好きになりたいのです。意味だとか価値だとか関係ないんです。ただオルタナティブなんて無くアンナと一緒にいたいんです。

・誰にでもある衝動的なその感情を自分なりに表現したい
杏奈ちゃんへの想いについての話ですね。ロコは学校では独りだったので普通の友達付き合いというものをちゃんとは理解してないと思われます。シアターに入ってからはすばるんとかが声をかけてくれるようになって友達はいるのですが、杏奈ちゃんはすばるんのように自分を引っ張ってくれるような性格ではないので、ロコから「仲良くなりたい」と思わないと友達になれないのです。

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結果的に仲良くなれるわけですが、その「自分から仲良くなりたいという気持ち」が今回ロコが得た感情だと思うのです。それは誰だって思うステレオタイプな気持ちだと思いますが、ロコにとってはきっと初めてで、それがうまくいったから嬉しくて、その喜びを伝えたくて、ついステージ上でもその話をしてしまって杏奈ちゃんに後で文句いわれちゃったんだと思います。このことについてはロコも「フラッシュアイディアをアクチュアライズしてこそ、イノベーションは生まれる」って言ってますしね。

…ふふふ、杏奈ちゃんと仲良くなれたことを衆人環視の中言っちゃうなんて。ロコ悪い子。杏奈ちゃんは多分二人だけの秘密にしたかったんだよ。夏祭りあんロコの杏奈ちゃん視点はロコのことしか見てないしね。仲良くなってもかみ合わないねあんロコ。ふふふ。

・そしてそれを「あなた」に気付いて欲しい
これはそのまんまですね。「アンナと仲良くしたい」。
そのことに気付いて欲しいということだと思いますが、仲直りするのが直接顔合わせてじゃなくて、メールの文章でもなくて、自分が作った世界への招待っていう回りくどいところが、気付いて「欲しい」という表現なんだと思います。そしてそれを見てすぐに顔を綻ばせる杏奈ちゃんと、「承諾しますか?」→「承認」と連想させることでvividイマジネーションとも繋げてきているのがにくい。ホントミリシタ君そういうとこですよ。「ロコの『世界』」もvividイマジネーションの「Welcome to the virtual 『World』」と繋げているんでしょ?そういうとこですよミリシタ君。

・まとめ

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はい。というわけで今回のシナリオはSTEREOPHONIC ISOTONICの歌詞の恋心をロコの「アンナと仲良くしたい!」という感情で置き換えて再構築していたことがわかります。だから「ディフィカルトなエモーションですけど……ちょっとだけ、わかった気がします♪」となるわけです。そこにちゃっかりvividイマジネーションも入れてくるところがホントミリシタ君、ホント、って感じですね。いや、ホントミリシタ君あんロコに本気過ぎません?絶対運営のシナリオにかかわる人があんロコ好きでしょ?よく2年間我慢出来ましたね。

あと、あんロコ教の聖歌は現在空席で、あんロコデュオを信徒は待ち望んでいますが、STEREOPHONIC ISOTONICは聖歌の一つとして考えていい気がします。


2)エピローグ:デザートに濃厚なあんロコを

エピローグ見ました?まぁ、見ていると思いますけどやばくないですか?ある意味今回のコミュの中で一番直球であんロコをぶつけてきてますよね。あれ。

エピローグ冒頭、元気が無いロコ。話を聞くと新しいロコアートをアンナに見せたら興味を持ってくれなかったとのこと。「あらあら、またケンカしてるの?どんなロコアートかな?他の子との仲良しアピールの絵でも見せちゃったのかな?」とか思っていたら、ロコはこう言いました。

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………は?

………………は?
ロコ…本気でそれ言ってるの?
天然ジゴロとは言われてはいるものの正気?
自分が何をしたかわかっているの?

杏奈ちゃんに、ロコのことが大好きで、ロコアートのことも大好きで、ロコに憧れを抱いている杏奈ちゃんに、「ロコが書いたゲームプレイをしているアンナの絵」を見せた?しかもロコの中でもなかなかのアチーブメントな絵を?………死ぬわ!

いやホントロコちょっといい加減にしなよ?杏奈ちゃん死ぬよ?推しが描いてくれた自分の絵を見せられたファンの心理を考えたことある?過剰な幸福で「死ななきゃ…今日死ななきゃ…」ってなるんだよ?ロコは自殺教唆罪で捕まりたいの?悪い子だねロコ…杏奈が…「教育」してあげなきゃ…、ってなるよ?

要はこういうことでしょ?
ロコ………

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「リアクションが悪くて…」じゃないよ。あまりのことにリアクションなんてする余裕が無かったんだよ。「絵は、アンナが持っていってしまいました。」ってもう確定じゃないですか…。杏奈ちゃん、嬉しさが過剰過ぎて感情が死んで、それでもその絵のことが嬉しすぎて、手を離すことなんて出来なくて持って行ってしまったんだね…。うわぁ…。杏奈ちゃん一人になって、その絵と杏奈ちゃんしか存在しない状態でどんな顔してるんだろ…。夏祭りあんロコの幸福の絶頂にいる杏奈ちゃんの顔を超える顔してるでしょ…。もしくは泣きながら百合子さんに抱きついて、持て余した感情を吐露して、百合子さんに生暖かい目で見られるんだろうなぁ…。ロコ、ホント悪い子…。

で、この時点でもオーバーキルなわけですが、ミリシタPが
「一緒に遊んでるロコを描きたりたりするのはどうかな?」
とか言います。

待って。やめて。やめてあげて。ホント死んじゃうから。ホントやめて。ミリシタP君無能。自分のところのアイドルの気持ち全然わかってない。ダメ。それはダメ。杏奈ちゃん壊れちゃう。「恐らく杏奈は照れただけかもしれないな」じゃないよ。今、自分が教唆したことで起こる結果に対しての想定が出来て無さ過ぎる。人は幸せすぎると死ぬんだよ?わかって。あ、でも多分ミリシタP性癖拗れているし、挑戦することが大好きだから、分かっていてやっているのかも…。「杏奈には試練だな!」とかのほほんと思っているのかも…。怖っ!ミリシタP絶対サイコパス。人の心がわからない怪物!だから色んなアイドルからのほのめかしを避け続けられているのかも。

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ロコもロコで「なるほど」じゃないよ、「なるほど」じゃ。まぁ、ロコの方は仕方ないけど。杏奈ちゃん…頑張って…ホント応援するよ…生きて…。なお、このロココミュの後、今のところ(2020年11月15日)杏奈ちゃんが登場するイベントは無いので、シアターでの杏奈ちゃんの生死は不明です。…もう死んだかも。え?ピコプラコミュ?あれはミリオン星人だから。え?ハロウィン?はは、まさにじゃないですか。ハロウィンには死者が蘇るといわれているんですよ?ハロウィンに出番がある=もう死んでいるということです。

⑦最後に

というわけで、このコミュを見たときに自分の中で流れた感情の流れについて記述してきました。何も考えずにひたすら自分の妄執を、字数制限も気にせずに好き放題に書いたので完全に人に読んでもらうためのものでは無くなりましたが、まぁ怪文書ってそういうものだしいいかなって思っています。

多少まじめに振り返ると、今回のコミュを通して、杏奈ちゃんとロコは少し仲良くなれました。お互いに違う意見をぶつけ合って、それでも一緒に遊べるような関係になったということが公式から明確に示されたのは、あんロコのことを考え続けた身には本当に嬉しかったです。それも、ただこのコミュだけの中の出来事での物語ではなく、ミリシタになってからの話だけじゃなく、グリー時代からの歩みを全て踏まえたような台詞や構図の数々で、色々な全てが繋がったような感慨を感じれました。vividイマジネーションの歌詞までも盛り込んでいるように見えるし。考えすぎかもしれないですが、ラストアクトレスで数々の仕込みをしたミリオンライブというコンテンツのことを考えると、本当に全て狙っていたんじゃないかと個人的には思います。ただただ感謝です。

後は今後の二人がどういう風になるかですね。二人ともアイドルになった当初の課題は克服して、夏祭り杏奈ちゃんのスキル名で提示された「この達成感をあなたと」も描かれて、二人のアイドルの物語は一つの到達点に到ったなと感じます。次の展開としてはソロ3曲目で示されたような「観客も巻き込んだパフォーマンス」が出来るようになることを目標とした流れとなるでしょう。そこにお互いが絡むと嬉しいですが、今回でここまで濃厚な絡みを示されたので、まぁ流石にそうはならないだろうなと思います。

それに二人にとってソロ3曲でキーとなるキャラクターは多分もういるのではないかと考えています。観客も巻き込んだパフォーマンススキルと杏奈とロコと聞いて、私は思い浮かぶアイドルがいます。松田亜利沙と春日未来です。それぞれ杏奈と亜利沙、ロコと未来ちゃが対応していると思います。特にロコと未来ちゃはグリー時代のやりとりを見ていると、未来ちゃに認められることがロコのアーティストとしての一つの到達点のように思えますし、ミリシタになってから、これまた絡みが少ないので、ほぼ確定で関係してくるのではないかと予想しています。後はじぇりぽ面子と絡めてANHBですね。杏奈と亜利沙もグリー時代から関連深いですよね。二人ともアイドル好きだし、亜利沙も杏奈ちゃんの塩対応対象だし。そして亜利沙はアイドルファンであるからこそコール&レスポンスを重要視しているアイドルで、それがENTER→PLEASUREに繋がってくるんだろうなと思います。亜利沙の3曲目にも「Take!3.2.1→S・P・A・C・E↑↑」と同じ「→」も入っているし。

じゃあ今後あんロコはどうなるか?ですが、仲良く遊ぶ関係であることが示されたので写りこみなどで大量に出現することは予想できます。また周年ライブのMTWで同ユニットであることにより、追加でのお話も期待できます。dans l'obscuriteのコミュではあまり絡みありませんでしたが、その代わりいずれ(だいぶ遠いでしょうけど)来る囚われのTea Timeでは仲良しあんロコが期待できると思っています。

そして、なんと言ってもデュオ曲。ここまであんロコに本気な運営なら、LTDのような展開があった場合にあんロコに歌わせるでしょう。多分。きっと。というかお願いします。本当に。二人がお互いに張り合っている様な曲を聴きたい…。それを聖歌として、私の葬式で流して欲しい。もしくは死ぬ時に流してて欲しい。というかそんな曲来たら死ぬので、死ぬ時に流すのは目標達成できそうですね。やったね!

それにしてもホント、頭から最後まであんロコで埋め尽くされて、最後に濃厚なあんロコを供給してきた、満腹至極フルコォスなコミュでした。美奈子にカロリーを与えられ続けられるときの気持ちはこんな感じなんだ、って思いましたね。死者がでるよ。主に杏奈ちゃんが。あと私も。

ふぅ…ということで、最後に、全文読んだ人は流石にいないと思いますけど、こんな頭のおかしい文章を読んでくれた人がもしいるならありがとうございます。少しでもあんロコで死にそうになった心を理解してくれたら幸いです。

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余談:

・二次創作でもあんゆりやあかロコは向かい合って仲良しな構図が多いのに対して、あんロコは背中合わせな構図が多いことが、今回のコミュのような関係を皆深層心理では認識していたのではないかと思えて、なかなか興味深いです。

・今後のあんロコですが個人的にはいったん破局を迎えるのではないかと思っています。「違っていても良い」と示された今回のコミュ内容と矛盾しますが、あんロコはそもそもいる道が違うので、アイドルとして成長していく過程で、その道にストイックに邁進するなら、どうしても同じではいられなくなるのではと思っています。そして「そうした事態になった際に手に入れたものをどうするのか?」というのが次の彼女たちの課題になるんじゃないだろうかと思ったりします。

・あんロコってトライガンのヴァッシュとウルフウッドの関係に似てません?マキシマム10巻の「不思議な男に会った」から始まる一連の台詞が完全にあんロコなんだっていつも思ってます。私があんロコに別離を感じるのは間違いなくトライガンの影響。

不思議な男にあった。
懐にづかつかと入ってきたかと思えば
深いところで意見が真逆に対立した
そういうのに俺は慣れていたが
だが彼の中ではどうだったのだろう
だが
あのとき知ってしまったのだ
さらに深いところでこの男が
自分とひどく近しいことを
「大切なもの」
「それを守ろうとする時の意固地さ」
だから思ったのだ
全てやりとげた明日を
この男と共に分かち合いたいと
……そうだろう?
ウルフウッド

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・この文章には秘密があります。実は全文字数が38038文字なんです。この文章はあんロコと宮尾美也に捧げる私の祈りです。

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