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初恋バタフライコミュ所感

美也について自分は異端者だという自覚はあるのでなるべく語らないように気を付けて普段生きていますが、メインコミュ85話を咀嚼して、これぐらいなら思ったことについて外に出してもいいかと思えたので語ります。
 


■注意喚起■
なるべく人にとって不快と思われる表現は使わないように気をつけはしましたが、「美也に地獄を見ている」という文章を見て不快に思った人は見ない方がいいです。
 
あと美也関連のコミュについてネタバレ的なことも書いているので、その辺も嫌な人は見ないでください。
 
なお今回のコミュが嫌だったみたいな話では無いです。むしろその逆ですが、理由を説明する上で少しだけ自分が見ている地獄について触れますので駄目な人は駄目だと思います。


 
■宮尾美也についての認識

まずどういう風に美也について認識しているかと、Pとしてどういうスタンスなのかについて簡単に触れます。
 
宮尾美也というアイドルについては人によって様々な認識があると思います。ゆるふわな可愛いアイドル。芯が強いカッコいいアイドル。蝶のように可憐なアイドル。どこかズレたことをいう面白いアイドル。ただものではないアイドル。
 
色んな認識があり、自分以外の人から見た美也の姿もとても好きなのですが、私が美也について思考する時に一番最初に思い浮かぶ光景は、新月の夜のような暗闇の中で一人で泣きそうな顔で笑っている姿です。
 
笑っている美也が好きです。
美也の優しい歌声が大好きです。
だけど、ふとした瞬間に思い浮かぶのはそうした美也の姿であり、私にとってそれが美也です。
 


■Pとしてのスタンスについて

私は自分が「プロデューサー」と呼ばれることに抵抗を感じています。
 
「プロデューサー」であるのであればアイドル達の進む道に対して何らかの補佐を行うべきだと感じますが、私はアイドル達に何か出来るわけではありません。何かをしたとして、アイドル達の公式での今後の展開に影響力があるとも考えていません。
 
身も蓋もないことを言えば私はただのファンです。アイドル達の頑張っている姿を遠目で見て、貰った元気でアイドル達がいるのとは違う世界で生きています。けどアイドル達は私のことを「プロデューサー」と呼んでくれます。
 
そうした認識の乖離を常々感じてはいるのですが、自分のファンとしてのスタンスが「アイドル達が幸福であることを願う」というものだったため、プロデューサーという立場に近い関わり方として、「アイドル達がどうすれば幸せになれるかについての筋道を考え、自身の中にいるアイドルの虚像にその世界を見せる」というスタンスでいようと決めています。
 
端的にいえば「妄想乙」という感じですが、これが私のアイドル達を見ている時のスタンスであり、前述した私の妄想の中にいる宮尾美也像が「どうすれば心から笑ってくれるのか?」というのが私がミリオンライブに関わるにあたり最大の関心毎の一つです。


■メインコミュ85話について

1)着目点

はい。というわけで何となく私がどういう狂人なのかが伝わっただろうと思うので本題に移ります。
 
今回のコミュは美也Pなら恐らく何か思うことがある初恋バタフライという楽曲をベースとしたもので、アイドルとプロデューサーの恋愛というものについてふわっとではあるけど割と踏み込んだコミュでしたが、私が今回喜びを感じた点は初恋というテーマとはあまり関係がありません。
 
 
 
私にとって今回の着目点はこのセリフです。

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「私は、とってもうれしかったです」
美也ははっきりと喜びを表明しました。
 
この「うれしかった」が何に起因するかですが、その前の部分で美也の感情の動きに変化が見られたのは「本物かどうか……」と発言したところで、前後のミリシタPの発言では
 
①新曲のために美也が「恋をしよう」と考えたこと②無理に自分の感情を決める必要はないこと
③誰かの感情を他の人が決めるのも違うこと
④感情の正当性よりも、「今」美也がどう感じているかの方が大事であること
 
について触れており、これら発言の内容が美也の中で「うれしかった」に繋がったと私は考えました。
 
ではどういう理屈で「うれしかった」のでしょう?
 
 


2)蜘蛛の糸

私は最初地獄を見ました。どういう解釈なのかについては触れませんが私のPとしての存在意義とは真逆の、より美也に救いがない解釈を垣間見てしまうい、私の中の美也像がもはや泣くことすら出来なくなっている姿を幻視し、コミュ視聴後の30時間程度は罪悪感でずっと心臓が痛くて痛くてたまらなかったです。勝手に自分で地獄を見て、勝手に自分で苦しんでました。
 
そんな中、解釈の転換を求めて人の感想を読んだり、もう一度他のコミュを見直したりしたりしてた時に、今回のSFY美也の覚醒前カードにまつりと朋花がいることに気付きました。

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前日の生放送で発表されたイラストでまつりがいることには気づいていましたが、生放送で提示された少し解像度の悪いイラストでは画像が潰れていて朋花があることに気づかず、まつりは今回の公演メンバーにいるから描かれているだけだと思っていました。
 
けど地獄解釈の転換に繋がるヒントを探すためにイラストを見直していたところ、まつりと朋花がいました。恐らく深夜と思われるレッスン室で一人練習をする美也を見守るまつりと朋花が。
 
気付いた瞬間にそれまで鬱屈としていた世界がパッと広がったような感覚でした。胸はまだジクジクと痛みを訴えていましたが、「仮に世界が地獄だとしても美也には共に歩む仲間がいる」という自分の中のマイペースユニットに対する確信は、懊悩としていた心境に光をもたらしました。
 
そうしてマイペースユニットでのラムネ色 青春のMVを見て、今回のコミュの「たかくたかくとおく」がラムネ色 青春の歌詞とリンクしてない!?みたいな謎発想をしつつ、ふと昨年のMPUフェスの時に感じたことを思い出しました。
 
 


3)マイペースユニットの強さ

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「マイペースユニット」

美也、まつり、朋花の3人のユニット。
自分の中でミリオンの中でも特別に好きなユニットの一つですが、このユニット名は呪いのようだと感じています。
 
「マイペース」という言葉は「周りに合わせて自分のペースを変えない人」という意味合いを持ちますが、「周りの人間のことを気にしない」というマイナスな意味合いが含まれることが多いと思うのです。この3人はそうなのでしょうか?
 
確かに3人とも周囲に左右されない強固な自己を持っています。まつりは姫モードを崩しませんし、朋花は聖母としての自己を貫きますし、美也も今回のコミュでも見せた通り誰もが踏み込もうとしないことにも平気で切り込みます。
 
けど、確かにそれはそうなのだけど、この3人の根幹にあるのは自分を犠牲にしてでも他者のために行動出来る自己犠牲の精神なのではないだろうかと私は感じています。
 
数々のコミュで示されている通りまつりは周りをよく見て誰かの喜びのために行動します。朋花もソロ曲で見せる懊悩を抱えつつも子豚ちゃん達のために愛を振りまきます。そして美也も世界にHAPPYを広げるために、そのために努力しています。そんな利他的な信念が彼女達の根幹にあると感じています。

また「自分のペース」という意味でも、姫というキャラクターを演じるまつり、聖母であろうとする朋花、自身を盤上から見下ろすような視点の美也は、自身の感情を抑えてるように見える場面が多々あります。

そんな3人のあり方を「マイペース」とだけで表現するのはいささか乱暴ではないかと思うのです。悪意の無い言葉だったとしてもそのままの表現だと彼女達は痛みを感じるんじゃないかと思うのです。自分の感情を抑えてでも他人のために行動してるのに「あなたは周りに合わせて自分のペースを変えない人ですね」と言われるわけですから。


けどそんなマイペースユニットを私は無敵だと確信しています。理由は単純で美也の文化祭ロックのカードを見たからです。

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前述した通り私はマイペースユニットの3人は自身の信念のために感情を普段抑えてると考えています。けど、このイラストの中の美也は本当に楽しそうで、感情をぶつけていて、それを横で支えながら見守る二人も嬉しそうで、この3人なら、この3人が共にあるなら、「マイペース」という一種の呪いなんて痛みでもなんでもなく、むしろ乗り越えるための目印でしかないのではないかと、そう思わせてくれました。

彼女達は普段表立って自身の本心の部分を見せません。恐らくはそれは本心というものが弱さに繋がるからでしょう。でも、3人であれば、後にミリシタのフェスで歌ったラムネ色 青春の歌詞にもあるように
「一人じゃ怖いけど みんななら楽しいよ」
なのだろうと。


だからマイペースユニットは強いんだと、そう考えたことを思い出しました。


4)今回のコミュで更新された美也像

マイペースユニットについて想いを馳せて、私はコミュを解釈する上で重要な鍵を得ました。

もうわかるかと思いますが、美也が感情についてどう向き合っているかという鍵です。


宮尾美也という少女はいつも笑っています。もちろん不満な時は不満な顔をしますが、平常時から常に笑っています。それは本当に世界を楽しく解釈してるからというのもあると思うのですが、自分に笑顔を強いてると思えるときがあります。

前述の文化祭ロックの覚醒後でも以下のようなことを言います。

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私、何故か失敗ばかりで……。みんな、プロデューサーさん。私を支えてくれて、ありがとう……。えへ、ダメですよね~、アイドルは笑顔じゃなきゃ……。

ここは嬉し涙なので悲しみを抑え込んでいるわけではないですが、でも「アイドルは笑顔じゃなきゃ」という美也の思想が見えます。

はい。というわけで
「美也は周囲から期待される自身の姿を意識しており、そのために自分の感情を軽視する傾向がある」
それが今回使う解釈の鍵です。

それを今回のコミュに当てはめると、
「ファン達にちゃんとした歌を届けるために、
本当の感情を考慮せずに初恋を自身に強いた」
という文脈があることに気付きました。

その文脈を意識した上でもう一度ミリシタP君の発言の内容を見ます。以下の何が美也にとって嬉しかったんでしょうか?

①新曲のために美也が「恋をしよう」と考えたこと
②無理に自分の感情を決める必要はないこと
③誰かの感情を他の人が決めるのも違うこと
④感情の正当性よりも、「今」美也がどう感じているかの方が大事であること


全部ですね。

新曲のためにという想いを汲んでくれたことも、自分の感情を他人のために抑圧してたことに気付いてくれたことも、誰かのための感情ではなく美也自身の本当の気持ちを大事にして欲しいと言ってくれたことも。全部、全部嬉しかったんだと思います。恐らく周りのためにずっと無意識に抑圧していた感情を抑える必要が無いって言ってくれたんですから。

これは美也にとって結構大きな変化だと思います。私の理解だと美也がこれまで本心の深いところでぶつかれたのはマイペースユニットの二人だけです。それが今回のコミュでミリシタP君より「誰かのための感情ではなく美也自身の本当の気持ちを大事にして欲しい」と言われたことにより目からウロコが落ちて世界が新しくなったわけです。

つまり、マイペースユニットの二人だけでなく、全ての人に対して美也は自分の本当の気持ちを抑圧するのをやめて本心で接することを意識するように変化したと思われます。それは美也にとっては生まれ変わったかのような感覚でしょう。それこそサナギが蝶になるように。

そんなことに思い至った時、私の中の美也像にも変化がありました。最初に述べたように私の中の美也像は暗闇の中で一人で泣きそうな顔で笑っている姿です。けど美也がただ泣く姿を見れるようになりました。泣いてるんじゃダメじゃんというのはあるかもですが、これまで無理に笑っていた痛々しさが無くなり、一歩前に進んだ感があります。これならいずれ自分が理想とする文化祭ロックの時に見せてくれたような顔を、ユニットじゃなくて一人の状態でも見せてくれるのではないかと、そう思えました。

まだ私が認識してる最大の問題点については決着はついてませんが、私はシアターの他のアイドル達のことも信じてるので、みんなならいずれそれも解決してくれるだろうと思ってます。

それこそ10年後になるのかも知れませんが、次のメインコミュだったり、ユニットだったり、ソロ曲だったり、もしかするとアニメだったりでまだ物語の展開は期待出来ますし、割と2、3年以内に私の中の美也像は私の理想に到達してくれるのでは無いだろうかと思ってます。私はその時のためにこれからも生きます。

私が今回のコミュで嬉しかったことについては以上です。言うまでもなく9割方戯言で公式の意図とは多分ズレてますが、こんな狂人もいるのだと参考にして頂ければ幸いです。


■余談

それにしてもやはり公式から提供される材料は強いなぁ、と痛感しました、感情の解放自体は自分の中で妄想したいくつかの世界線で私の中の美也に経験させてはいますけど、それだけだと自分の中の美也像を変質させるには至っていませんでした。自分の中に美也像があったとしてもやはりそれは虚像であり、その虚像を投影する元となっている公式から提供された美也像に自分で変化を見出さないとなかなか目的を達成するのは難しそうだなと。これからの妄想ではなるべく公式情報から離れないようにしようと思います。


また「うれしかった」発言の後に美也はミリシタPに10年後の自分の話をしたり、エピソードで初恋についてを空欄にしたりしてますが、これは今の自分の感情が本当にわからないからなんだろうなぁ、と思ってます。

美也にとって誰かのために感情を抑制するのは恐らく日常茶飯事で、だから今自分が感じてる今まで抑制していた感情がなんなのかよくわからないんだろうなと思います。本当に産まれたてで、下手するとTInt Meちゃん達にすらこの辺負けてるのかもしれません。なんとなくPとのやり取りを見てると恋というよりなんか親に甘える子供みたいな印象を感じますし。まぁ、それが恋に繋がることもあるし、美也が自分の感情を明確に捉えたら、そこから先はもうミリシタP君逃げ場無しだと思うけど。蝶というか蜘蛛みたいに捕らえられちゃうと思う。


後全然関係ないけど今回のコミュを経た後にバンプの初期の「アルエ」って曲が刺さりました。

嬉しい時に笑えたら
哀しい時に泣けたら

みたいな歌詞があるのですがそれが今回の自分の認知と合致しました。綾波レイをイメージした曲みたいで、エヴァ見たことないけどちょっと興味出てきました。
https://youtu.be/H0-XBsKaD1Q

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