「ノンストップ・ストーリー」 -受け継がれていくとまらない心-
2020年1月24日金曜日にhololive 1st fes. ノンストップ・ストーリーが開催された。平日にも関わらず3000枚以上のチケットは早々に完売し、文字通りの大成功を収めた。その記録というか記憶。
開幕
会場のBGMが大きくなるとともに、そらちゃんの語りから始まった。
Dream!を想い起すヒロイックヒロインのインストともに、ホロライブのみんながアタック映像が流れた。
そらとも(そらちゃんのファンネーム)補正も含むが、本公演を語るにあたって切っても切れないのはそらちゃんの歩みだと思う。2017年にホロライブ擁するカバーからデビューし、VTuberの中でも指折りの活動歴を持つ。しかし活動を始めたときから一貫して、目先の登録者を増やす目的の過激なことは一切せず、横浜アリーナでの単独ライブを夢に掲げ、夢に向かってファンと一緒に進んでいくことを第一に選んで活動してきた。
その道のりの中で仲間が増えていく様子がアタック映像にはあった。
アタック映像が終わると23人が並んで現れ、ホロライブ初の全体曲「Shiny Smily Story」が歌われた。
その光景だけでとても圧巻で感慨深かった。
ここで今回のライブタイトル「ノンストップストーリー」とキャッチコピーの「とまらないホロライブ」について触れておく。やはりそらちゃんの言葉である「とまらねぇぞ」に由来するところだと思う。
古いホロファンには説明はいらないと思うが「とまらねぇぞ」の生まれをまず説明しておく。
そらちゃんが活動を始めた2017年はテレビアニメ「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 」の2期が放映されていた。第48話「約束」ではオルガ・イツカがヒットマンから仲間を守るため銃撃を受け、最期に次の言葉を残す。
オルガの死はネットミームのような状態になっており、そらともも悪ふざけ半分で配信のコメント欄で使うことは少なくなかった。
その「止まるんじゃねぇぞ…」のコメントに対して、ミームが分からず返したそらちゃんの言葉が「とまらねぇぞ」だった。
次の動画でその様子がうまく纏まっているので気になる方は見て欲しい。
そしてなにより凄いところは、そらちゃんはその言葉の通りとまることなく様々なことに挑戦し、成長し活動を続けてきた。活動内容は書き出しすとキリがないので特に大きな出来事だけ抜粋する。
中でもワンマンライブはこれまでの活動の集大成でありながら、アイドルとして一皮剥けた素晴らしいステージを見せてくれた。活動を縁の下で支えてきたホロライブの裏方たちも凄い。
挑戦と成長というキーワードがホロライブらしさと言えると思う。
ソロライブパート
ライブの方へと話を戻すが、SSSの後はメンバー一人一人の自己紹介とそらちゃんの挨拶があった。
そちらが終わるとソロ曲がMCが挟まれながら歌われた。
初めてステージを立つ子もいて、何人かは緊張している様子も伝わってきたが、同時に今日のために練習してきた事も伝わってくる堂々とした素晴らしいパフォーマンスだった。
23人みんなが最高にアイドルしていて、それぞれのファンだけでなく会場は終始盛り上がりを見せていた。
ソロパート〆のフレーフレーLOVEは、そらちゃんからここまで一緒に進んできてくれた仲間たちへのエールにも聴こえた。
普段あまり配信見れていない子たちの魅力に気付かされるのがフェスのいいところ。個人的に一番の収穫だったのはフレアちゃんの天ノ弱でとても綺麗なハイキーでかっこよかった。
間のMCで特筆するとすれば、ぺこみこコンビのところだろう。
この二人が揃えば何かが起きるとも言われたりするが、今回体が固まってしまうというトラブルがおきた。
復旧を待つ温かい応援に加えてYAGOOコール。
そのままTwitter世界トレンド9位に。英字で世界にホロライブここにありと見せつけていた。
スペシャルユニットライブパート
ソロライブパートのあとは、全員がアイドル衣装で特別ユニットが結成された。
まず一組目はそらちゃん、ロボ子さん、みこちゃん、AZちゃん、すいちゃんによる「Dream☆Story」が歌われた。
今回歌詞中の「ときのそらだよ」が「ホロライブだよ」に変わっていた。後に聞いた話だが、そらちゃんの案で変えたそうで、らしいなと思った。
曲の途中ではロボ子さんが「はい!はい!」の回数を間違え「はい……あっ…」と高性能かわいいを炸裂させていた。なお配信ではちょうどアップになっていたところなのも神がかり的なタイミングだった。
そのあとは1期生が新曲「夢見る空へ」を披露。
それぞれ夢は違っても手を取り合って進んでいこうというところや、夢を叶えていく先輩の姿を見て、後輩の憧れになる人になろうという歌詞がホロライブを大きくするきっかけになった一期生のメッセージとして最高だった。
またアキちゃんがセンターなのもよかった。歌の最初と最後で「行くよ」「行こう」と四人とアキちゃんが掛け合うのは最高だった。
続いて2期生が「五等分の気持ち」を歌った。
ホロぐらでのネタになった「五等分の2期生」の伏線回収に会場は沸いていた。5人の綺麗なハーモニーがとてもよかった。
(アニメは見ていないので今度見て思い返してみたい。)
続いてゲーマーズが「新宝島」を披露。
一見ネタに思える曲もフブキちゃんが3Dになったらみんなで歌いたいと言っていた曲であり、マイクラでもステージが建築されていたりと、そのストーリー性が重なって感動的だった。
元祖のMVをしっかり再現したところに会場も盛り上がり、大合唱がエモを呼び起こしていた。
そのあとは3期生による「connecting」が歌われる。
それぞれ歌い方が考えられてるであろうパート分けがすごく良かった。Cメロの船長のあとフレアちゃんの力強いシャウト、そして透き通るようなるしあちゃんの歌声に繋がっていくのは鳥肌だった。
続いてそらちゃん、フブキちゃん、あくあちゃんによる「気まぐれメルシィ」が歌われた。いつもの、かわいい立ち姿と違って、セクシーな感じが最高にかっこよかった。
劇場版ホロのぐらふぃてぃ穢土転生
それからホロぐら劇場版が公開された。
またおかしなストーリーとネタ満載なところ、そしてそれをライブにぶち込んでくるあたりにホロライブらしい狂気を感じた(いい意味で)。
終幕へ
そして息をつかさず再び23人が現れ、一人一人の夢が語られてく。
夢の大きさは人それぞれ。それでもみんなの夢が叶ってほしい。応援したい。ただそう思った。
そらちゃんからホロライブを代表してお礼が述べられる。
ホロライブの新人たちを見るようになったきっかけには、後輩が増えるたびに「〇〇ちゃんをよろしくね」とそらちゃんが言ってきたところにある。
だからこの言葉には「あぁ…もちろん。」と心から思った。
その後23人全員で新しい全体曲「キラメキライダー」が公開された。
SSSがアイドルのスタートをイメージさせるならば、キラメキライダーはノンストップストーリーを通過点としてまた大きく進んでいくと思わせる曲だった。
この歌詞の通り、みんな最高に輝いていてこれからのみんなの活躍が楽しみになった。
歌の最後に銀テープが発射された。その光景は最高に綺麗で忘れられないものになった。
キラメキライダーが終わった後はSSSのインストともに本日のセトリが流れた。自然とコールが巻き起こるのが最高だった。
最後にSpecial Thanksとしてファンネームが並んでいるのはすごく嬉しかった。
おわ…おわ…
「おわり」からのアンコールパートかと思わせて、「おわらないホロライブ」となるシーン。
これからも夢の物語を紡ぎ続けるというホロライブの決意と受け取った。
豊洲PITはアリーナやホールを除いたライブハウスとして最大級の箱だ。
ホロライブがそんな大きな舞台でライブ開催するまでに成長してきたことは、そらちゃんから続くとまらない心が発揮されてきたからだと思う。
今回出演は3期生までだったが、次は4期生も、そしてこれからも終わらずいつか5期生と、その心が引き継がれていくのが目に浮かんだ。
これからもホロライブのみんながそれぞれの夢に向かって、挑戦し、進んでいく姿に期待する。
止まるんじゃねぇぞ…!
最後に
特に応援している2人のファンとしてのところとか。
そらともとして
ホロライブがたくさんのタレントを抱えて大きくなってくことなど、そらちゃんに出会った2年以上前には考えたことすらなかった。
彼女の挑戦と成長のとまらない心は後輩たちに間違いなく引き継がれていると感じ、いい事務所になったなと感慨深く思った。
そらちゃんと活動最初から支えてきたえーちゃん2人のライブ後のLINEがこちら。
「いくよ、横アリ」
有言実行貫いてきたそらちゃんなら絶対に夢は叶うと信じてる。
今はとまらなかったおかげで昔と違ってこれだけたくさんの仲間がいるのだから。
開拓者として
ホロライブのみんなと一緒にということが少なかったAZちゃんが、またみんなと一緒に並んでいた光景が嬉しかった。「ホロライブ オン ステージ -でいどり〜む-」でいろんな形で活動を始めた5人が1つのステージにみんなで立ったとき、ホロライブの新しいスタートだと感じたものに通じるものがあった。
そんな場での「without U」が流れはじめたときには、涙するほど最高だった。
また増えた仲間と大きく世界を開拓していこう。
謝辞
今回フラワースタンドの企画いくつかに参加させていただきました。
素敵な企画を考案してくださった企画者様や他の参加者の方にはこの場を借りてお礼とさせていただきたい。
オルガ・イツカの魂とその言葉共に
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