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Quest2のドリフト現象を改善させた記録

 Quest2のコントローラで持病ともいえるのが、勝手にスティック入力がされてしまうドリフト現象です。多少のドリフトならQuestもしくはSteamVRの設定でスティックを調整することで改善が見込めますが、それでも数日程度でどんどん悪化していきます。

 原因はスティック内部に侵入したチリ・汚れとされており、ネット上では接点復活剤などを使うことで改善したとの報告があります。そこで、それらを参考に、所有しているドリフトが起きたコントローラを分解、そして症状を改善してみた記録です。

※保証切れのコントローラを勝手に分解したりスプレーしたりしてるので、試す際は自己責任でお願いします。

対応の流れメモ

Quest2コントローラーが不調

Quest2の設定画面のサムスティック調整で応急処置(重症のときはSteamVRでも)&Metaサポートに連絡

①交換対応の場合は指示に従う
②交換不可の場合は買い替えや分解清掃を検討

症状が悪化したら分解清掃(本記事)

用意したもの

・ドリフトが起きているコントローラ
 
保証が残っている人は公式に交換・修理対応してもらいましょう。保証が残ってなくてもMetaに一度は連絡してみましょう。

・プラスチック製ヘラ
 ホムセンで100円程度で売ってます。プラ製カードなどを使う方法もありますが、厚さがあり入れにくいこと、そして天板を傷つける恐れがあるので、ヘラが適任です。使いにくいときはハサミ等で加工しましょう。

・ドライヤー
 両面テープの接着を緩めるために使います。スマホ分解のときに用いる方法を流用してみました。

・エレクトロニッククリーナー
 接点復活剤、パーツクリーナー、コンタクトスプレー…人によって様々なものを使っていますが、私はエレクトロニッククリーナーを使っています。(被膜などの残渣が生じないため)
 詳しくは私が参考にしたページをご参照ください。

手順

①コントローラの天板を外す

電池ボックス側の隙間(赤矢印のところ)からヘラを入れます
サイドから見た写真

 側面のカバーを外して電池を取り出します。そして黒い天板とコントローラ本体にヘラを差し込み、天板を取り外します。無理に外そうとすると割れかねないので、ゆっくりと力をかけないよう気をつけます。

コントローラーの下半分と上の凹部分に両面テープが貼ってあります

 天板の外側は両面テープで接着されているので、私はドライヤーを使って接着を弱めつつ、ヘラで開けていきました。(高温にしすぎるのも故障の原因なので、程々に。)
 両面テープはピンセットなどでつまんで綺麗に剥がしておくと、のちのちメンテナンスしやすいです。(逆にテープを残して天板を再接着する選択肢もアリ)

天板の凹凸

 また、天板の3箇所は凹凸ではまってるので、そこを外すよう意識してヘラを入れていくといいです。

②スティックにクリーナーを吹きかける

スティックの根本

 スティックを傾け、根本の隙間に目がけてクリーナーを吹きかけます。量は適量、ドバドバ使わない程度にしました。(再度ドリフトしたときは洗い流すようにそこそこの量を噴射してみましたが、特に悪い影響はありませんでした。)
 液はすぐ揮発しますが、念のためこのまま半日ほど乾かします。

③天板をはめる→動作チェック
 天板を元に戻します。このとき前述の凹凸のおかげで両面テープ無しでもはまるので、今後メンテナンスしやすいように古いテープを除去したまま、新しいテープは貼っていません。
 あとは正常に動くかどうかテストします。

 この方法でドリフトが改善されました。しかしながら、ドリフトはコントローラーの持病ゆえに再発することがあるため、その場合は再度分解して噴射します。(慣れると2-3分くらいでできるようになります。)
 お試しする際はもちろん自己責任で。

主な参考ページ

・純正コントローラーのドリフト現象を直す - 機動戦士ガンダム バトルオペレーション2攻略Wiki 3rd Season | バトオペ2 - atwiki(アットウィキ)

・(備忘録)Oculus Quest2(Meta Quest2)のスティックコントローラーを自分で直してみた

2023/01/21追記(コントローラーのスティック部の外し方)

コントローラーのスティックカバーが取り外せるのは知識として知っていたものの、なかなか力を入れても外れず、構造を解説している場所もありませんでした。
再度メンテナンスをした際に外すことができましたので、写真を載せます。スティック根本にスプレーを直接噴射したい人はご参考ください。(何回かやってみたところバネのはまり具合に違和感が出るケースがあったので、個人的にオススメしません。)

・スティックのカバー部と棒の結合には接着剤など使用されておらず、ただはめているだけである。
・取り外すコツとしては、真っ直ぐ上に引き上げること。
・バネはスティック根本に固定されているので、カバーを外しても分離することはない。

コントローラーカバー
コントローラースティック(横)
コントローラースティック(上)

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