MT-10SPの電子制御サスペンションについて

MT-10SP(2022)の電子制御サスペンションについて、
以前、納車2ヶ月インプレでも少し触れたけど、覚書も兼ねて改めて感じたことなどを。

MT-10SPは前後とも電子制御のオーリンズサスペンションが導入されています。
じゃ、一体何が出来るのか?

①前後サスペンションの伸圧減衰をメーターのメニューから変更出来る(プリロードはない)
②マニュアル設定(M1~M3)と半自動オートマチック設定(A1~A3)というものがある。
※①のサスペンションの設定画面は、マニュアルとオートマチックでそれぞれ設定出来るって感じ

マニュアル設定については設定が電子的に変更出来るってだけなので、
(恐らく)バイクの挙動はいわゆる普通のバイクと変わらない。
こんな感じの設定画面上でサスペンションの減衰設定が出来る。
六角とか使ってコリコリコリい~ちに~さ~んってしなくていいからとにかくめっちゃ便利。

んで、俺がイマイチこれしっくり来ねえな~~~って思ってるのが、
半自動オートマチック設定の方。
こんな感じの画面で設定出来る。

FRONTFIRMとREARFIRMはフロントとリアそれぞれの”大体の”減衰を設定するところ。いわゆるマニュアル設定みたいに何回転とかの設定じゃなくて、
大体これくらいの堅さ(H)、柔らかさ(S)を設定する感じ。
まあこれは旧型のMT-10SPにも表示は違うものの、似たような機能があったので、恐らく低速域・高速域を判断して、ある程度の範囲幅で減衰が変わるようになってるんだと思う。

残りの3つは恐らく2022からIMU搭載に伴って追加された機能。
それぞれ、

(1)BRAKE SUPPORT
 →ノーズダイブを抑制する。
(2)CORNER SUPPORT
 →コーナリング時に減衰を増加させて車体の動きを吸収する。
  ※後輪のグリップを増加させる為にはこの値を減らせと記載がある。
(3)ACCEL SUPPORT
 →加速による車体後方の沈み込みを抑制する。

正直、俺の技量では(2)についてはあんまり分からない。
(3)については、加速時のリアが沈まないことで、加速感が若干希薄になるような感じ。介入度を下げればあまり気にならなくなったかな。

一番う~んってなってるのが(1)で、これは結構感じる。
マニュアル設定と比べて明らかにフロントが沈まない。
フロントが沈まないので、前輪のタイヤが路面に押し付けられている感を得られない。
よってフロントがグリップしてるのかが気になって、なんか怖い。
これについては(3)同様、介入度をマックスまで下げてみたんだけど、それでもイマイチしっくり来なかった。
※前に、R1200RTや、K1200Sのテレレバーやらデュオレバーはフロントの感覚が希薄で怖いって言ってるのを聞いて、もしかしてこういう感じか?と思ってた。

まあこういうのってプラセボもあるからな~、実際のところはどうかな~と思ってたんだけど、
人にサスペンションの設定画面を見せた時に、誤って半自動オートマチック設定に変えていたらしく、しばらく気付かずに乗ってた訳。
(恐らく誤って変えたであろう日は、変えた後からな~んか調子悪いなって感じていた。)
なんで、設定が間違ってることに気づいた俺的には、やっぱりこのモードあんまり好きじゃないだな~という結論に至った訳です。

勿論どのモードも、プロが何十時間もテストして作っているワケで、
ゴミクズヘタクソライテクな俺ちゃんが、なーんか怖いよ~~
って思っているだけで、実際は(きっと)何の問題もないし、
確かに無駄な挙動が抑えられるのであれば、上手い人が乗ったら
そっちのほうがより適切なライディングが出来るのかもしれない、とも思うけど。
一回上手い人にも乗って貰いたいな笑

半自動オートマチック設定の方が楽しいよ!なんていうMT-10SP乗りは、
使ってる設定値や、感想などを聞かせてくれると嬉しいです。

以上

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