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MT-10納車2カ月のインプレッション

MT-10SP(2022)が納車されて2ヶ月(2,700kmくらい)が経ったので、
備忘録としてインプレッションをまとめておきます。
クソ長くなったので先に結論を書いておきます。
やっぱりMT-10は最高!!!!
100点!!!!!

1.乗り味
SPグレードではないものの、旧型MT-10は延べ70,000kmくらいは
乗っているのですが(何台壊すんだよ)
そんなMT-10が染みついた自分にとって、
新しく来たMT-10もまさしくMT-10でした。
加速、減速のフィーリング、ハンドリング、独特のパルス感、勿論燃費も(笑)

2.車体
乗り味の点において、MT-10そのものとは言いつつも、
ぶっちゃけちょっとビックリしたのが車体の軽さです。
 
今まで乗っていたMT-10は、全て2017年式だったのですが、
カタログでの装備重量は210kg、
今回購入した2022年式は214kg(STDは212kg)となり、
4kgの重量増が発生しています。
 
環境規制に対応する為であったりIMUの搭載なども踏まえると
重くなるのは仕方ないと思っていたのですが、実際に乗ってみると
旧型よりも軽くなっているんではないかと思えます。

この辺が各種のデザイン変更も踏まえたパーツの取り付け位置だったりだとか、そういう仕様変更によるものなのかなぁと思って感慨深いものがあります。
※勿論俺の気のせいという可能性もありますが、Twitterを見ていると
 乗り換え組はみんな同様の反応を示していたように見える

旧型STDと比べるとシートが滑りにくくなったのも良いですね。
今のところ張り替えなくてもいっか?という感じ。

3.燃費
正直、相変わらず悪いです。
悪いですが、若干改善されました。
されましたといっても、時々で仕様は変わってるんで
一概には言えないのですが、
初代+二代の最終仕様は、正直ノーマル時とあんまり変わらなかったんですよね。なので、若干改善された、、、んじゃないかな、、、、?みたいな感覚です。

参考までに今までの仕様と燃費を記載するとこんな感じです。

初代:吸気ノーマル+スリップオン+ECU(アクセルオフ時燃料カットオフ)
 →13.3km/l
二代:吸気ノーマル+触媒レスパイプ+スリップオン
   +ECU(アクセルオフ時燃料カットオフ)
 →13.1km/l
三代:パワーフィルター+エアクリーナーボックス蓋撤去+セミフルエキ
   +ECU(フルエキマップ+アクセルオフ時燃料カットオフ等々)
 →9.3km/l
新型:吸気ノーマル+排気ノーマル+ECUノーマル
 →13.6km/l

旧・新共に、都内街乗りのようなストップ&ゴーが続く環境では13km/lを下回ります。新型は、「ツーリング時に限れば」0.5km/lほど、燃費が向上しているような印象を受けます。

ちなみに三代目はMT-10のままでどこまでパワー上げられるかチャレンジ中だったんですが、Dynojetで計測したところ上記仕様で後軸145PS、クランク軸換算でせいぜい161PS。
燃費のガタ落ち具合に比べて全然パワーは変わらないという状態(中間加速は良くなってたのかも?)で、(バイクによるけど)やっぱりメーカー純正ってのは素晴らしいな、と諦めたのでした。

4.新装備
まあやはり電子制御関連の装備でしょう。
元々がSTD乗りだったので、SP固有の装備とは単純比較出来ないんですが、
旧SPと新SPと比べてもIMUが搭載されたことによる設定の違いが多いので、
単純に新装備として述べていきますが、

電子制御サスペンション
→設定が超簡単!!色々話を聞いていると、やはり厳密にはアナログなサスペンションのほうがレースユースでは良いなんて話も聞くんですが、
「所詮アマチュアレベルが」「公道をメインに」する分には、この設定の容易さのほうが断然メリットになるでしょう。
   
ですが、この電制サスにはマニュアルセッティングとオートセッティングというのが存在しています。

マニュアルは、セッティングが電子的に出来るだけで通常のサスペンションと同じ動きをします。

オートは、セッティングが電子的に出来る以外にも、下記のような調整が可能です。
   ◆BRAKE SUPPORT:ノーズダイブの抑制
   ◆CORNER SUPPORT:コーナリング時の減衰力を増加
   ◆ACCEL SUPPORT:加速時の沈み込み抑制   
   
また、サスペンションのセッティング自体も、クリック数的なセッティングではなく工場出荷からそれぞれ五段階くらいで硬め、柔らかめを設定するようになっています。(電子的な制御で速度によって変化するからファジーなセッティング)

正直最初のうちはこのオート設定がとにかく気持ち悪くて、ずっとマニュアルで乗ってました。
今もまだハッキリ分かってないんですが、折角だから活用出来た方が良いだろうと、介入度をコントロールすることで、マニュアルよりもいい感じにならないか?と模索しています。
※結局のところ、ノーズダイブ抑制が一番気持ちワルいんだよな。フロント荷重してない気がして。

トラクションコントロール・スライドコントロール(等各種電子制御)
→正直今のところ分からん!!!!!
これらの電子制御は二代と三代の間に、YZF-R1(2020)に乗っていたので、全て体験はしているんですが、「スーパースポーツというバイク」に慣れようと必死でそれどころではなく、イマイチ実感出来なかったんですよね。

ただ、慣らしを終えてからのスポーツライディングにおいて、ハイグリップタイヤを装着したマシンと走行している中で、純正装着のブリジストンS22としては走れてたのかな?と思うので、見えないところでサポートしてくれてんのかなぁ~?くらいには感じています。
   
※ただし、純正装着のブリジストンS22は正直普通のよりグリップが良いだけという可能性もある。めっちゃ溶けるしライフも短いし。

ブレーキ関連
→先行車ではYZF-R7、XSR900に装着されている、ヤマハOEMのブレンボラジアルマスター。これホント嬉しいね。どんなもんかな~と思ってたけど、正直結構良いんじゃない?が感想。
前まで装着していたゲイルスピードVRCを装着するか悩んでいたけど、今のところこのままでもいいかも。
とにかくクルーズコントロールのキャンセルをブレーキスイッチ(やクラッチスイッチ)でやってるせいでマスター変更はメンドクサイんだよね。上手く動かさないとエラー出ちゃうし。なので、見た目はちょっと野暮ったいけど、今のところ様子見。
  
→フロントブレーキメッシュホース!正直これが純正で装着されているということが、今回SPを購入した一番の理由といっても過言ではないかもしれない。(笑)
前型のマシンでもやりたいやりたいと思いつつやっていなかったんですが、
ABS車両だと車種用ホースとか買うから結構高いんですよね。
メッシュホースになった良さ!!!までは実感出来てないけど、
先日見に行ったTOTでも、どの車両もブレーキマスター・ディスク・メッシュホースは三種の神器といって良いほど変わっていたので、やっぱりタッチに影響するんだろうね。

アコースティック・アンプリファイア・グリル(笑)
→吸気ダクトからの音や、ダクトの鳴りをライダーに向けて強調することで、操縦者に官能をもたらす、、、らしい。(笑)
まあ馬鹿にしたもんではなく、確かにパワーバンド付近からは
「オッ、なんか音してんぞ」と思うし、インカム越しにも聞こえるらしい。
でも結局乗ってるうちに忘れちゃいますね(笑)

5.デザイン
ぶっちゃけ旧型のほうが好きです。発表時は新型なんじゃコリャ!とは思ってました。(買うのは決定してましたが)
とはいえ、見た目「だけ」に惚れてバイクを選んでる訳じゃないし、
不細工で我慢ならねぇ!って訳でもないので、乗ってるうちに気にならなくなりましたね。乗ってる間はどうせ顔なんて見えないですからね。

場所や角度によってはカッコいいな~とも思います。
結局自分の好きなバイクが「世界で一番カッコいいバイク」なんですよね。

ケツまわりは、あのすぐ外れるクソウイングもいなくなったんでスッキリして良いと思います。
フレームの横のサイドカウルがいなくなったことで、フレームモロダシってのがちょっと寂しさを感じますね。
※スーパースポーツのフレームはカウルに包まれているからこそカッコいいと個人的には思っています。

6.気に入らない点
デザイン…と燃費…はまあ置いといて笑

正直旧型でココ直して欲しいな~と思っていた点は結構改善されていたんですよね。
例えば、ケーブル類が干渉してキーが挿しにくいであるとか。

あえて言うならば、相変わらずシートはハメにくい(慣れてるけど)とか、スイングアーム狭くてリアホイールハメにくい(自分じゃやらないけど)とか。(この辺は前型から継続ですね)

ああ、そうそう。一番気に入らないところはアレです。メーター。
フルカラー液晶メーター、自体はとても見やすいんですが、旧型STDと比較した時に、シフトインジケーターが小さくて一瞬目を落とさないと見えないのが個人的にはイマイチですかね。

元々SP乗ってた人は大体同じだから慣れてるのかもしんない。
メーターをトラックモードにすれば表示が変わるからそれでもいいですけどね。
※燃料計が見えなくなるけど。

7.最後に
まあ色々書いたけど、色々変わったところ変わらないところ良くなったところがありますが、今のところ俺にとってはやはりMT-10が最高のバイクのようです。トータル100点満点です。
今度は長く乗りたいのでしばらくサーキットは良いかな・・・。(笑)

サラっと分かりやすくまとめるつもりが、無駄に長文になってしまった。
まあどうせ備忘録みたいなもんだからいいでしょう。
電子制御サスペンションのセッティングとかちょっと出来てきたら、また記事にしようかと思います。

ここまで読んでくれた人(いたら)、有難うございました。

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