なろう系は本当に似た話ばかりなのか
ツィッター(現X)を見ていると、頻繁に目にする言説がある。
それは「なろう系は似たような話ばかり」という、もう一回どころか数十、数百回は目にした言葉だ。
しかしだ。
それを言う人間はどれほどなろう小説を見ているのだろうか。
ちなみに私は、文章読んでいないと死んでしまう病のため、なろう系も読むし、カクヨムもハーメルンもピクシブも理想郷もやる夫もまとめスレもとりあえず目に付いたら読む人間である。
そんな生活をずっと続けている私から言わせて貰うなら
「色々なジャンルがあって全然違う」である。
というより、この似たような話云々は、昔からよく聞く言葉なのだ。
例としては「新世紀エヴァンゲリオン」で生まれたセカイ系という概念である。
セカイ系とは何ぞやと言われると、今一つ定義が定まって無いのだが
なんかこう雰囲気で説明するなら
「現代っぽい世界が舞台で、少年少女が主人公の何か暗い物語」である。
いやいや、そんな雑な定義じゃないだろと思うかも知れないが、まじで定義が定まって無いし、雰囲気で説明するならこんなかんじである。
そんな雑な定義で2000年前後のライトノベル、アニメ、漫画、エロゲはセカイ系に分類され、似たような作品呼ばわりされたのである。
いやまじで、あれも同じこれも同じ!みたいな流れだったのだ。
間違いなく作品をまともに読んでないやつらが
「どれもこれも似たりよったりな作品」と言ってた時代だったのだ。
セカイ系って結局なんなんだよ…未だにわかんねーよ…
ちなみにそんな事を言ってた奴らからしたら
「ブギーポップは笑わない」と「イリヤの空、UFOの夏」と「最終兵器彼女」は似たような作品である。どこがだよ。キレるぞ。
例として「セカイ系」を挙げたが、これには訳がある。
そう「なろう系」も定義がよくわからないのである、マジで何を指してるかわからないのである。
ちなみに、なろう系で初めてアニメ化した作品は
2013年頃に「ログ・ホライズン」、次に「魔法科高校の劣等生」、次に「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」である。
もうこの時点で「なろう系」が何を指してるかが分からない。
「いやいや、なろう系っていうのは最近の悪役令嬢とか追放物のことだから」というかも知れないが、私が記憶してる限りこの辺りの作品の時期から「なろう系」という単語はあった。結局何を指してる言葉なんだよ…
そもそもだ。
「なろう系」が「悪役令嬢」や「追放物」を指す言葉というなら
「悪役令嬢物を読んだら悪役令嬢ものばっかりで似た話ばっかりだ!」
「追放物を読んだら追放物ばっかりで似た話ばっかりだ!」
当たり前だろ。
同じジャンルの作品見たら、そら内容は違うが似たような話になって当然だろうが。きちんと違うジャンルを見比べろ。
似たジャンル並べて、似た作品ばっかりだ!って最初からケチつけたいだけじゃねーか、そんな暴論使う人間
「アナタの書いた作品、××で見たジャンルに似てますね」とか言われても何も言えなくなるぞ。
なろうにある作品をジャンル別に読み漁ったら、ちゃんと違う作品になっとるわ。
そして「なろう系は文章力を感じられない」という意見も見たことがあるからこれに関しても言っておく。
そもそも文章力ってなんだよ。
荘厳で格調高い、明治の文豪みたいな文章のこと言ってるのか?
それ昭和の文豪に負けた文章じゃねーか、小難しい文章書いてたら文章力があるってわけじゃねーぞ。
じゃあ文章力って何だよと言われたら、私には分からない。
「そもそも文章力ってなんだよ」って思ってる私に分かるはずがない。
以上、私の結論は
「なろうの作品をきちんと読み漁ってたら色々な作品があるし、同ジャンルしか見ないならそりゃ似た作品もあるよ」
これで終わりです。
ちなみに私が、小説家になろうで一番好きな作品は
「死神を食べた少女」です。漫画化、アニメ化未だに待ってます。
滅茶苦茶久しぶりに文章書いたから疲れました。
なんかいいねとかめっちゃされて承認欲求とかが沸いてきたら、なんか色々書いていくかも知れないですし、書かないかもしれません。慣れたら増えます。
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