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幸せの形

こんにちは。K.Kです。
これから自分がこの3年間で感じたことについて書いていきたいと思います。
自分の友人に関するお話もいくつか含まれているので一応匿名にしてあります。

誰かを助けることで自分も幸せになりたい

この3年間、コロナ禍の中で家で過ごす時間が以前と比べて大きく増えた。
その中で、自分は「社会」や「幸せ」について考える時間が増えたように感じる。
そのきっかけはいくつかあったと思うが、その中で一番大きかったのは、大学に入った後に何かしらの問題を抱えた人に会って、話を聞く機会が多くあったことだ。。
その中には、大学の友人関係にうまく入っていくことができず、「ちょっと面白いことを言ったり話したりする変わった人」として自分を『演出する』ことでかろうじて関係を保っている人や、過去のトラウマに苦しみ、「とにかく、幸せになりたい」というようなことを話してくれた人などがいた。
自分はこういう話を聞くうちに、つい「助けてあげたい」とか「何かその人が『幸せ』や『安心』を感じて生きていって欲しい」というように思い、その度に自分なりに少しでも助けになれば、と思って何かしらの言葉を伝えてきた。

「幸せの形」とは何だろう?

しかし、その言葉を伝えながら、自分のこの「助けてあげたい」という思いの中に、「誰かを助けることで自分も幸せになりたい」という下心が含まれているのではないか、ということが頭の中に引っかかっていた。
その感情を抱えたからなのか、人間の「心」や「友情」「救い」などをテーマにした作品や、それらに関連した心理学・社会学の本を読むようになった。
それらの作品や本に触れていくにつれ、いくつか自分なりに気づいたことがある。
一つ目は、「その当人が幸せかどうかは、周りから見やすいもの(容姿や、日頃の立ち回りetc.)とは思っているよりも関係ない」と言うことだ。
先ほどあった人達の中にも、端からみると順調な進路を辿っていて、周りからも尊敬されるような人が多く、一見「幸せそう」に見える人が多かった。
一方、悲劇でよく見るように、仮に遠くないうちに死ぬことがわかっているような、周囲から見て明らかに不幸に見える状況でも、周りの友人達との関係を通して「自分は幸せ者だ」と感じることもよくあるのではないか、という風に感じた。
二つ目は、「幸せかどうかは、その人の地位や頑張り具合によって決まるというよりは、周囲の環境(特に人間関係や生活スタイル)が自分にあっているかが大きい」ということだ。
自分も高校入試や大学入試を通して、いわゆる「いい大学」を目指したり、部活を通して自分の目標を達成しよう、と自分なりに努力してきたが、時々「なんでこんなことをやっているんだろう」と考えて苦しくなるときがあり、今振り返ると少し自分の生活スタイルが合ってなかったのだな、と感じた。
また、自分が会ってきた人のなかにも、司法試験に向けて一生懸命勉強してきたが、勉強し続けるうちにただ義務感で続けるだけになって勉強するのが嫌になった、という人がいた。その人は次に会ったとき、司法試験の勉強をやめ、自分の興味のあった別の勉強をしていた。自分の今学んでいることややりたいことについて語る姿は、ある種「社会的地位の高い」弁護士等になるための司法試験の勉強をしている時よりもずっと輝いて見えた。
このように考えるうちに、「世間的に見て『良い』立場や環境」に身を置くよりも、「自分にとって『快適な』環境」に身を置くほうが、自然体で暮らせ、その人の幸せに繋がるのでは?と感じた。
また、このように幸せの形について考える中で、「世間的に見て『良い』立場や環境」に身を置くよりも、「自分にとって『快適な』環境」に身を置くほうが、自然体で暮らせ、その人の幸せに繋がるのでは?と感じた。

自分たちなりの「幸せの形」を

また、こういったことを考えるうちに、「例え下心的なものが含まれていても、誰かを『助けてあげたい』と思って行動するのはありではないか?」というように思うようになった。
 周囲からみて「幸せかどうか」は容易にわからないし、危険な状況も簡単には気づけないからこそ、(本人にとって重荷とならない範囲で)偽善でもいいから「自分は○○さんの味方だよ」「○○さんの問題の解決のお手伝いにはならないかもだけど、とりあえず話だけでも聞くよ」という姿勢を見せて行けたらいいな、というように思っている。
まずは、自分たちの周りの人間と関わりながら、お互いの抱えている悩みを相談し合いながら、自分たちなりの「幸せの形」を探して行けたら良いな、と感じた。

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この文章は、「#いまコロナ禍の大学生は語る」企画に参加しています。
この企画は、2020年4月から2023年3月の間に大学生生活を経験した人びとが、「私にとっての『コロナ時代』と『大学生時代』」というテーマで自由に文章を書くものです。
企画詳細はこちら:#いまコロナ禍の大学生は語る|青木門斗|note
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また、これらの文章をもとにしたオンラインイベントも5月21日(日)に開催予定です。
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