COMSOLによるリモート技術支援およびデジタルツイン技術紹介セミナー
こんにちは。計測エンジニアリングシステム株式会社 -KESCO です。
2020年10月23日(金) に福島県ハイテクプラザの 工藤弘行 様を講師にお迎えし、リモート技術支援およびデジタルツイン技術についてのご紹介セミナーを実施いたしました。
アプリケーション化したシミュレーションモデルを自由に配布、共有ができる COMSOL Server を活用したリモート技術支援およびデジタルツイン技術の事例をご紹介いただきました。
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今回は、工藤弘行 様に福島県ハイテクプラザにおけるミッションや役割からリモート技術の活用などの実際の活動まで幅広くお話しいただきました。
工藤 弘行 福島県ハイテクプラザ 技術開発部 工業材料科 主任研究員 ご経歴 2000年3月 東北大学大学院工学研究科材料加工プロセス学専攻前期2年修了
2000年4月~ 福島県ハイテクプラザ
現 福島県ハイテクプラザ 技術開発部 工業材料科
弊社セールスマーケティング部 小澤(以下、小澤):この度は、福島県ハイテクプラザの 工藤様 にお話しを伺います。 工藤様、短い時間となりますが、よろしくお願いいたします。
工藤様:よろしくお願いいたします。
小澤:初めに福島県ハイテクプラザ様のミッションや役割はどのようなものでしょうか?
工藤様:福島県内の製造業の技術的な支援をサポートします。無料の技術相談から有料の設備使用、依頼試験。また、人材育成から共同研究の実施まで幅広い支援を行っております。
小澤:地域の企業様の困りごとや、ご相談事項はどういったことが多いでしょうか?
工藤様:件数としては、品質管理を目的とした試験・分析が最も多く、次に、まれに発生した不具合に関する検査がメインです。
件数は少ないですが、研究開発の相談や外部資金研究、補助金の応募に関するアドバイスをすることもあります。
小澤:COMSOL を導入するきっかけは、どういったものでしょうか?
工藤様:元々、COMSOL自体は、専門分野に特化したオプション製品が多いという点で目に付いたのですが、lotを活用したプラントメンテナンスの研究を実施するにあたり、COMSOL Server の機能を活かせるのではないかという直感がきっかけです。
小澤:導入時の課題や苦労したこと、導入後に便利になったこと、良かったことについてお話しください。
工藤様:CAEソフトを使う自分から見ても、COMSOL Server はつかみどころのない機能なので、購入手続きの際に、どんな機能で、だれがどう使うのか?どんなメリットがあるがあるのか?研究の中でどう活かすのか?を他の人に説明するのに正直かなり苦労しました。
良かった点は、思った以上にCAEアプリの自由度が高かった点と配信プラットフォームの使いやすい点です。
両者が相まって、自分のアイディアを表現したり、共有したりするという、これまでのCAEと別次元のことができるのは、すごいと感じています。数年前の自分だったらやろうとも思えなかったことにもチャレンジできる気がします。
小澤:シミュレーションソフトを利用した地域企業の発展の為に工藤様の今後のお考えをお伺いしたいです。
工藤様:大学とも企業とも違う「公設試」という立場を意識すると、多くの地域企業と接することができる点が恵まれていると感じます。
多くの地域企業とのやり取りのおかげで、世の中に必要なことを早く、リアリティを持って気づかせてもらっているので、地域企業に恩返しするようなつもりで、情報発信したいと思います。
小澤:今回のセミナーは、CAEのアプリ化、リモート技術支援、デジタルツインなどをテーマにしておられます。
今後のご研究開発などの方向性や展開、夢のようなものをお聞かせください。
工藤様:今回の3つのキーワードはどれもキャッチーな切り口ですが、本質は有限要素解析の技術です。
「AI技術の民主化」と言われるように、AI技術は、だれでも、ほぼ無料で使える技術になりつつあります。かつて、10年、20年前に、有限要素解析技術も同じように誰もが使えるような技術として普及できるチャンスがあったはずでは?と思います。
COMSOL Server は、今のAIの広がりに近い感覚で有限要素解析が普及する助けになると感じますので、様々な活用のアイディア出しをしていきたいと思います。
小澤:ご質問は以上になります。本日は、ご協力を頂きまして誠にありがとうございました。
工藤様:ありがとうございました。
今回は、福島県ハイテクプラザの 工藤弘行 様からお話しを伺いました。
お忙しい中、お話しをお聞かせいただきまして誠にありがとうございました。
工藤様には、引き続き、東北地域や福島県の地域産業の復興支援や発展のためにますますご活躍されますように願っております。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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