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「確率」と「心」のデタラメな関係

高校生の頃、私は確率の授業があまり好きではなかった記憶があります。

サイコロの目の出る確率とか、組み合わせとか、最初につまずいて、何だかよくわからないまま、狐につままれたような気分のまま、深く理解しないで放置していた為に、確率が出てくると試験の点数がグッと下がっていたのが原因だったような…。

そんな私が、先日参加したCAFE de AI『確率であそぶ,確率にだまされる,確率を飼いならす ~ちょっと斜めの確率談義~』で、小波秀雄さんのお話を聞いて、「確率の話ってこんなに面白いんだ!」っと驚いたので、ぜひ皆さんにも紹介したいと思います。

これは小波秀雄さんの「月刊たくさんのふしぎ 2018年8月号 デタラメ研究所」という絵本です。

「デタラメ」ってちょっとマイナスのイメージがありますが、この本を読むと「デタラメ」の面白さが小さい子でもスッっと心に入ってくるんじゃないかな?って思います。

この本がいう「デタラメ」とは、いい加減という意味よりは、プログラムに出てくるランダムのことです。

例えば「0から9までの数字をランダムに表示するプログラムを書いてください。」というようなプログラムの課題をやったことがある人もいると思いますが、これからの子どもたちは小学校でプログラムを学ぶようになるので、「サイコロをプログラミングで作りましょう!」という課題で、このランダムという言葉を学んでくるかもしれません。その時に「ランダムってなに?」って聞かれたら、この本を読んでもらうといいと思います。

イベントの中で私たちは、この本に出てくる「デタラメ」なことを実際にやってみて確率について学びました。そこで、私たちの思う「確率」とは「心」が邪魔をして、本来の「確率」とは違うものになっている・・・ということを気付かされます。

「確率」と「心」のデタラメな関係の詳細は本を読んでからのお楽しみにとっておいた方がいいので、ここでは内緒にしておきますね。

イベントではモンティ・ホール問題をはじめ、確率の問題がいくつか出たのですが、参加者の皆さんと一緒にホワイトボードに図を描きながら考えていくのがとても楽しかったです。

その中で、男女が出てくる確率の問題があったのですが、ちょっと前までは人間は男と女しかいないという前提で確率が論じられていましたが、これからは性別も様々な前提で論じられることになりますね。と小波先生とお話しできたことが何だかとても嬉しかったなあ・・・・。

また福岡へ来ていただいて絵本の内容をお話してくださる機会があれば、私のように確率に苦手意識があるひとが改善されるかも!!

良い絵本なので、amazonでは今日(7月20日)現在は完売しています。書店にはもしかしたら残っているかも!チェックしてみてください。



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