★プレデターと戦って思ったこと (架空作文⑥)

プレデターと戦って思ったこと

5年6組 小野めぐみ

私のお母さんは週5でプレデターと戦っています。私はよくお母さんについて行って、お母さんが作ってくれたお弁当を食べながらその戦いを見ています。お母さんの得意技は右アッパーです。プレデターの顎を狙って集中的に右アッパーを喰らわせている姿はとてもかっこいいです。私にはお父さんがいないので、今まではそれが普通だと思っていたのですが、クラスのみんなと話していると、みんなのお母さんはプレデターと戦ったりはしないと知りました。みんなのお母さんはスーパーなどで働いてるらしいです。私はちょっと悲しい気持ちになりました。うちにはお父さんがいないからお母さんがプレデターと戦わなきゃいけないんだと思ったからです。そのことをお母さんにいうと「お父さんは関係ないよ。ウチの家系は昔から宇宙戦士だからね。お父さんがいなくなるもっともっと昔にめぐみの先祖が地球を守ったんだよ。」と教えてくれました。そのことを聞いて私は誇らしい気持ちになりました。こないだ私もお母さんと一緒に戦いました。お母さんが「そろそろめぐみも一緒に戦ってみる?」と言ってくれたからです。私はお母さんが右アッパーを喰らわしたプレデターに足4の字固めを決めました。ちょっとヌルヌルしてて気持ち悪かったけど、戦いのあとは今まで味わったことのない気持ちいい感覚がありました。私のクラスの朝の会では毎日ひとりずつ今日の目標を発表するというのをやっています。私はみんなの前で「私の目標はプレデターを1人で倒すことです」と言いました。わたしはみんなに宇宙戦士であることを隠していました。でもお母さんと一緒に戦って、私はこのままでいい。なにも恥ずかしくないと思いました。私は得意技はまだないけど、いつかお母さんみたいなカッコいい宇宙戦士になりたいです。

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