★勃起とカミナリ(架空作文)
勃起とカミナリ
3年6組 細川裕太
その日の昼は、とても暑くもくもくと入道雲が立ち上っていました。夕方からはポツポツと雨が降り始めて、それから雷が鳴り始めて、台所の近くの窓を開けて牛乳を飲みながら、それをじっと眺めていると、その雷はぼくに向かって一直線に落ちました。ぼくは雷に打たれたはずなのに全然なんともなくって、気づいたら床に横たわってお母さんと妹が心配そうに「ゆうた!ゆうた!」とぼくの名前を読んでいました。そのときぼくはなんか違和感があって、それが保健の授業で習った勃起だとわかりました。ぼくは、いままで勃起をしたことがなかったので、変な感じでした。
それからその日は救急車に初めて乗って、近くの病院に行っていろいろと体を検査されました。そして病院の先生は「なんともないよ。不思議だね」と言って、僕はおうちに帰ってご飯食べて寝ました。
それから授業中だったり遊んでいる時もぼくは勃起をするようになりました。それだけじゃなくって、勃起をすると身体中に電気がピリピリと流れているような感じでした。
そしてある日、電気を変えるときに電球を触ると、電球はピカッと光りました。そのときぼくは勃起をしていて、そのことをへんだなぁと思って、理科の先生に話すと「ゆうたは勃起をすると体に電気をためることができるのかもしれない」と言いました。そして調べてみるとほんとうにそうでした。僕はびっくりしました。それから僕はちょっと悲しくなりました。なんで僕は勃起をすると体に電気が溜まるんだろう!みんなは勃起をしても体に電気を溜めることないのに!と思いました。
ぼくはおじいちゃんにそのことを話して、実際に目の前で勃起をして電気をピカッと光らせて見せてあげました。するとおじいちゃんははじめは驚いて、けれど「ゆうたはその能力を地球のために使いなさい。いま地球は電気が足りないから、その力はきっと役に立つよ」と言ってくれました。ぼくはそれからうれしいと思うようになりました。
それからぼくは、お母さんのスマホを勃起して充電してあげたり、夜に妹に本を読んであげる時に勃起して手元を光らせてあげたりしています。そうすると部屋の電気を消さなくても本が読めるからです。ぼくはこれからも色んな人のために勃起をして、みんなのために電気を使っていきたいです。
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