RiJ参加記 デススマイルズMBL

2021年8月11から15日まで行われたRTAイベント「RTA in Japan Summer 2021」にて「デススマイルズメガブラックレーベル」の走者として参加しました。
今回の参加にあたっての回想等を記しておきます。

RTAinJapan応募履歴

2020年冬東方天空璋EX霊夢使用RTAで応募、落選
2021年夏(今回)デススマイルズメガブラックレーベルスコアアタックで応募、採用

応募まで

2021/05/10
2021年夏開催のゲーム募集開始

応募要項より

・いわゆるスーパープレイなど、RTA以外の応募も可能です。詳しくは 選考について にて後述します。

選考について
Q. xxxx なゲーム・企画を応募してもよいですか?
A. 何でも応募してください。運営で選考します。
GDQの応募ガイドで様々なカテゴリを許容しているように、RTA in Japanでも様々なカテゴリを採用したいと考えています。

以上の文言を確認し、自身がこれまでに最も時間を費やしたタイトル"デススマイルズメガブラックレーベル"のスコアアタックでの応募することに。

応募に際して、字面上のインパクト、プレイ上の優位点等の理由により、業務用基板でのプレイを想定。せっかくなので、以前数年間自宅で眠っていた基板の動作確認とその他色々でお世話になったレンタルスタジオ"IMO-CEN"さんを利用して、アーケード筐体でのプレイ映像を合わせて配信することを思いつき、応募前段階で「採用された場合には利用させてほしい」と相談、利用について問題無いことを確認。

応募と前後して、Twitchにてゲーム配信中に雑談の中でSPEさんに「採用されたら解説頼んでいい?」と雑に依頼し、雑に承諾を得る。

以上、必要最低限の根回しを済ませ、応募前にDiscordの自鯖VCチャンネルに居合わせた「ウマ娘シューティング部」のサークルメンバーに申請時の文章を見せて校正してもらい、RTA in Japan Summer 2021に応募。

開催期間103時間に対して応募総時間1388時間、実質倍率およそ10倍という現実を確認し、おおよそ不採用になるだろうと認識。
万が一採用されても対応出来る様に選考期間中は最低限ゲームには触れる生活を継続。

採用タイトル発表時

TwitchでデススマイルズMBLのプレイを配信中、コメントにて「RiJ当選してますね!おめでとうございます!」的な知らせを受け、

「え?待って?ホント?とりあえず今プレイ中の峡谷をボス撃破まで終わらせてから確認していい?」

と一旦現実逃避、プレイ完了後コメントに対応、情報を確認し、RTAinJapanに走者として参加するという現実を受け入れる。

採用決定後の準備

まずは事前に当選した際の協力を依頼したSPEさんとIMO-CENさんに報告と改めて協力の依頼。
「本番当日に自分がやるべきこと、考えることを最大限減らす」という方針を決め、本番中の喋りを全て解説に任せる為にひっしーさんに「聞き手役」を依頼。
自身の現在使用しているパターンの概略を書き出して解説用台本メモを作成。
7月中から複数回に渡って本番時に利用するスタジオ現地に足を運び、実際に利用する環境で練習、8月に入ってからは解説の二人とも予定を合わせてDiscordのVCを利用し、本番想定で解説を含めたリハーサルを行う。

練習開始と現実的な目標設定

本番では一発通しの時間しかないことから、練習段階でも極力途中リタイアせずにラスボスを倒すまでプレイする方針を決める。
Twitchで配信した通しプレイを全てアーカイブ化、被弾箇所とコンティニュー箇所を全て記録。
ノーコンティニュークリアがなかなか出来ないものの、概ね1コンティニュー以内でエンディングまで辿り着けているという実績から、現実的な目標として"1コンティニュー以内でのクリア"を設定。
1CC(ワンコンティニュークリア)という文言はこの練習期間中に思いついたものであり、応募段階から考えていたものではない。

東京オリンピックスポーツクライミング競技


本番1週間前の8月3日から6日にかけて行われた競技全日程を観戦。
男子チェコ代表の"クライミング星人"アダム・オンドラのスピード競技に感銘を受ける。

RTAinJapan開幕から出番まで

期間中全日程を休みにあてて、開幕から閉幕までほぼずっと視聴。
他の走者のプレイを見て「人は一発勝負の場ではミスをするものであり、リカバリーが出来ることがプレイの上手さの指標の1つになり得る」ことを実感し、多少なりとも肩の荷が下りる感覚を得る。

本番当日、出番予定の2時間前に現地入りし、練習及び出番前の仕込みを進める。
スコアランキングに"IN","JPN"の2つを仕込み、本番でALL出来た場合にスコアネームを"RTA"と入れてランキングトップ3で"RTA IN JPN"を完成させるというランキングネームネタを仕込む。

本番

本番プレイ前のコメントは、当日考える必要があることを少しでも減らすため、ほぼ全て事前に書いた台本をそのまま読み上げる形で行った。
ここで触れた「R(理想の)T(点数)A(アタック)」は前日のツイッター上でのやり取りから引用させてもらった。

予選は大崩れもなく順調と言える出来だった。
峡谷の下り始めあたりからカウンタの残量に意識が向けられておらず、後のリチャージミス及び被弾に繋がっている。
峡谷ボスの最後については、事実上ただの偶然ではあるが、出来ることが他に無いという分かりやすい現実のおかげでやるべきことが明確になった結果の出来事である。
あんなものは本来避けることを考えるのがそもそもの間違いである。

神殿序盤での被弾でコンティニューとなってしまったことは非常に残念だが、そこからの復活、持てるリソースをきっちり投入してのボス戦、冥界城でフィーバー再点灯からのパターンまでこなせたことで、「もう一つの見どころ」という台本上の文言を実現出来たと思う。
最終的に1CC(ワンコンティニュークリア)という文言で強引に目標達成と言い張ることに成功した。
なお、ネームネタはコンティニューするとコンティニュー前後のスコアが両方ランキングに登録される仕様により不成立となる為、"RIJ"で登録した。

本番時の被弾ポイントを練習時の被弾実績と突き合わせると概ね確率の分厚いところで被弾しており、一発勝負にしては実力通りと言えるプレイになったのではないかと思う。
実力通りのプレイでクリアが出来るところまで仕上げきれなかった点については大きな反省点である。

被弾箇所、ゲームオーバー箇所実績


今回、解説がとても良かった。超良かった。
Twitterで検索して感想を見ても実況解説の評判がとんでもなく良かった。
担当してもらったSPEさんとひっしーさんには感謝してもしきれない程である。
また、本来完走した感想を述べるべきタイミングで全てが吹っ飛んでしまい何も出てこなくなったところをコメントで引き継いで場を進めてくれたことにも助けられた。
本当にこの二人に頼んで良かった。
二人の解説が良かったと思う人はYouTubeのアーカイブ動画に称賛のコメント、高評価、RTAinJapanのチャンネル登録をお願いします。

Twitchにはコメントとか高評価とかの機能が無さそうなので、Twitterへのシェアで「解説良かったよ」ってコメントしてくれれば僕が全面的に同意します。


出番終了後

ひたすらRTAinJapanを視聴する。
翌日のSTG枠で自分の枠で出たネタを引用して頂いたりしてとても嬉しくなる。
並行してひたすらTwitterでエゴサに勤しむ。
検索に引っかかるような投稿のほぼ全てが肯定的に紹介してくれていることに気分を良くする一方で、客観的な視点による難点等の指摘を見つけることがなかなか出来ず不安になる。
忌憚ないご意見お待ちしています。

RiJ公式Twitter

プレイ中の場面を切り出して広報するTwitter担当の方がとても理解度の高い仕事で、プレイ後に見てとても嬉しくなった。
コメントから分かるように、この時間帯を担当していただいた方はSTGに興味があるようで、他の時間帯のスタッフについても同じ様に、なるべく興味のあるところを担当出来るような調整を出来るように割り振りを気遣って頂いているそう。
そういったところでもプレイヤー、視聴者ともに楽しめるような気遣いを見て取ることが出来た。

終わりに

今回RTAinJapanで初めて採用されることになったスーパープレイ枠にプレイヤーとして選んで頂き、貴重な経験をさせて頂きました。本当にありがとうございました。
次回、RTAinJapanは2021年冬の開催も既に発表されていますが、今回に引き続きRTA以外の幅広いプレイスタイルもまた採用されることを願っています。
採用される為には応募が必要です。
運営さんは「何でも応募してください。」と言っています。
何でも応募しましょう。
応募まで漕ぎ着ければあとは大体なんとかなります。

あと、視聴者数と緊張の相関についてですが、概ね普段の10倍を超えると「よくわかんない」領域に到達するので、以前参加したSTGイベントでの視聴者数200人が今回の5万人になっても250倍のプレッシャーにはならなかったことを記しておきます。

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