【サーフゴー】運ゲーと罵られてもこのデッキを握った理由【シティS2】
はじめに
みなさん初めまして。
宇都宮で今年5月からポケカを始めました菊川けりおと申します。(ポケカでは「こう」と名乗っています)
普段はMagic:The gatheringにおけるパウパーの記事ばかり書いていますが、今回は初めてポケカの中規模大会に出たのでその振り返りを致します。
※シティ初出場は4-2の12位でしたので、つよつよプレイヤーの記事でも何でもありません。よわよわプレイヤーなので記事の粗にはご容赦下さい。靴舐めます。
続・はじめに
かの老子はこう言い残しました。
「自らを知るものは明なり」
個人的な解釈に過ぎませんが、出来る事・出来ない事を正確に自己評価することの大切さを語っている言葉です。
シティリーグに初当選した私は考えました。
「自分にとっての目標とは何か。そしてその目標に向かって自分が費やせるリソースと備わっている能力は何だろうか。」と。
全部勝ちたいけど練習時間はあまり取れない。練度不足のコントロールデッキでは時間切れの可能性が高い為、アグロ的なデッキに絞る必要がある。
以上のように考えた時、練度が物を言うレジドラゴや分岐の多いリザードン、初手からの選択肢が難しいライコポンなどのデッキが候補から外れました。
そして約1ヶ月ほど調整し続けることになったのが「サーフゴーデッキ」となります。テラスタルフェス発売前にこのデッキと出会えたことはとても良かったです。(あの邪悪な緑の悪魔が発売されていないので)
サーフゴー型ありすぎ問題
調整当初、サーフゴーに無知な私は「青天井火力でドローシステム持ちええやん🤣」ぐらいにしか考えていませんでした。
ここから1ヶ月間、地獄の型絞り時期に入ります。
私が把握しているだけても以下の型があります。
サフゴwithパルキア
サフゴwithボム
サフゴwithハッサム
サフゴwithボムキッス
サフゴwithソウブレイズ
サフゴwithハッサムキッス
舐めとるのか?
スタバや二郎の呪文みたいになるな。
贅沢な名前だよ。
お前らなんてまとめて「サフゴ」だ。
時間が無いからサーフゴーに絞って研究しようと思ったのに、サーフゴーは自身で「アタッカーとシステム」を兼任するため相方選びに困りません。女遊びが好きなタイプなので嫌いです。
紆余曲折ありながらも最終的に選択したのは「サーフゴーwithトゲキッス」になりました。
デッキ選択理由・レシピ
レシピの特徴
特徴はキッスラインが1-2、ヒスイヘビボ、ふしぎなアメ1という構成です。サイドに落ちたトゲピーはヒスイヘビボでケアし、トゲキッスは2枚にすることで無理やり回避します。この枠を取るためにカースドボムのギミックは捨てました。
パルキアを入れての手裏剣ギミックも最後まで悩みましたが、リザードン相手には相性が改善しない・ドラパルトは構築上五分〜微有利なので2進化をメタる意味があまりないと判断して搭載しませんでした。
色々な採用理由
マナフィは対レジドラゴ用です。抜くか悩む枠ではありますが、キュレムで3面取りされてしまうと逆立ちしても勝てないのでこの枠は残しました。
カウンターキャッチャーはサイド1取られてのスタート用に採用しています。特に後手を取らされた時、このカードの有無で勝率が変わります。後手1おつかい→倒される→後手2でサフゴ進化してルール持ちへ殴り返すという動きなら1-2-2-2を押し付けながら2-2-2の最短ルートを狙いやすくなります。トゲキッスと相性が悪いように思われる方もいるでしょうが、立たない試合や立てない試合があるので必要枠です。
キャンセルコロンはミミッキュ、いしずえオーガポン、ピカチュウ対策になります。サーフゴー以外にアタッカーが存在しないので、詰む対面を強引に切り開く枠となります。できるだけ相手のサイドを取り切るor種切れのタイミングで使いましょう。序盤は「キャンコロ無いのにどうすんだよ責任者出せ😡」というカスハラみたいな空気を出しつつプレイしましょう。相手が誤認してベンチを空にしたりします。
ナンジャモはツツジが劣勢時に強いカードであり、序盤は死に札となることを嫌った結果です。ハイパーボールでサフゴを立てつつ、ナンジャモ6枚ドローから無理やり殴り始める事も可能なので個人的に気に入っています。終盤はボスの指令優先度が高い為、それもツツジが抜けた理由になります。(ツツジ撃たなきゃ負ける場面はトゲキッスが解決してくれるという他人任せでもあった)
非採用理由
ハッサムは私が最も愛するポケモンですが、ミミッキュなどの非エクに強いという点以外は評価点があまりありません。そもそもトゲキッスで3枚取りすれば一度非エクを挟まれても1-3-2などで勝てます。とにかくトゲキッスがサイドレースは解決してくれると盲信して、今回は採用を見送りました。
テツノツツミは最後まで悩む枠でした。こいつは追加のボス指令みたいなものなので、とても有益なカードなのですが枠を作り出すことができずに断念。もし採用するならハイパーボールを削って夜のタンカを3枚に増やした上で、さらに何かを削って枠を作らなければなりません。テツノツツミ4連打で勝てる試合がそこにはある。
パルキアは上記にも書きましたが、手裏剣の通り以外にも逃げエネの問題がありました。もし呼ばれてしまうとほぼポケモンいれかえで逃げる必要があります。今回は逃げエネ1で統一して、たとえ後ろを呼ばれても1枚で逃げれることを優先に構築。
励ましの手紙はナンジャモからの復帰に役立ちますが、使えるタイミングが限定されていること・エネルギー転送プロのあとにエネルギーが山に残っている枚数は体感1〜2枚なので3枚引っ張ってくる方が少ないと判断して不採用に。
なぜこの構築にしたのか
運ゲーで勝つため。
これ大真面目に言ってます。
運ゲーで勝つためにトゲキッス特化型のサーフゴーという構築にしました。
そもそものゲーム目標は「勝利する事」です。
「上手に勝つ」とか「格好いいプレイングを魅せる」ではありません。泥臭くても、たとえ相手が対戦後に「いやー相手がマジで運だけでさー」と言っても「勝てば官軍」なのです。
とあるM:TGプレイヤーがこのように発言していました。
「デッキパワー・プレイング・運の総合点が高い人が勝つし、優勝する」と。
今回の私は自分のプレイング技術の低さを補うために「運に特化した構築」で戦うことに決めました。
シティの結果
1戦目:先手 ピジョットレントラー⭕️
先手2のナンジャモが相手に刺さり、ピジョットが立たずターンを経過させる間にサフゴで殴りまくり勝ち。トゲキッスは無関係のマッチでした。
2戦目:先手 ライコポン⭕️
コレクレーを倒すためにスナノケガワが殴ってきましたが、抵抗力でターンを稼ぎながら「ちいさなおつかい」でエネを集めまくる。
相手がサイド1スタートしてからカウンターキャッチャーでライコを引っ張り出してゴールドラッシュ。トゲキッスも表1が出た事で2-3とサイドを進めてブライアもケアする形になり勝利。
なおこの試合、両者とも致命的な計算ミスを犯しました。私は貝になります。
3戦目:先手 ライコポン⭕️
サフゴが立てられずに相手がサイドを2進めてしまう展開。こうなるとトゲキッスで3-3の逆転プランしか成立しなくなるため、その盤面だけ作って後は運ゲーに持ち込む事に。
結果として25%を引き込んで勝利。
この試合のために運ゲー特化にしたんだなぁ、と思わされる試合内容になりました。
4戦目:後手 ルギア❌
サフゴ全く立たずにごっつぁんプリファイでサイドを4取られて投了。お相手はとても気さくで良いプレイヤーでしたが、私のルギアに対する恨みは強大なものとなりました。
5戦目:後手 テツノイバラ⭕️
相手が1体しかテツノイバラを立てられず、打ってきたジャッジマンで「エネルギー転送プロ、ハイパーボール」を引き込んでそのままゴールドラッシュで勝利。まさに運だけでしたが、構築からそれを特化しているせいで「運だけですんません」と一切思いませんでした。
多分、相手の感情が理解できないサイコパスってこういう感じなんですかねぇ?(言いたいだけ)
6戦目:先手 ルギア❌
まさかのルギア2戦目。
相手はコレクレーをルギアで倒してサイドスタート。つまり1-2-2-2のラインで進めることに。
この場合、こちらはカウンターキャッチャーとボスの指令2枚の計3枚で2-2-2を進めることになります。しかしそれを邪魔するのが「白い悪魔」ことチラチーノです。こちらのサーフゴーをワンパンしてくる非ルールというだけで邪悪です。Fレギュ落ちで最も嬉しいのはチラチーノの弱体化と言えるでしょう。
さて最終的には2-2で押し返すことに成功するも、最後に相手のナンジャモで妨害されてしまい、「スーパーエネルギー回収、ボスの指令」の2枚を引き込まなければトゲキッスの運ゲーに頼るしかない状況に。システムをフル動員して引き込もうとするも引けたのはスーパーエネルギー回収のみ。
「じゃあ50%で勝ちということで」
そう言いながら宣言したチラチーノに対するゴールドラッシュ。気絶する悪魔。
そしてダイス。
裏。
仕方ない。トゲキッスはよくやってくれた。
本当に感謝している。
後でお前を鍋に放り込んで巨人に食わせてやる。そのためにはまずバターを塗ろう。
結果
4-2の12位でオポ落ち。
これが私の初シティリーグとなりました。
対戦してくださった方、ジャッジの皆さん、会場のチェルモさん、どうもありがとうございました。
終わりに
たった1ヶ月程度でしたが、サーフゴーに向き合ってみた結果をつらつらと書いた次第です。誰かの役に立てば幸いですし、サフゴ使いたちの「え、あなたもサフゴなんですか。私もなんですよ。」という隠れキリシタン同士が出会えた時のようなテンションを少し味わえたのは良かったです。
それでは!また別の記事で会う時があれば!