閉じる癒しと開く癒し

日頃の疲れを癒すべく、スーパー銭湯に行ってきました。

スーパー銭湯に行く途中、コンビニで缶チューハイと唐揚げを買って、公園で飲みました。小雨が降っていました。陰鬱な雲に覆われた日こそ、飲酒日和という感じがします。

酒を飲んでお風呂に入るのは、あんまり身体にいい習慣ではないと思います。アルコールが入っていると、お風呂もサウナも、長時間入ることが難しくなります。ときどき給水器で水分補給しながら、身体に負荷をかけすぎないように、だらっとお湯に浸かってきました。酒と風呂、どちから片方にするか、順番を逆にしろと言われそうですが、好きなものを好きな順番で摂取してやったという達成感はありました。

酒を飲んでいなくても、あまりに疲れているときは、長時間お湯に浸かることが難しくなります。僕は銭湯に行くと、肩のストレッチをします。肩のストレッチは、最初に10秒もやると眩暈がして倒れそうになります。ストレッチと入浴を交互に繰り返すうちに、徐々にほぐれてきて、20秒くらいできるようになります。

癒される行動にも「慣れ」が必要なんじゃないかと思います。すごく疲れている日は、まず熱いお湯に長時間浸かるのが困難ですし、いきなりストレッチをしても、眩暈で倒れそうになったりします。癒しを受け入れること自体にウォーミングアップが必要なのだと思います。

アルコールや煙草、ジャンクフードなど、依存性のあるものを摂取するのもまた癒しの一種です。それらは「閉じる」癒しだと思っています。即効性があります。それに対し、お風呂やストレッチ、それから瞑想などは「開く」癒しです。「開く」癒しには、ある程度トレーニングやウォーミングアップが必要なのですね。

できるだけ「開く」癒しを追求したほうが身体にはいいのでしょうが、あまりに疲れていると「閉じる」癒しに引き寄せられてしまいます。「飲んでからお風呂」は、疲れた心身を閉じつつ開くような、アンビバレントな応急処置なのだと思います。

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