オリエント時計2007年製・オープンハート

10年前にウチの母親へとプレゼントしたのだけれども、最早ウチの母親も要介護3な脳梗塞に因る後遺症も残ってしまっており…且つケースが重い事もあってすぐに手首内側へとグルリ回り込んでしまう様になってしまった。

アタクシは既にクォーツで2本所有していて、偶にいずれかがメンテナンスの際にちゃっかり母親から借りて使わせてもらっていたのだけれども。

正直最早基本クォーツ派なアタクシ的には、自動巻きってバカ面倒。って思う様になってしまったのだけれども…偶に使うと何故か愛着が湧いて来る。ってモノですな。

それでも先日手放そうとしたのだけれども、風防のクリスタルガラスに深い傷が入ってしまっていてだなァ…（以下発言自粛

2015年に1度オーバーホールに出しているのだけれども、今回も出そうか？思っていてそのついでにクリスタルガラスも交換してもらおうと（先日CSに電話で問い合わせたら風防の在庫あると）。

まあ俺、持永かおり女史に金重利陶苑の胡麻平茶碗（ヴィンテージ）の金継ぎもお願いしていただいちゃっている訳だが（女史の金継ぎは絶えず人気があり、現在欠け修理でも納期が最低4ヶ月待ち）。

だけどしかし話を戻すけど、国産の腕時計ってセイコーがやはり王道ではあるのだろうけれども…アタクシの場合はオリエントで完結しそうな悪寒。

ウチの母親も最早ジュエリーや腕時計を着けているのが無意識的に無理になりつつあり、アタクシが母親に最期贈れるモノは最早形のない愛情だけになりつつある。

母親が刻んでくれていた時を、アタクシが引き続きオーバーホールに出し受け継ぎたく思う。そしてより一層の介護を通した親孝行と云う愛情を。

そんな事を思う今日この頃です。