大谷の2024年の試合数は「2」になってしまうのか

まさに青天の霹靂

スプリングトレーニングの調子も良く、手術後の経過も良好で、これからの10年が楽しみだ、と思っていたら、一転、2024年の試合数が2で終わってしまい、下手をしたら2025年以降のキャリアもなくなってしまうかもしれないという……。

当初の水原通訳の話

今、巷間で話されているのは「水原通訳が違法賭博で数億円のツケ(借金)を作ってしまい、大谷に相談し、大谷は落胆しつつその借金を肩代わりするため、大谷自身の口座からその借金にあたる金額を違法賭博側の口座に振り込んだ」というもの。
大谷自身は違法賭博をしていないし、問題はないんじゃないか、と考えそうなものですが、アメリカ文化的な捉え方では「違法な存在に利益供与した」という廉(かど)で「犯罪者」として扱われている可能性もあるのだとか。
そうなると、もうドジャースの一員として野球するどころの話じゃなくなってしまいます。

供述が変わる

とにかく大谷選手の逮捕という事態を避けるために、一時期水原通訳が言っていたという「賭博の借金があることに落胆しつつ、今後賭博をやらないように、と言って借金を肩代わりした」的な表現を「水原通訳が勝手に大谷選手の口座から金を送金した」に変更されたという風に変わったと言います。

「良心の呵責」がキーになる可能性も?

ただ、この「変更」が事実だとすると、水原通訳には「違法賭博」の罪に加えて、「横領」とか「窃盗」の罪が追加される訳で、そうなることに大谷選手が「良心の呵責」に堪えられるか、という観点があります。何の一点の疑いもなく「変更後の供述が真実」であればこの点に問題はないのですが、どちらかというと「これはマズい」と大谷の弁護士なりドジャースなりが考えたために変わった、と考えるのが自然だと思います。

個人的には

ここまでの話がすべて事実であるならば、この「変更」は結果的に悪手になるのではないか、と感じています。「違法賭博の借金だとは知らなかった、肩代わりはした」で行った方が良かったんではないかと。
「違法賭博であることを知らない訳はない」みたいなトンチキな話がありますが、水原通訳が気にしてボウヤー氏に「これは適法なものですか?」と確認し、「もちろんさ。問題ないよ」と言った可能性も考えられるし、そもそも違法性の確認すらしない、というのは人間として別に変ではないと思っています。(脇が甘い、と言えばそうですが)
実際に、スポーツベッティングはアメリカの40の州では適法だと言いますし、それだけ行われているならわざわざ「今いる州では適法だろうか?」と確認しなくても納得が行きます。(※注 適法な州でもスポーツベッティングの「ツケ」は違法らしいです)

日本でも

日本でも、「オンラインカジノ」は昨今、「日本からの利用は違法です」とハッキリとした注意喚起がされていますが、「スポーツベッティング(ブックメーカー)」に関してどうか?完全に同列なのか?というと実際のところは分かりません。
自分は使ったことはありませんが、例えばワールドカップで日本の優勝オッズは何倍、と紹介する記事は頻繁に目にしますし、日本がもしワールドカップで優勝するのではないか、と考えられれば、日本の優勝(昔は101倍とか151倍とかありました)に1万円くらい賭けてみようか、という人が出ても不思議ではありません。
今回の件で改めて調べてみると、これも「グレー」と表現しているところが多いですが、実際には「検挙されても文句は言えない」というのが実際のところのようです。利用は自己責任で。

最低1年間の出場停止?

大リーグには「選手らが違法なブックメーカーのために働いたりした場合、
最低1年間の出場停止処分を受ける」と定めた規則がある。

大谷翔平の代理人、巨額の窃盗被害で刑事告訴…借金肩代わりなら最低1年間の出場停止可能性

という具体的な出場停止期間の話が出てきました。できれば回避して欲しいところですが。

次の試合

さすがにレギュラーシーズンが終わった後にスプリングトレーニングは違和感がありますが、ドジャースの次の試合はST。表記は日本時間

3/25(月) 5:10 エンゼルス戦(ドジャーススタジアム) ST
3/26(火) 7:10 エンゼルス戦(ドジャーススタジアム) ST
3/27(水) 7:07 エンゼルス戦(エンゼルススタジアム) ST
3/29(金) 2:10 カージナルス戦(ドジャーススタジアム) レギュラーシーズン3試合目

STに関しては、大谷選手はそもそも今シーズン、半分くらいしか出ていなかったので、3連戦のうち1、2試合しか出ない予定だったかもしれませんが。3/29の試合に出場できることを願います。

よろしければサポートお願いします!いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!