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VRゲーム研究 #4 Last Labyrinth(ラストラビリンス)

こんにちは、シン・キョンホンです。
VR専用ターン制コマンドバトルRPG「クインズナイト」を開発しています。
開発中のゲームをより良いものにするために VR ゲームを研究しています。
今回は「Last Labyrinth(ラストラビリンス)」です。

Last Labyrinth(ラストラビリンス)

VR脱出アドベンチャーゲームです。なぜ閉じ込められたのか、一緒にいる少女は誰なのかわからないままミニゲームをクリアしながら各部屋を脱出していきます。プレイヤーは移動できず、少女に指示を与えて部屋の脱出を目指します。

様々な方法で死に、 VR だからとても怖く、面白い

各部屋ごとにミニゲームが用意されているのですが、ミニゲームを失敗するとプレイヤーには死が訪れます。ミニゲームに合わせた表現で、様々な死に方で死にます。ゲーム的な死ではあるのですが、VR なので、あたかも自分がその死に方をしたかのように死を体験できます。

「所詮ゲーム・・・」と思うかもしれませんが、死の瞬間思わず目を閉じてしまうくらい僕は怖く感じました。この様々な死に方がこのゲームの魅力のひとつとなっており、ノーミスで死なないでクリアしてしまったときには「しまった!」と思わざるを得ません。

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また、プレイヤーが死ぬとき、パートナーの少女も死にます。この少女、実在感がかなり高く、ゲームのキャラとは思えず、死の瞬間とても悲しい気持ちになります。客観的な死と主観的な死、両方を VR で体験することができます。

脱出のためのミニゲームがかなり難しい

最初のうちは簡単なものもあるのですが、途中からかなり難しくなってきます。部屋の中のヒントから暗号を解くようなもの、記憶力を試されるようなもの、連立方程式を使うようなもの、物理法則による運動を予測するようなもの、そして、どうぶつしょうぎ対戦まで・・・!

脳トレというレベルではなく難しいです。Twitter で検索してみても結構悲鳴が上がっているので、他の脱出ゲームあまりやったことないのですが、恐らくかなり難しい部類になるのではないかと思います。中高レベルの理系の問題を久々にトライして解けたときはかなり気持ちが良く、ミニゲーム集としても十分楽しめます。

もちろん VR なので臨場感もあり、最後に挙げた「どうぶつしょうぎ」は対人戦を楽しめるわけですが、VR でアナログなテーブルゲームをプレイする面白さを感じられます。ブラウザでプレイするオセロや将棋とは違う、本当に人と(実際にはAI)対戦している臨場感は画面上だけで再現されたものとは一線を画す面白さがあり、是非体験してもらいたいと思います。僕は全てのゲームは VR 化するとより面白くなると思っているのですが、この「どうぶつしょうぎ」をプレイすれば共感してもらえるのではないかと思います。

酔わない

VR なので実際に歩いて部屋をうろうろしたくなるかと思いますが、プレイヤーの部屋の大きさが異なるためアミューズメント施設以外ではなかなか難しいのが現実です。

ですので、多くのゲームはコントローラのボタンやスティックを操作することでゲーム空間の移動を実現していますが、この移動の実装方法次第では VR 酔いを引き起こしてしまいます。


しかし、このゲームでは、プレイヤーは車椅子に固定され、動けないという設定ですので、移動が発生しません。この設定のおかげで、部屋をうろうろできないことに違和感はなく、むしろプレイヤーがゲームの主人公と同条件に置かれることで没入感を高めています。

まとめ

脱出ゲームの経験がほぼないので、比較がないのですが、VR ではなくても面白いゲームが VR で更に面白くなっています。同ジャンルが好きで VR 未体験の方にもおすすめですし、VR はすでに持っていて、次の面白いゲームを探していて怖いものに抵抗がない方にもおすすめです。

お読み頂きありがとうございました!まだまだ「VR」も「ゲーム」も理解が足りていない部分が多いのですが、開発中のゲームがより良くなるために研究を続けていきます!もし良かったら note 、Twitter のフォローお願いいたします!また、VR RPG「クインズナイト」をよろしくお願いします!


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