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RSGT2024に参加しました

アジャイルの祭典、RSGT2024に参加してきました。
昨年はオンラインでしたが、今年は現地参加!


参加前の目標

現地参加は、他にはスクラムフェス三河の経験しかなく、やはり規模が大きく廊下も広くなるので、もともとボッチ気質の自分では、気を抜くとずっと一人で周りを眺める事になりかねないので、とにかく挨拶をしよう、と思っていました。
RSGTは初の現地参加でもあるし、セッションを見て学びを得る事も目的ではあるのですが、それよりも現地ならではの廊下での会話だったり、ランチタイムだったり、コーチズクリニックだったり、スポンサーブースだったりと、過去にオンラインから見ていて羨ましいなーと思っていたところを思いっきり堪能しよう、楽しんでいこう、というテンションでした。
今年は残念ながらDay0は参加できなかったので、去年にあったような出会いとか縁の広がりなどのスタートダッシュを切る事が出来なかったのが残念でしたねー。

到着

諸々の事情で予定していた前日入りが出来なかったので、当日ちょっと遅れて到着(会場まで少し迷ったのもある)。すでにキーノートが始まっていて、会場内は少しだけ静かな状態。勝手がわからずこの時点ではまだ少しだけ委縮してましたが、受付や会場内にはスタッフの方や同様に遅れて到着していた方に見知った方々がいて、少しだけ安心しました。
このビビり気質は何とかならないものか・・・

ともかくギャザリング

仲のいい方々、言葉を交わしはしたけど覚えてもらってるか不安な方、そもそもこちらが一方的に知ってるだけの方、初めましての方、色々な人に挨拶をしました。

ここ一年、オンラインではそれなりに色々な勉強会・イベントに参加をしていて、Discordで話したことのある方は多少なりとも増えていたので、名札にアイコンシールを貼っておいたところ、「ああ、このアイコン!」と言っていただけるケースがとても多かったので嬉しかったです。
手法をRSGT2023の時に紹介してくれただいみょーさん、改めて拡散してくれたEmiさんには本当に感謝!

三河のリボンは無かった

廊下でもスポンサーブースでもOSTでも夜の飲み会でも、本当に色々な方と色々な話をすることが出来ました。お話できた皆さん、ありがとうございました!
何気にBINGOカードの効果もあって、「母国語以外の方と話す」「初参加の方と話す」といった、普通に参加していたら気にしなかったと思われるコミュニケーションにも積極的になれました。英語は撃沈しましたが・・・

コーチズクリニック

今年は中村洋さんとお話させてもらいました。
現状の課題を垂れ流すという、見直してみると昨年のコーチズクリニックとまったく同じことを聞いてました。成長していない…
細かい内容はともかく、一言でいえば「分かってるならやればいいんちゃいます?」という事ですかね・・・本当にその通りで。目の前の忙しさや「自分のスキルが足りないのでは」という思いを理由にしたりして、まず目の前に起きていることに対して何かしら動いてみるという事にブレーキをかけてしまっているのだろうと思います。やってみた経験から知識と学びを得る、という基本に忠実に動いていこうと思います。Be Agileですね!

ふりかえりカタログリリースの共同登壇

ふりかえりカンファレンスの後に始まった、びばさんのふりかえりカタログのmiro版作成活動に参加していたことをきっかけに、そのコミュニティ版としての仕上げとお披露目の登壇に、共同登壇者として参加しました。びばさん、98lerrさん、おーのAさんありがとうございました!

ふりかえりカタログは以前からずっとお世話になっていたので、取り組み開始時には是非お手伝いしたいと思ったものの、しばらくは参加できずにいて、そのうちおーのAさんが一人で作業していたところに飛び込んでいきました。
コピペが出来たり色々リンクが付いたりして、これは使いやすくなるなーと思いながら少しずつ作成作業していたところ、びばさんがこれを元にワークショップをする事を打ち出して大枠を決定。めでたく採択されたあとは、実際にオフラインオンラインそれぞれでワークをどのように進めるかなどを、皆で検討していきました。

ワークショップでどれだけの人が来てくれるか、盛り上がるかは未知数でしたが、実際にはとてもたくさんの付箋やシールが張られ、オンラインでもDiscordで話が盛り上がり、素晴らしいワークショップになりました! みなさん本当に色々なふりかえりをしていて、それぞれに目的や経験や思い入れがあるんだなぁというのを、様々な付箋でのメッセージやワーク中の会話からとても感じました。
今回のスポンサートークで目玉になった「象、死んだ魚、嘔吐」の盛り上がりがとても印象的でした。そのほか、人気のあるふりかえりの傾向というのが見えたり、あまり自分がやったことのない手法にも表や感想が集まっていたりなど、自分にとっても意外なところがあったりして、普段自分のチームでやっているだけでは分からない様々なチームの話が垣間見えて、とても楽しかったです。

ここ最近は、ふりかえりをする際もあまり手法や型のようなものはあまり使っておらず、直近のプロジェクトに対しそれぞれが思ったことを発言するというだけになっていたので、視点を変えたり気分を変えるためにも、これをきっかけにしてまた色々な手法をチームで試していこうと思います。すばらしいカタログの作成と公開、びばさんとご協力いただいたコミュニティのみなさん、本当にありがとうございます!

全体を通して感じたこと

意図的なのか偶然なのか、キーノートの影響なのか、いくつかのセッションで共通したお話がでてきて、「価値」「品質」という全体的なテーマ感を感じていました。
自分の観測範囲で、

  • 中村洋さんのOutcome

  • Ryuzeeさんの生産性と価値の話

  • Michael Feathersさん、価値発現までの距離の話とか

  • OSTで「品質」の話

  • 狩野さんの魅力品質の話

などなど、全部見たわけでは無いのにたくさんありました。内容についてはまた動画を見直して深掘りしようと思ってます。
とりあえず、ここ最近ずっと開発生産性について課題感を持って色々調べたり取り組みを進めていたところだったのですが、いきなりRyuzeeさんに
「ゲームに勝つのは、フィールドに集中する選手であって、スコアボードに釘付けになっている選手ではない(ウォーレン・バフェット)」
というメッセージでぶん殴られたので、目的を見失わない様、肝に銘じていこうと思います。

またそんなテーマ性と合わせてやはり感じるのが、とにかく会全体に満ちている「楽しさ」です。
自分自身思い切り楽しもうと思って参加し、またそれは十分叶ったわけですが、趣旨自体は別に娯楽ではなく、あくまで開発だったりビジネスだったりに繋がるアジャイルのギャザリングです。寸劇だったり各スポンサーブースの面白さだったり発表の内容だったり雰囲気だったりの、「ポジティブさ」「楽しさ」はどこから生まれているんだろうなーとふと思ったりしました。
緩さ、という言葉でも考えたけど、それは仕事がいい加減だったり疎かに扱うようなものではない事は間違いなく、自分のやる事の成果なり価値なりに対して真摯に向き合っている事は大前提で、それもこの楽しさと併せて伝わってきます。
楽しくやる。楽しんでやる。楽しいものにする。
そんなマインドがこの場には溢れていて、真剣に楽しんでいるのがよく分かります。そんな雰囲気とか文化とかを、自社だったりチームでも作っていくためのヒントやきっかけやエネルギーが欲しくて参加している人も多く、誰もが普段からそんな環境で働けている訳ではない事も分かります。
場があるから人が集まるのか、人が集まっていく事で場も作られていくのか。正解や決まった道筋は無く遠いとは思いますが、まず自分の直近でそんな雰囲気が少しでも作れるよう、できる事をやっていければと思います。

少し落ち着いて

ここら辺までは、RSGT直後のテンションでメモしていた内容を元にしたまとめでした。
数日たって、多くの方のXや参加ブログ公開などの諸々もひと段落しつつあり、仕事も普通に一週終えて、改めて自分のメモを眺めつつRSGTについてふりかえっています。
とにかく楽しむ、という目標自体の達成は出来た。で、終わってみて改めてふりかえって、色々な人の話を聞いたけど、果たして自分の話をどれだけしたんだろう?というのが少し引っ掛かりました。3日間のなかで、何回か名刺のやり取りをする事がありました。会社の看板で自分の名前を渡すことにはあまり意味がなく、自分が普段何を考えていて、何に興味を持っているか、何をやってるのか等々、自分の中身をアウトプットすることがまだまだ出来ていないなと感じてます。

思えば、この辺りの感情は昨年にアジャイル界隈のコミュニティに参加しだしたときにも感じたことでした。バックグラウンドの違う人達が一堂に会し、もちろん他愛のない雑談もありつつも、各々の今の興味関心をぶつけ合い、深めていくような話をとても楽しそうにしています。
話を聞いていて、自分の知識や普段の思考の浅さが浮き彫りになるなーと思っています。本を読んだりセッションを見たりでインプットを増やすだけでは同じところをグルグルと回るだけの状況からは抜け出せない。そこで自分が実際に考えて、何かしら動き、その結果に対してまた考えて、そこから得たものを言語化して整理する。それを人と共有したり、また人の話を聞いて自分の中に新しく刻まれたり何かと重なったりぶつかったりすることで、また違った何かに繋がっていく。ギャザリングの真価は大小あるにせよそういうところだろうと思っています。せっかく昨年に言語化についてまとめて登壇までしたのだし、もっと実践の機会を増やしていく必要がありそうです。歩幅を小さくしてもいいので、出力の機会を増やそう。
まずは遅筆を何とかしたい・・・

今回のギャザリングでは、とにかく楽しみ、より多くの人と話をするという目標は達成できました。まずそれはそれで優勝として、次の機会にさらに色々な人とより話を深めていけるよう、今年も色々と挑戦が出来ればいいなと思っています。
年始から、大きなエネルギーをため込みました。1年頑張ろう!

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