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妄想経営学マガジン

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#経営学

No.17 本音とパフォーマンスの経営に気をつけろ!

これまで何度か「本音と建前の経営」ではダメで、「本音と本音の経営」を目指すべし、という内容で書いてきました。 過去の投稿を読んでいない方のために簡単に書くと、経営には利益に直結する経営目標と、直結しない経営理念があります。 多くの会社は、悲しいことに経営目標が本音で、経営理念は建前になっています。これを「本音と建前の経営」と呼んでいます。 でも本当に優れた会社は、経営目標にも、経営理念にも、両方本音で取り組んでいます。これが「本音と本音の経営」です。 ところが最近、これら

Vol.16 世の中は、冷静に考えて、その方が良いに決まっている方向に転がる パート2

Vol.8で、 過去の経験をもとに「世の中は、冷静に考えて、その方が良いに決まっている方向に転がる」という内容の投稿をしました。 今回はその続編です。 それほど遠い未来のことではないし、突拍子もない話でもないですが、今の世の中の状況から予想している将来について3つ書いてみます。 家庭用医療機器の普及昔は家庭にある医療器具は、体温計ぐらいでした。 でも今や血圧計は普通に購入できます。 コロナ禍を期に、酸素濃度計も購入できるようになりました。 このように、家庭で使える医療機器は

Vol.15 風土改革は100%トップダウン

前回、挨拶について触れましたが、「挨拶運動」をやっている会社は結構あるのではないでしょうか。 今はやっていなくても、10年に1回ぐらい、思い出したようにやり始めたりしませんか? でもあれ、効果があったためしがありません。 というか、何を考えてやっているのか、全く理解ができません。 挨拶委員みたいなのが選定され、門や建物の前で朝から並んで「おはようございます」と連呼します。 もちろん、こちらは挨拶を返します。前回守衛さんに挨拶しない人が多いと書きましたが、さすがに社員には挨拶

Vol.14 挨拶をしないニッポンの会社員

日本人は知らない人にはあまり挨拶をしません。 米国などでは、ホテルでエレベーターにたまたま同乗した見知らぬ人と、気軽に挨拶し、会話しているのをよく見かけます。 でもこれは文化の違いだし、日本人の行動はプライバシーへの気遣いともいえますし、悪いことではないと思います。 ただ、どうしても受け入れられないことがあります。 私の会社では、門には守衛さんがいて、毎朝、大きな声で「おはようございます!」と出社する社員に声をかけてくれています。 私も典型的な日本人なので、知らない社員に

Vol.13 キャリアオーナーシップは分かるが、昔を正当化する論法はオカシイ

最近、キャリアオーナーシップという考え方が広まってきています。 「昔は上意下達、つまり上から指揮命令をして、下はそれを聞いて仕事をしていれば良かった。むしろそれが大量生産の時代には適していた。 でも、時代は変わった。 今後は、全員が自分のキャリアを設計して、自らジョブを選択して貢献できるように成長してください。」 この論法って、何か 違和感 がないでしょうか。 むしろ絶対にオカシイ気がします。 パワハラ、セクハラは、 「昔はやっても良かったけど、今はダメです。」 という

Vol.12 日本の会社は生産効率が悪くて何が悪いのだ

日本の会社は生産効率が悪いと言われます。これは本当です。 でも悪いことなのでしょうか。 もちろん悪い側面もあります。 でも良い面もあるのです。 コロナ渦でこんなニュースが話題になりました。 大打撃を受けているJALやANAが、それでも社員をリストラせず、出向先を探し回っている、という話です。 これに対して、海外はいたってドライです。 シルク・ドゥ・ソレイユの破産、劇団員解雇。 でも、コロナが落ち着いたらすぐに再建を開始しています。 米ディズニーも3万2千人を解雇。