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【全文無料】2024 シティリーグS3 シェイミV採用ロストギラティナ【ベスト4】 デッキ考察と備忘録


1.はじめに

こんにちは。けんつと申します。
2024年3月20日にシティリーグS3に参加してベスト4に入ることができました。
S2では同じデッキで優勝だったので、少し悔しい気持ちもありますが、レギュレーションが変更になった中でしっかりと結果を残すことができたので嬉しかったです。今回も備忘録という意味合いが強いですが、今流行っているロスギラのレシピと一部異なっている点や、レギュレーションが変更になってからどのようなことを意識してレシピを考えたかなどもお話しできればと考えています。個人的な考えにはなりますが、しっかりと言語化できればと考えております。

2.使用デッキについて

S2同様にロストギラティナデッキを使用しました。
前回と今回でレギュレーションが異なるので、まずは変更点とについてお話しします。


S2でのレシピ
今回のレシピ

前回と今回でのいちばんの違いは、頂への雪道とバトルVIPパスがレギュ落ちしてしまったことがあります。特に雪道のように特性を止めることができるスタジアムは現レギュレーションには存在しないので、雪道で止めつつ、ゆっくり準備をするということができなくなりました。また、VIPパスの代わりとして、なかよしポフィンが登場しましたが、このデッキで出すことができるカードはキュワワーと今回は採用しませんでしたがマナフィのみです。ネストボールを4枚にはしていますが、ギラティナV、かがやくゲッコウガのようなルール持ちのポケモンをバトル場に出しにくくなりました。
一方、プライムキャッチャーの登場で、アクロマを使いながら裏を呼ぶことができたり、森の封印石からロストスイーパーでロストを2枚増やすなどの、序盤のスピードを早めることができるカードが増えました。
したがって、ロスギラの動かし方は、序盤はよっくり準備してからカウンターだけでなく、序盤からガンガン攻めていく動きもできるようにして考えていく必要があります。以上のことを踏まえて、一般的と言われる構築と違う部分の採用理由について説明していきたいと思います。

ギラティナV4枚
→一般的な構築ではギラティナVが3枚の構築が多いですが、VIPパスがレギュ落 ちしてしまい、バトル場に置きづらいことと、アビスシークを使うときは2枚以上置きたいので最大枚数の4枚採用。4枚にしたことにより安定感が高まったと思います。

ヤミラミ1枚
→一般的な構築と同じ、1枚採用にしました。ただし、直前までは2枚採用にしており、前日にヒスイのヘビーボールと差し替えました。ヘビーボールに差し替えた理由は、ヤミラミがげっこうしゅりけんに弱いこと、ロストマインが苦手なデッキはジラーチで対策されることが多いからです。ただし、今の環境はロストが多く、ロストマインが刺さりやすい環境なので、2枚採用しても良かったかもと思いました。その際は、マナフィも1枚採用したほうが良いと思います。
(優勝者のロスギラにはヤミラミは2枚、マナフィ1枚が入ってます)

シェイミV1枚(エネは超4枚、草3枚、水3枚、ジェット3枚)
→一般的な構築では、テツノイサハが採用されていて、エネは超3枚、草4枚、水3枚、ジェット3〜4枚になっていると思います。イサハではなく、シェイミを使っている理由はいくつかあります。
まず、エネが草無の2エネで起動できるということです。イサハは特性でバトル場に出つつ、他のポケモンのエネをつけることができますが、草草無の3エネでは動かしにくいと考えています。次に、シェイミはリザードン以外のデッキでも活躍できるということです。サイドが4枚取られたら220打点が出るので、パオジアンなどの220ラインをワンパンすることができます。最後に、シェイミだと草エネルギーの採用枚数を3枚にすることができ、超エネを4枚にして、ヤミラミを動かしやすくなります。
あくまで個人的な意見のため、イサハにもシェイミにない強みがたくさんあると思います。ただ、私はシェイミのほうが使いやすかったので、レギュ変更後からイサハにしたほうが良いと言われ続けても、シェイミを使い続けました。実際、今回のシティでも複数回活躍させることができました。
優勝者の方もロスギラにシェイミを採用していて、初めて同じ意見を持っている方に会うことができました。

ポフィン2枚 ボウルタウン1枚
→当初はポフィンを3枚にしていました、ただし、ポフィンで持ってこれるポケモンがキュワワーだけなので、3枚は過剰ということで2枚にしました。そのかわりにボウルタウンを1枚だけ採用しました。シンオウ神殿を採用しているデッキもありますが、カビゴンLOに神殿が採用されている際のスタジアムを剥がす手段が減ることと、特定のデッキにしかささわないカードを入れてしまうとデッキパワーが下がってしまうことと、神殿がなくてもルギアには勝てると思ったので不採用にしました。実際に今回のシティではルギアに2回当たり、2勝しています。

以上のことを踏まえて今回のレシピが完成しました。
デッキを作る際にいちばん意識していることは、最終的に60枚の採用理由を言語化できるようにすることです。そのために、一般的な構築を真似するだけでなく、自信のこだわりをデッキに採用して他のデッキとの差別化をすることを意識しました。
最初は結果を残したレシピをそのまま真似してみてもよいと思います。そのデッキで何戦かしていくと、このカードあんまり使わないと感じたり、このカードのほうが活躍しそう、という考えが出てくることがあります。一般的なレシピに採用されているからといって、必ずそのカードを採用しなければいけないわけではありません。なので、自信をもって採用理由を説明できるなら、思い切ってそのカードを採用してみてください。そうすることによって、不採用にしたこのカードは〇〇の理由だから採用されているのか、と気がつくことができることもあれば、今回採用したこっちのカードのほうが使いやすいじゃん、と自信の考えに確信を持つことができることもあると思います。今回のイサハを不採用にしてシェイミを採用したのがまさにそうです。ほとんどのレシピがイサハで、周りからもイサハのほうがよいと言われ続けても、シェイミを使い続けることにより、他のデッキとの差別化を図ることができ、当日も意表をつくことができました。

3.当日のマッチング

記憶が曖昧な部分があるので、先、後が異なっているかもしれません。

予選

1.ピジョリザ 先 勝ち

相手の後1でヒトカゲ2枚とポッポがバトル場に並びました。
先2、プライムキャッチャーでポッポを呼び出しおとぼけスピットでサイド先行しました。
後2、リザードンexにウッウを取られます。
先3、ギラティナVstarのスターレクイエムでリザードンexをとる。
後3、なにもされず、
先4、ヒトカゲをロストインパクトで取りました。
後4、リザードンexにギラティナVStarが取られる。
前のターンにナンジャモで手札干渉をされており、こちらの場には草エネがなかったので、相手はイサハが飛んでくないと安心していたと思います。
先5、シェイミ、ミラゲでシェイミを育て、リベンジバーストで勝利です。
シェイミが明確に活躍した試合でした。

2.ミラー(優勝者の方です) 先 勝ち

ヤミラミ2枚、シェイミを採用しているロスギラとの対戦です。
自分、相手ともにキュワワースタート。
こちらはマナフィを入れておらず、手裏剣を防げないので、バトル場にはキュワワー1枚しか出さず、ギラティナ2枚、ウッウ、ゲッコウガを場にだしてロストを溜めていくプランで進めました。

相手は、キュワワーを複数だして、ロストを順調に溜めていき、先にロストインパクトでギラティナを取られました。その後、こちらもロストインパクトでギラティナを取り残りサイドが4-4。(ギラティナには森の封印石がついている)

次に相手は、マナフィ、ヤミラミ、ヤミラミを置きつつロストマインを宣言。ツツジ警戒のためかサイドを取らず、ダメカンをばら撒かれる。

ターンが帰ってきて、こちらはアクロマを使って山札を薄くしつつ、ゲッコウガが手裏剣をうけるように準備をしつつ、ロストマインでマナフィを取る。残りサイドはこちらが3枚、相手が4枚。

次に相手は、ツツジを使いつつ、釣竿、ボールでマナフィを戻す。ロストマインでヤミラミとキュワワーが取られる。残りサイドがこちらが3枚、相手が2枚。

次に、森の封印石でツツジを持ってきて、ツツジを宣言。バトル場のヤミラミをウッウで取る。残りサイドは2枚ずつ。

次に相手は、ボスでギラティナを縛り番を返す。

次に、ギラティナ逃げエネ切って逃げて、ウッウでサイドを1枚取る。

次に相手は、ツツジを打ちつつ、ウッウでウッウを取る。残りサイドは1枚づつ。

最後に、山が7枚でアクロマを宣言。プライムキャッチャー(前のターンにサイドから拾ってきた)を無事に引き、プライムキャッチャーでHP90以下のポケモンをバトル場に出して手裏剣を打って勝利。

ギリギリの試合だったので、細かい動きは違うかもしれませんがおおまかこのような感じだったと思います。間違いなく今回のベストバウトです!

3.ビーダルリザ 後 勝ち

先1、相手はビッパしか出せずに終了。
後1、アクロマ、はなえらび×2でロスト4枚溜めて、おとぼけスピットで勝利。

お相手の方には申し訳なかったですが、だいぶ体力を温存すことができました。
その後、時間がたくさんあったので、周りの対戦を眺め、上位に残っているデッキを知ることができました。

4.ルギア 先 勝ち

相手の動きが少し悪く、アーケオスを2枚落とすことはできていたが、最後のキャプチャーアロマで表を出すことができず、ルギアVが進化できずに番が帰ってきました。(バトル場にはルギアVが1枚のみ)
次のターンにプライムキャッチャーでルギアVを取る。
その後もルギアVをひたすら取り続けて、アッセンブルスターを宣言されないまま勝利することができました。

この時点で全勝者が3名。
次の組み合わせ次第では、ID(お互いに合意のもとでの両負け)も検討することができる立ち位置になりました。
<補足>
IDをすることのメリットは対戦回数を6試合から5試合に減らすことができることです。シティの予選のルールでは、全勝者が1名以下になるまで対戦を続けます。なので、64人スタートの場合は、1戦することに全勝者の人数が、32人、16人、8人、4人、2人、1人となるので、6戦行うことになります。ただし、4戦目終了時点で全勝者が3名の場合、5戦目同士がIDをすることによって、全勝者の残り1人が勝っても負けても必ず全勝者が1人以下になるため、必ず5戦で終わらせることができます。ただし、両負けはオポネントが低くなってしまうので、自信の対戦相手の勝率が低い場合や、ドロップしてしまった場合は、上位8名に残れない場合があるので注意が必要です。

5.ID 

5戦目は全勝者通りの対戦になりました。
3戦目で上位卓のデッキを知ることができたため、対戦相手のデッキが古代バレットであることを知っていました。対戦したら後確率で負けると思ったことと、対戦相手からIDを勧められたので、こちらも同意をしてIDすることにしました。
これで予選落ちしたら笑えるなと思いながら予選の結果発表を待っていました。

予選結果

予選が終了して、結果はなんと1位通過!
「どういうこと?」
と結果を見たときに思いました。
唯一の全勝者が負けて、4勝1敗が11人いるというよくわからない状況になっていました。その中でいちばんオポネントが高く予選1位になったみたいです。よくみてみると、自分が戦った3名が決勝に残っていたので、それが理由だと思います。

予選の結果です。累計得点12がこんなに並んでいる結果、初めてみました笑

トナメ

1.ルギア(再戦) 先 勝ち

4戦目のルギアの方と再戦です。予選の結果から、1位と8位で当たることがわかっていたので、デッキチェックの休憩中、やだなぁと思っていました。
シンオウ神殿を採用していませんし、ルギアに苦手意識を持っていたからです。

試合が始まって、今回は相手の方がしっかりとアッセンブルスターを宣言してきて、ルギアVstarのストームダイブでキュワワーを取られ先制されました。
幸いだったのが、ギラティナを取られなかったことと、ベンチにはチラーミィ1枚だけだったことです。ルギアVstarにはVガードとミストが付いていたので、次のターンにしゅりけんをチラーミィとルギアVstarに当てました。
その後もチラーミィが出てきたらすぐにとることによって、ギラティナVstarが一撃で倒されないようにすることと、森の封印石をギリギリまで温存しておくことで、ナンジャモからの復帰手段をしっかりと作り、なんとか勝つことができました。(とても緊張していたので、詳細を覚えていません。申し訳ありません)

2.ピジョリザ 後 負け

ピジョリザは有利対面だと思っているので、ラッキーと思っていたら、ハバタクカミが出てきました。幸い先行1ターン目はバトル場には出てきませんでしたが、後攻1ターン目はギラティナVが置けず、はなえらび2回のみでサポートも打てずに終了してしまいました。相手は早々にピジョットに進化できて、ハバタクカミの技で、後から出すことができたギラティナVにダメカン2個乗せられたりしました。
なんとか挽回しようとして、ロストマインでハバタクカミを取り、スターレクイエムでリザードンexを取ることができました。ただし、レクイエムを打ったギラティナにはダメカンが2個乗っていたため、その返しのリザードンexに倒されてしましました。その後、かがやくリザードンをバトル場に呼びつつ、げっこうしゅりけんでかがリザを倒しつつ、ロトムVに9点乗せることができました。この時点でのこりサイドが2枚ずつ。こちらの場にはサイドが2枚取られるアタッカーがおらず、ヤミラミが残っていたので、次にロストマインでロトムを取れば勝利だと思ってましたが、フトゥ博士のシナリオでロトムVが回収されてしましました。そのターンにかがやくげっこうがが取られ、時間終了。
こちらに最後の番が帰ってきましたが、最後の望みであるシェイミを育てるためのエネルギーがサイド落ちのため、何もできず、サイド差負けになりました。
序盤にかなり出遅れましたが、サイド落ち次第では逆転も十分可能な試合だったので、正直悔しかったです。

以上、ベスト4で幕を下ろしました。

4.最後に

S1がオポ落ちでベスト16 15ポイント
S2が優勝で100ポイント
S3がベスト4で50ポイント
トレリも完走しているので、現在195ポイントです。

3月21日時点でのランキングです

ポケカを始めてから約3年が経過しましたが、昨シーズンまでの戦績は、シティでトナメは1回のみ、しかも1没だったので、ベスト8が最高成績でした。
それが、今シーズンでは3回連続で予選は1敗のみ、しかもトナメに安定して進むことができています。ここまで結果を残すことができている要因としては、1年以上同じデッキを使い続けて練度が上がっていること、ロスギラのデッキパワーが高いことなど、いくつかあると思いますが、いちばんの理由は周りの環境だと思っています。
普段からポケカが上手な人とポケカをやっているおかげで、自信の練度はいやでも上がり、シティのレベルはそこまで高くないと感じながら、平常心で戦うことができています。
また、S1のときは、4-1オポ落ちで凹んでいた自分に対して、慰めるのではなく、複数の仲間が予選全勝でトナメに上がることによって、オポ落ちはただの言い訳であることを教えてくれました。笑
ポケモンカードは対戦相手があってのものです。
ここまで勝ち進むことができたのは、間違えなく彼らのおかげだと思っています。
まさかこの歳になって、プライベートでここまで仲良くなるグループができるとは思いませんでした。

先ほども言いましたが、現在のポイントは195ポイントです。
昨年と同様のボーダーであるなら、S4で優勝することができればホノルルのチャンスは十分にあると思います。
せっかくの機会なので、どうなるかはわかりませんが、最後まで全力で挑戦していきたいと思います。

拙い文章だったとは思いますが、ここまで読んでいただき、ありがとうございます。カードの採用理由、各対面でのプラン等で、何か質問等がありましたら、XのDMまでお願いします。下記のURLが私のアカウントです。

https://twitter.com/kentsu0901/


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