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210410 火の国サラマンダーズvs琉球ブルーオーシャンズ

3/27の開幕戦を勝利で飾り、大分B-リングス相手に4連勝とこれ以上ない快調な滑り出しを見せた火の国サラマンダーズ。
オープン戦が1勝10敗と不安な結果だったことが嘘のようだ。

4/10は琉球ブルーオーシャンズとの交流戦。
そして、リブワーク藤崎台球場で初めてのデーゲーム。開幕から雨天中止が続いたが、この日は快晴。絶好の野球日和。

先日から、外野スタンド裏の駐車場が、約100台分一般客にも無料開放されることとなった。関係者が停めるエリアの奥に一般客向けのエリアが設けられているのだが、私が到着した時に停まっている一般客の車は3台だった。警備員のおじさんが「こいつ関係者でもないのにこんなに早く来たのかよ」というような顔をしていた…ような気がする。

この日のサラマンダーズは、サードユニフォーム。
ACミランのような赤黒のストライプ。

試合前は、両チーム和気藹々としたムード。
懐かしい顔の再会もあった。

琉球ブルーオーシャンズには、元NPBの選手が7名所属しており、特に注目していたのは、元東京ヤクルトスワローズの比屋根渉。スワローズ退団後、大和高田クラブを経て、2019年にブルーオーシャンズの第1号選手として入団した。
試合前のシートノックでは、センターだけではなくファーストのポジションにもついていた。ファーストミットを持ってノックを受ける姿はとても新鮮だった。

サラマンダーズのシートノックでは、細川監督が2球連続で空振りし、苦笑い。

この日のシートノックは以下の通り。
松本陽雅と吉村裕基は外野・内野の両ポジションでノックを受けていた。

オーダー表の交換。ロッテのエース清水直行と西武の正捕手細川亨が監督を務めていることに、時の流れの早さを感じた。
試合の協賛企業の社長さんと試合前の記念写真では、困惑しながらもポーズを取る両監督。

いよいよ試合開始。後攻のサラマンダーズの選手が、ポジションごとにコールをされ"スタメンキッズ"と一緒に守備位置につく。
どの選手も、自然と表情が柔らかくなっているような気がする。

この日のサラマンダーズの先発は、松江優作。
鹿児島のれいめい高校から、ゴールデンラークスを経てサラマンダーズへ入団した20歳の左腕だ。

1回表
先頭の大河 (元横浜DeNAベイスターズ・秀岳館高校出身)をストレートの四球で出塁を出すも、亀澤恭平 (元中日ドラゴンズ)のバントを2塁へ送球してアウト。さらに亀澤は盗塁を試みるもアウト。出塁を許すも初回を3人で片付けた。

ブルーオーシャンズの先発は上原幸真。
試合後に調べると、福岡大学時代に2019年の九州六大学野球秋季リーグで最優秀防御率賞を受賞。ベストナイン投手にも選出され、優秀選手賞も獲得した投手だった。

1回裏
1番の宇土憲伸郎が、初球を捉えレフト前ヒット。2番の河添博司は四球を選び、3番の深草駿哉がしっかりバントを決める。四球を選んだ河添もバントの構えをしていた。これまで数試合を見た感じでは、細川監督はバントを多用する印象がある。西武出身なのが関係しているのか、独立リーグの戦い方なのか。続く4番水本大志も四球を選び満塁のチャンスを作るも、5番安井勇輝が4-6-3のダブルプレー。惜しくも先制ならず。

2回表
ブルペン横では、フルタイムナックルボーラー佐野太河がストレッチを始める。今日は登板があるのだろうか。
2死から、2本のヒットでピンチを招くも8番中島友輝を三振に切って取りピンチ脱出。105km/h前後の緩いボール(カーブかな?)で上手くカウントを整えていた。

2回裏
2死から初スタメンの西寿哉がライト前ヒットで出塁。続くキャプテン瀬戸口樹は、しっかりボールを選び四球で出塁。ヒットを打ったかのように声を出して喜んでいた姿が印象的で、何がなんでも出塁するぞという気概を感じた。続く宇土は、ショートゴロに倒れ得点ならず。

3回表
比屋根、亀澤の元NPB選手から空振り三振を奪う。この回は、テンポよく3人で攻撃を終わらせた。

3回裏
この回も2死から、4番水本が痛烈な当たりの2ベースで出塁。背筋力300キロ超というパワーを生かした力強いスイングは、見ていてワクワクする。しかし、安井はファーストゴロに倒れこの回も得点ならず。3イニング連続で得点圏にランナーを進めるもあと一本が出ない。

4回表
セカンド河添、レフト植月克将のエラーで無死1,2塁のピンチとなるも、その後3者連続三振を奪う。3人目の森颯馬を三振に切って取った時には、このガッツポーズ。

4回裏
この回は三者凡退。ネクストバッターズサークルでは、瀬戸口が2死から打席に立つ西へ「ここから行こう!」と声をかけていた。

5回表
先頭の中島が死球で出塁。続く比屋根はしっかりバントで2塁へ進める。チーム最年長の活躍にベンチも盛り上がる。
3塁までランナーが進むも、粘りの投球で無失点に抑える。

5回裏
この回も三者凡退。前の回あたりから上原にエンジンがかかってきたように感じる。

6回表
この回からサラマンダーズは、フルタイムナックルボーラー・佐野が登板。写真からも握りがナックルなことがわかる。先頭の大城駿斗のフラフラっと上がった打球が、内野安打になる不運な立ち上がり。この日はナックルがやや浮いており、なかなかストライクが取れない。

押し出しの四球で1点を失い、なおも満塁の場面で比屋根が打席へ向かう。
前日の試合から、もしや?と思っていたが、私の聞き間違いでなければ、チームメイトから比屋根は「長老」と呼ばれているようだ。ファールで粘り、9球目を捉え、ライトオーバーのツーベース。長老ナイスバッティング。2塁へ進塁するか迷ったようで、1,2塁間でバタバタしていたのはご愛嬌。

ここで佐野はお役御免。この日は苦いマウンドとなった。
3番手は西島篤。ピンチでの登板だったが、力で押し込み追加点を許さない。
チェンジになり、比屋根は何故かブルペンにいる寺原コーチの元へ向かっていた。いろんな選手とグータッチ。

6回裏
先頭の河添がライト前ヒットで、3回以来の出塁をするも後続が倒れ得点ならず。流れは、ブルーオーシャンズに。

7回表
この回も西島が続投。わずか6球で片付ける。
前日の試合では、ボールが先行していたがこの日は安定した投球内容だった。

7回裏
この回も三者凡退。完全に上原のペースとなっている。

8回表
この回から、源隆馬が登板。
先頭の佐久田英尚が、この日2本目のヒットで出塁。ボールが先行するが、どうにか無失点で切り抜けた。

8回裏
1死から、河添がバットを折りながら2塁打で出塁。
やはりチャンスは作るもあと一本が出ず、この回も無得点。ヤキモキする展開が続く。

9回表
この回も源が続投。ブルーオーシャンズの初球攻撃にも助けられ、テンポよく三者凡退で抑える。

9回裏
僅か4球であっさり2アウトを奪われるが、西がこの日2本目のヒットを放ち、続く瀬戸口もフォアボールで出塁。しかし、宇土はショートゴロで試合終了…かと思われたが、まさかのエラーで満塁。このチャンスで、河添は追い込まれながらもセンター前に弾き返す。さらにセンターが後逸したことで、塁上の全てのランナーが帰り、土壇場で同点に追いつく。ベンチから選手が飛び出し、ハイタッチの嵐。私も興奮しながらシャッターを切る。
その後、パスボールで2死3塁となり、サヨナラの期待が高まるも深草が三振に倒れゲームセット。
それでも、敗戦濃厚の9回2アウトから驚異の粘りを見せ、引き分けに持ちこむナイスゲームだった。


試合終了後すぐにミーティングが始まる。監督、コーチの熱心な指導が続く。

ヒーローインタビューは、同点となる一打を放った河添と、5回無失点9奪三振の好投を見せた松江。
受け答えが初々しく、見ていて微笑ましい。

4月9日~11日のブルーオーシャンズとの3連戦は、2敗1分と勝利を掴むことはできなかったが、想像以上の接戦を見せてくれた。

今日からの3連戦では、ブルーオーシャンズ相手に初勝利を挙げることができるか。

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