はじまりの日
熊本に初のプロ野球チームが誕生した。
社会人野球チームの熊本ゴールデンラークスを母体としており、チーム名は、公募で寄せられた候補から「火の国サラマンダーズ」と決まった。
因みにこの名称は元カープの江草仁貴が応募したものらしい。
監督は、昨季現役引退したばかりの細川亨。地元熊本出身の馬原孝浩が「ピッチングGM」に就任。そして、元ソフトバンクホークスの吉村裕基が選手兼コーチとして入団した。
そんなサラマンダーズのキャンプが、2月13日ついに一般見学が解放となった。球団からは、以下の注意事項が通達され、対策を取った上での解放である。
・新型コロナウイルス感染拡大予防のため球場内でのお食事はご遠慮ください。
・マスク着用の徹底、検温のご協力をお願いいたします。
・スタンドでは隣の方との距離を保ってください。
・大声でのご声援、声かけはご遠慮ください。
・選手のサイン、握手、写真撮影は禁止とさせていただきます。 (スタンドからの撮影は可)
・現地では密を避け周りの方に迷惑となるような行動をお控えください。
10時からのグラウンドでの練習開始に合わせて、球場へ向かう。
キャンプ地は、山鹿市民球場。
現在、絶賛工事中。
「山鹿市民球場」の文字の上にはネットがかかっており、練習中も工事関係者が作業されていた。
サラマンダーズのホーム球場は、リブワーク藤崎台球場だがこの山鹿市民球場でも4試合が予定されている。
なぜか、球場の外に椅子が並べられていた。
その理由は、球場の中に入った途端分かった。
なんと内野席には、椅子がなかった。
球場の外にあった椅子は、改修のために一旦搬出したものだったのだろう。
グラウンドは、両翼98メートル、中堅122メートル。
カウントがBSO表記となったスコアボードもあって思ったより立派な球場だった。
先着100名限定のポスターを貰えたので、集まったファンは100人程度だろうか?
密になるのでは?なんて心配は無用な、十分すぎるほどソーシャルディスタンスを保った状態でキャンプ見学となった。
キャンプの一般開放の初日ということは、スタッフの方々にとっても初舞台だったのだろう。
球場に入る際の検温を行うスタッフ、グッズの販売を行うスタッフ、場内のアナウンスetc...皆さん初々しい。
10時からグラウンドでの練習が始まる予定だったが、室内練習場での練習が長引いているのか、なかなか選手がグラウンドへ移動して来ない。
スタッフのお姉さんが1人でMCを頑張って、間を繋いでいた。
結局、選手がグラウンドへ登場したのは、11時過ぎ。…お姉さんお疲れ様でした。
まずは、キャッチボールからスタート。
続いてはトスバッティング。
そして、投内連携。キャンプならではの練習なのだろうか、投手が内野のポジションに就き、野手が投手を務める。
キャッチャーミットを持ったピッチャーの姿は新鮮だった。
馬原ピッチングGMは、キャッチボール。
(相手は恐らく源隆馬投手だったと思うのだが、勉強不足で間違っていたらすみません)
午後は、フリーバッティングとティーバッティング。
吉村兼任コーチもピッチャーを務める。
捕手は、細川監督自らノック。
ノックを空振りして、ジャンプ10回。きつそうだけど、楽しそう。
その後も、身振り手振りを交え精力的に指導している姿が印象的だった。
驚いたのは、御年78才の松岡功祐総合コーチ。
とにかくお元気で、なんとノックを打っておられた。なんなら1番声が出ていたかもしれない。
同じ独立リーグの堺シュライクスの試合を見たときにも感じたが、NPBに比べれば練習をサポートするスタッフの数は少ない。
置きティーのボールは自分で置かなくてはならない。
フリーバッティングのケージの設営は監督も交えて。
グラウンド整備は選手自ら。
NPBに比べれば、恵まれた環境とは言えないがその分ハングリー精神が身につきそうだ。そして、そんな姿を間近で見てより応援しようという気持ちになった。
昨年、1度ラークスの試合を観戦に行ったので数人の選手は顔と名前が一致したが、開幕までにまだまだお勉強が必要。
開幕は3月20日。リブワーク藤崎台球場で、対戦相手は大分B-リングス。
キャンプを見学し、練習する選手の姿を見て、いよいよ始まるんだなとワクワクが止まらない。
…ポスター思ったより大きいな。
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